ロボット漫才

   
 

介護施設でのレクリエーションなどでご覧ください。高齢者の「あるある」をテーマに、2体のロボット「太郎と花子」が漫才をします。

 
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ネタ一覧

 
  (太郎)どうも、みなさん。今から漫才をさせていただく、声は若いけど、御年54歳、ロボットの太郎です。
(花子)永遠の18歳、相方の花子です。
(太郎)いやああ、今日のお客さんはけっこうハイカラな人が多いね。
(花子)そうやね。歳のわりには、おしゃれな感じの人が多いね。若い人らに負けてへん感じやね。
(太郎)この歳になると若い人らについていくのは大変やからね。みなさんハイテク機器を使いこなしたはるからね。
(花子)せやねえ。
(太郎)僕もスマホはもってんねんけどな、色々と大変やねん。
(花子)何がたいへんなん?
(太郎)たとえば、最初にパスワード入れなあかんやろ?僕はパスワードをすぐに忘れてしまうんで、いざというときのために娘にパスワードを覚えてもらってんねん。
(花子)なんやそれ。
(太郎)でな、さあ、スマホを使うぞって思って、画面を開こうとしたら、やっぱりパスワードが思い出されへんねん。でもあわてんでええ。こんなときのために、娘にパスワード覚えてもらってるから、娘に電話しようと思ってんけどな。なんと、パスワードが分からんと電話をかける画面にいかれへんねん。
(花子)あれまあ。でも、パスワードやなしに、顔認証っていう方法もあるんやで。
(太郎)顔認証って?
(花子)スマホに自分の顔を登録しておいたら、パスワードのかわりになんねん。スマホがカメラで登録されている人かどうか確認するわけやね。
(太郎)へ〜。なら僕もそうしたらええねんな。
(花子)でも、きいつけや。顔つきがかわったら、はじかれることあんねんで。私もメイクしすぎて、顔認証とおらへんかったことあるわ。あと、指紋認証いうのもあるけど、指けがしたら、使われへんようになるしね。
(太郎)色々とややこしいなあ。スマホではインターネットでいろんなもんみれるらしいねんけど、これも難しいねん。
(花子)せやろなあ。
(太郎)指で画面をスライドさせるやろ?なかなか反応してくれへんねん。
(花子)指が乾燥してるからやね。これは高齢者あるあるやね。
(太郎)あとな、いざ反応してくれても、指がプルプルとふるえて、画面があっちゃこっちゃになんねん。
(花子)へんな画面に行ってボタン押したらえらいことなるから、きいつけや。
(太郎)そういえば、前にな、画面をみてたら「クッキーを保存していいですか」て聞かれたんやで。なんや分からんから、ハイにしたけど。どこぞに保存してあるんやったら、はよ食べな賞味期限を過ぎてしまうんちゃうかな?
(花子)いやいや、スマホでクッキーいうのは、食べもんちゃうで。あんたがそのページをみたときの情報を次回のために保存しとく仕組みやで。
(太郎)そうかあ。カビが生えたら困るおもうて心配しててん。
(花子)ほんまにアホやなあ。スマホのウィルスに感染して自分も風邪ひくんちゃうかと心配してるおじいちゃんと一緒やな。
(太郎)スマホは毎日充電せなあかんのも面倒やねん。
(花子)たしかにねえ。
(太郎)充電するケーブルもややこしいやろ。
(花子)せやね、機種ごとに違うからね。
(太郎)せやねん。なんでも、うちのスマホと安藤さんとこのスマホでは、充電ケーブルの種類が違うらしいわ。
(花子)安藤さんて?
(太郎)え?知らん?僕もよう知らんねんけどな、なんか有名な人らしいで。苗字は安藤って、日本の名前やねんけど、下の名前はロイドさんていって、外国の人みたいな名前なんや。
(花子)安藤ロイドさん?なんかハーフみたいな名前やなぁ。って、それアンドロイドのことちゃうん?
(太郎)あれっ?やっぱり知ってる人なん?でな、電池が減ってきたみたいなんで、充電せなあかんなおもて。
(花子)充電したらええやん。ケーブルをコンセントにさすだけやろ?
(太郎)でも、充電のケーブルがみあたらへんでん。でな、ケーブルを探しているうちに、とうとう充電がなくなってしもてん。
(花子)えらいこっちゃ。
(太郎)でも心配ないで。娘がケーブルのありかを知ってるはずやからな。
(花子)なんでも娘にたよりすぎちゃう?で、ケーブルの場所をきこうと思っても、電話できひんで困ってんやろ?
(太郎)なんでわかったん?でもスマホがダメでも家の電話があるやん。それで娘に電話かけようと思って。そしたら、娘の電話番号がわからへんでん。で、「あ、スマホに入ってるな」って思って。
(花子)でもスマホは電池切れで使われへんだんやろ。機械でも家族でも、たよりすぎはあかんで。あんたとはもうやっとれんわ。やめさしてもらうわ。