3.骨格を基にして人物を作り上げる
鉛筆を持ってね。ホネホネ人形を描いて、その横に同じポーズの人物を描く練習だよ。骨格を描いてから描くので理解しやすいよね。
ポーズに合わせて人物と骨格のニ体を描き上げる。
骨をきっちり描く必要はないよ。薄くさらさらっと描く程度でいいからね。いままでしてきたことを自分で応用してね。自分で考えて描こう。何等身とかはまったく気にしないでね、そんなことは徐々にしていけばいいことだから。どうかな、少しむずかしいかな、でも大丈夫だよ、絶対に慣れてくるからね。
座りポーズを描く時、注意して観察するのは腰を下ろした骨盤と足の関係です。ちょっと準備をしますね。おかんか、おねーちゃんの部屋にある大きな鏡をこっそり借りてきましょう。さあ、部屋に鍵をしっかりかけて誰も入って来れないことを確認しましょう。パンツ一枚になりましょう! 鏡の前で立ち上がって座ってを何回も繰り替えしてよーく自分の身体を観察しよう。これは非常に大切なことですから必ずやってみましょう。風邪を引かないように注意してくださいね。
自分の描きやすい形ですすめよう。
右の絵が完成したものだとすると、下の図は人物画が仕上がっていく経過です。人物を描くのにはそれぞれ自分が描き易い順番をつくっていこうって説明してきたよね。でも骨格から意識して描きすすめてもそれに当てはまらないポーズもでてくるよ。骨からきちんとデッサンして描いているのに、いま一つ上手く描けていない。こんなことって頻繁におこることなんだよ。そんなときは下の挿し絵をヒントにして組み合わせてみる。組み合わせもあなた次第。挿し絵の一部からでもいいのでヒントを自分で探してみようね。技法の混ぜ合わせは全て君の絵を描く経験の中で多くのひらめき、湧きあがってくるものなんだ。楽しく実践しようね。