ロボット漫才

   
 

介護施設でのレクリエーションなどでご覧ください。高齢者の「あるある」をテーマに、2体のロボット「太郎と花子」が漫才をします。

 
去年の話
 

 
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ネタ一覧

 
  (太郎)みなさん、明けましておめでとうございます。いまから漫才をさせていただくロボットの太郎と
(花子)花子です。
(太郎)や〜、年が明けて、本当にめでたいね。 今年も今日で終わりかっていうてたんが、まるで昨日のことのようやね。
(花子)なにいうてんのん。それ、ほんまに昨日のことやんか。
(太郎)え?そやったっけ?
(花子)昨日は大晦日やったやろ?ほんま、物忘れがひどなってるな。
(太郎)そうでしたか。せやけど、去年の話したら鬼が泣くで。
(花子)それをいうなら来年の話をしたら鬼が笑うやろ。
(太郎)そうそう、それ。去年の話と言えば、去年はえらい戦争がおこりましたな。
(花子)せやね。誰もあんな争いがおこると思うてなかったからね。
(太郎)はよ終わらせたほうがええんやろけど、どっちも譲らへんしね。
(花子)せやね意地になっているようなとこもあるんやろね。
(太郎)まわりも巻き込まれてね。どっちの見方するんや、いうてね。
(花子)そうやね。今後のことにもかかわるしね。
(太郎)わしも、どっちの側につくかですごく悩むわ。
(花子)なんやぁ?あんたの意見なんか、だれも気にせえへんで。
(太郎)そんなことないよ。それによってわしの家での立場がかわってくるからな。
(花子)え?なんで?
(太郎)そら嫁の側についたらおかんに睨まれるし、おかんの側についたら家でのわしの居場所がなくなるし。
(花子)え、え?なんの話?
(太郎)せやから、うちの嫁と姑の問題やんか。えらいもめてまんねん。
(花子)なんやそれ。あんたのうちの事情なんんか知らんがな。
(太郎)いやいや、鬼でも泣くような怖い話やんか。
(花子)せやから、去年の話をしても鬼は泣かへんて。正しい諺は「来年の話をしたら鬼が笑う」や。
(太郎)そういうたら、一年の計は元旦にありっていう諺もあるね。
(花子)年の初めの過ごし方がその一年を左右するっていうということやね。元旦の行いが1年間ずっと続くみたいなことやろか。せやから今日1日、みんなに褒められるような正しい行いをせなあかんで。
(太郎)せやなぁ。去年の元旦も君に色々とつっこまれて、そのあと1年間ずっと叱られてる感じやったな。
(花子)元旦は、毎年おんなじネタしてるからね。今年もおんなじようになるんちゃう?
(太郎)いやいや、今年は例年に輪をかけて、もっとぼけさせてもらいます。そういえば、今年のクリスマスに言い忘れてたことがあってな。
(花子)まだ去年の話、するんか。
(太郎)いやいや、毎年、クリスマスにはみなさんに言っおかなあかんことがあるんです。
(花子)なんやいな。
(太郎)サンタクロースは、北欧の出身でもなく、ましてやフィンランドの出身でもなく、実はトルコ人なんです。
(花子)え〜、そうなん??
(太郎)サンタクロースの起源はトルコの神父、聖ニコラウスなんですよ。貧しい3姉妹に金貨をあげて助けてあげたんやて。みなさん、サンタが北欧の出身やなんて考えは間違ってよますよ。ほんまに色々と誤解されてて、サンタは苦労しますな。さんたくろうするいうてね。
(花子)なんやそれ、もう君とはやっとれんわ!やめさしてもらうわ!