2.指の法則とカエルの水掻き
指の2対3の法則
「おいおい、これ試験にでるぞ!」
ってくらい重要なんだよ。今覚えておくと後々とても役に立つよ。手を描く時どうしてもやっかいなのが人差し、中指、くすり、小指君の4本。そこで左の図を見てみよう。

「外は二回、内は三回」
外は二回・・・指の付け根の突起(第一関節)から真ん中のシワ(第二関節)のところまでと爪の先までは、二等分であるということ。
内は三回・・・自分の手の内側から指を見るとだいたい三等分に。

何が言いたいのかというと右の図の人差し指にABってあるよね。ABをまったく同じ長さですっすっと描くことなんだ。第二関節から爪の先まで一本の直線で考えると言う事。細かく描くのはあとでいいんだ、先に指全体の長さをしっかりつかむことが先決だよ。
上の図の関係をしっかり理解しておこうね。

それでは下の図を描き写してみよう。
わかってるよね、外は二回でいいんだよ。
指を描く時は同じ長さでAとBを描く。
指の関節を丁寧に一つ一つ描いていたら余計に全体のデッサンに狂いが起こりやすいんだよ。
ここでもできるだけ省略して全体の形を正確に知る方がずっと大切なんだよ。
必ず外側をABを描いてから内側を三分割って覚えておいたら便利だよ。
ここまで大丈夫? ちょっと難しいかな、楽しくないね、ごめんね。

カエルの水掻きについて
人間の手の指の間には小さいけれど水掻きがあります。ところがこの水掻きが実は手を描くのをやっかいにしているのです。
右の図は手の指が板にくっついている状態を描いてあります。そのときの指を横から見たとき内も外も2で割り切れます。
ところがここにカエルの水掻きをくっつけると指の接合面が斜になり「外が2、内側が3」の関係になってしまうのです。これが描き手を悩ましている一つの原因です。このメカニズムを頭にいれてすすめましょう。
手のデッサン課題その一
スケッチブックの用意はできてるかな?
さあ、一度挑戦して描いてみましょう。
1.でおおまかにデッサンして手の形をとらえる。
2.で各関節の位置を正確に掴む。
3.全体が正確にとらえる事が出来たらはじめて丁寧に指や影を描き込み完成。
1.おっきな手袋をかいて指を4等分。
2.内側は3の法則だよ。

そ、そいつは機関銃がついてるのさ! 次にすすもうね。