TATUYA ISHII CONCERT TOUR 2001
ZERO CITY -AQI-
ライブレポート Part 2


【近頃の話題は?MC編】


(東金バージョン in 9/22)
「昨日は上で宴会をやってまして、うるさくて寝られなかったという、そのおかげでハイになってます。人生何が幸いするかわかりませんね。それではメンバー紹介をしてみたいと思います」ということで、ケニー(dr.)、ボーズ(大儀見元 per.)、竹田(bs.)、近田(gt.)、寺師(gt.)、ハルミ(cho.)、FLASH金子(T&Ssax, Fl, Steel dr, etc.)、とダンサーコータロー&マリーザ、とひととおりメンバー紹介。

「近頃の話題と言えば…(間)…ペットブームでございます。犬飼っている人いますか、それじゃ猫飼っている人、鳥飼っている人、金魚飼っている人、それじゃハムスター飼っている人。ハムスターはね、ハムちゃんなんて名前がつけられて、もらったえさを両手でもってって食べるのがかわいいんですよね。私はハムスターを飼う人がわからない。ハムスターって死んじゃうでしょ?1年ぐらい何じゃない?3年生きる、そう、そりゃよかった」

「東金はいいですね、自然が多くて。朝起きて窓を開けるとガスがふぁーってはいってくるという。自然ばっかりなんですけども。…田舎はいいですね、人間関係が…複雑で。僕も田舎育ちだからわかるんですけども、うちのお袋なんか『こんなところお隣に見られたら…』。うちのおじいちゃんなんか『○○のところの息子が交通事故起こしたんだよ』って。なんで他人のことそんな心配するんだよ。だったら孫のこともっと心配しろよ、って思うわけですけれども。…もう情勢が情勢なだけに、冗談で逃げるしかないわけでございます」

この後も各会場でペットブームの話題は続き、それにご当地ネタがプラスされた模様。

(竜ヶ崎バージョン in 9/30)
「竜ヶ崎と言いますと、その昔米米CLUBで竜ヶ崎二校という、女子校だったと思うんですけども、行きまして。そんときは僕のおじいちゃんもまだ生きてて見に来てくれていたんですよね。たしかそのあたり(上手側最前列あたりを指す)にいたと思うんですけれども。今もそこにおじいちゃんがいるのが見えます、私には。見えますよ〜(手を合わせる)(客:笑い)」

「その後も何回も誘っていただいたんですけれども、来れなくて。いいですね、地元は。あったかくて。私も実家が茨城でして、ペーペーペーペー言ってたわけでございます(客:笑い)」

(東京国際フォーラム一日目バージョン in 10/20)
メンバー紹介を済ませ、しゃべりながら手袋を外す。そうしているうちに段取りがふっとんだらしい石井
「(手袋をしまいつつ)こうやって手袋をはずすでしょ? いつもと違うことをすると(絶句)…イエ〜!(客:とまどいつつイエ〜!)…今のは忘れたんです。私は忘れるとイエ〜と言うという。私とラルクアンシェルの唯一の共通点がこれですから。…イエ〜!(客:笑い&イエ〜) 今のもそうです。広いところなんでね…。もう、イエ〜!」と連発(笑)。

 ペットブームに引き続いて新たに追加されたのは『にくこっぷん』話。
「どうもあの言葉にはシリアスな感じがしない、こっくりさんとかコケコッコーとかそんな感じでしょ? 尻・アス(お尻向ける)なんちゃって(金子大受け、客:?)」

(東京国際フォーラム二日目バージョン in 10/21)
「今日はカメラが入ってますんで、みなさんちゃんと撮られてくださいね。きゃー(手を振る、次の瞬間直立不動)という感じで。いい顔してくださいね。みなさんの顔も撮りますからね」

「これからのコーナーは私が腕によりをかけたところでして。ぜひ座って聞いていただきたいと思うんですけども。私の歌唱力と(照れ笑い)、微妙な体の動きを堪能していただきたいと思うわけでございますけれども。(腰を小さく動かしながら)2階の皆さん見えますか〜? 腰を動かしているんですけれども(客:ウケ)。(下手向きになり、ちょっと腰が引けた前傾姿勢で)わかりますか? 大きくしてみたんですが(金子爆笑)。あ、カメラが入ってたんですね(うろたえて後ろを見る)」

ということで、歌唱力確認(笑)コーナーへ。


【聴かせどころの3曲(ダンサーなし)】

 披露されたのは【天使の標的】。ピンクのライトに染まったステージの中央に石井、サビではブルーとピンクのライトが下手上手交互につくという演出。寺師がガットギターに持ち替えている。ここでは金子がスチールドラムを演奏していたのが目新しい(スチールドラムとはドラム缶を横に切った形の金属製ドラム)。AQIツアーのために買ったというこの楽器、東金では実にうれしそうに演奏していたのが印象的だった。

   続いてソプラノサックスのイントロから始まったのは【予感】。竹田のベースがウッドベースのような縦型のものに代わっている。ステージ上部のマスクにあたる青いライトと客席に向かって放射される8本の白いライトが美しい。ずっと16を刻んでいたリズムが最後の♪何もわからず走り続けた、でブレイク。エンディングを歌いながら階段上部へと去っていった。

   暗転したステージに持ち込まれたのは大きな鳥かご。その中にはに白いものがうずくまっている。女性のようである。さきほどの悪魔が上手からやってきて、力無くうずくまる女(マリーザ)を指先でつつく。と、それは生命を与えられたようにゆっくりと動き出す。
女性らしくお尻が膨らんでいる形ではあるが、どこかピエロを思わせる白いプリーツの衣装、そして先ほどの悪魔に命を吹き込まれたかのような動きに、『マリオネット』というイメージが浮かび上がる。

   曲は【WHEN YOU ALONE】、ささやくような歌い出しからゆっくりと立ち上がる。白いプリーツの衣装は青白いライトに浮かび上がり、鳥かごを握りしめる手が痛々しい。英語の歌詞はわからぬものの、その旋律の悲痛な響きに背筋が逆なでされるような感じがする。曲の終わりには、鳥かごの後ろに大きなプリーツの幕がもちあがり、それが天使の羽をイメージさせる。ステージ全体を守り包むような白い大きな羽に抱かれ、またも鳥かごにうずくまり、暗転。

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