ここでは三通りの描き方を紹介します。いろいろ組み合わせてためしてみようね。
首の付け根に基本線を引いて三日月をつくってから肩のラインを描く

この方法は非常に簡単でささっと描くにはとても便利でデッサンのくるいもあまりなく是非、試してみてね。くどいようだけど肩と僧帽筋の関係をここでしっかり実践しておくと後々いろいろなポーズに対応できるからつまらなくても覚えていこうね。
1.やや斜うえから見た顔を描いたら目のラインにあわせた線を首の付け根に引こう。引く位置はできるだけ左図に近いところにしてね。
2.引いた線の任意の場所で点を決めつなげて三日月を作ってみよう。首の付け根(首の直系の円のこと)の円に顔が向いている方向に縦線を入れてネジのようにしておきます。
3.今度は首の付け根の後ろからさっき描いた三日月にソウように肩のラインを引いてみよう。肩の線を引いたら三角筋を薄く描く。胴部も整えて。肩の三角筋の部分はしっかりくぎって囲いデッサンの安定をすすめましょう。

4.胴部のところは胸骨と骨盤は無視してただの箱のようにデッサンしましょう。

5.ここではじめてに筋肉の凹凸を細かく描く。基盤のデッサンがしっかりできているので狂いが少なく描けるはずですよ。出来上がりだよ。ね、うまく描けたでしょ。三日月描法って便利でしょ。

自分で納得行くまでいろいろな向きでデッサンしてみよう。この方法を使うとたいていの上から見た肩があるポーズを無難に描きこなすことができるよ。スケッチブックをいっぱい汚そうね。
首のしたに三角を基にしてブーメランをつくり直線でかっちり描いていく
より正確に描きたい方
別にむつかしく考えないで、三日月が三角に直線になっただけだから。両方試してみて自分にあう方を取り込んでそれに加えて、いままであなたがしてきたやり方に付け加えて自分のものにしてみよう。
1.今度の顔は逆の向きで説明します。いろいろな顔の向きは描けるようになったかな? それでは三日月の時と同じように横線を引こう。でも肩幅の広さがここで決まってしまうので注意してね。おかしくなったらまた描き直しましょう。首の付け根のネジの線もしっかり引いておこう。
2.ネジの線首の裏側から肩幅の位置まで直線を引いて繋げて三角形をつくりましょう。ここまでいいかな? 三角形の底辺はもちろん目のライン(目の基本線)に合わせてね。
3.左の図と同じように続きを描いてブーメラン状の形をつくっていこう。肩の端しっこの部分は肩が内側に彎曲している事を思い出してデッサンしようね。そのあたりはあなたがいままで描いてきた技術を活かして感覚で描こうね。
4.後は肩の部分に三角筋のラインを入れて。
5.できあがり。どうですか、かちっと描けてるでしょ。でもこれは滑らかさが無いからなんとなくぎこちない絵にもなりがちです。そのあたりはこの二つの方法を足して描いてみたりそれぞれ自分でためしてみようね。これを基にしてみなさんが独自の自分にあった描き方を探しあてれたらとても素敵なことですね。(^^)
両肩に丸い重りを首に掛けているイメージで描く方法
肩に
びろんびろん描法だ!
この方法は特に動きが激しいポーズを描く時に使うととても有効です。簡単にいえば数字の6を首に左右にかけていると考えましょう。
正面の顔があって、 びろんびろんがあります。
するとなんと、簡単に肩を描くことができるのがびろんびろん描法なのだ。ね、ゴッつ簡単でしょ。

  • さあ、動きがはげしいポーズをたくさん描いていこう。
三通りの肩の描き方を紹介してきたけどどうだった? あなたに使えそうな方法はあったかな。でもね、必ずしもこのやり方を使うんじゃなくて一つのオプションとして考えてね。人の動きはとても複雑でとても一つの法則では描ききれないんだよ。だからいろいろなポーズに対して臨機応変にいろいろな描き方を自分で当てはめてすすめていこう。それはあなたの絵の経験がその時のひらめきになるんだ。
さあ、次にすすんでね。たのしいよ!