・亀戸天神

亀戸天神


     亀戸天神(写真)
    寛文二年(1662)、九州の太宰府天満宮の神官(道真の
    子孫と伝えられる)大鳥居信祐が、武蔵国は本所亀戸につくった
    小祠が、亀戸天神社のはじめ。飛梅の木にきざんだ道真像が、神体
    としておさめられた。
    天神信仰のあつかった将軍家綱の寄進があり、心字の池、太鼓橋など、
    太宰府の天満宮をまねた造営がなされ、藤や梅の名所としても
    知られるようになった。
    (参考 菅原道真;嶋岡 しん;成美堂主出版)


     亀戸天神は,どこの神社に増して参詣する所です。 子供のころ
    天神様は学問の神様,天神様のようにしっかり勉強して字も
    上手になって立身出世しなさいと言われたものです。
    また,秋のお祭りの時は,おみこしはもとより平安時代の貴族の
    姿をした人や牛車や馬も出て各町内を巡行します。
    境内には立派な池があり,大きな緋鯉や真鯉がたくさんいます。
     それから,地名にもついている亀もたくさんて天気の良い日は
    かさなるようにして池の岩の上で甲良乾しをしています。
    亀といえば,七五三の千歳飴の袋のデザインで長生きのおじい
    さんとおばあさんが印刷されていますが,亀と鶴もあります。
    私は親に十分してもらえませんでしたが,我が子はもちろん
    天神様で七五三のお祝いとこれからの無事な成長をお願いしま
    した。
     5月の節句のころは,なんといっても広重の「名所江戸百景」
    にもある藤です。 ちょうどゴールデンウィークの頃が満開に
    なりますのでたいそうにぎわいます。

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    ○菅原道真公


     五歳のころ、阿古の道真はこんな和歌を詠んだという。
     美しや紅の色なる梅の花
        あこが顔にもつけたくぞある


    貞観元年(859)、阿古は元服し、菅原道真と名のる。
    十五歳である。このころ、母がわが子をはげまそうと
    詠んだ歌。
     久方の月の桂も折るばかり
        家の風をも吹かせてしがな
    「桂を折る」とは、本来は官吏登用用試験に及第すること。
    文章生試験に合格し、父祖の業をつぎ、すぐれた学者・文人
    として大いに菅家の栄誉をたかめてください、という意味である。


     こち吹かば匂いおこせよ梅の花
        あるじなしとて春をわするな
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