1.服ってどうやって描いたらいいの?
はじめに・・・
みなさんは服を描くときはどんなこと考えて描いているかな?
日常の中でいろいろな人の服装を見て、その中で漠然と見た服のシワを描いてはいない?
服を描いていて「なんかおかしいなぁ」「ちょっと変だなぁ」って思う時って必ずあるよね。
でも「まあ、いいや」って曖昧にすませたりしてないかな。実は僕も服の描き方なんて作ってるけど結構曖昧に済ませてきた方なんだ。だからどうやって説明したらいいかとても悩んだよ。今回このテーマに取り組むに当たってはまったく初心者の気持ちでじっくりかんがえました。頭の中を空っぽにして少しずつゆっくりとみんなにできるだけわかりやすく解説していくつもりだよ。だから「さっぱり描けないよ」って悩んでいる人や初心者の方達といっしょに出発だよ。
大丈夫だよ! 考え方、考え方を工夫したら、きっと上手く描けるようになるからね。
さあ、みんな鉛筆もって、横にはお茶をおいてね、はじめよう!
楽しく描こうね、だいじょうぶよ

頭の中のにあるシワを忘れてみよう!
目を閉じて今までの頭の中の服の知識をまっさらにしてみよう。パソコンでいうリストアだよ。心の中を綺麗な真っ白な紙にできたね。じゃあ正面から見た服を着た人物を想像してみよう。「あ、だめだめシワは無死して形だけをイメージしてみようね」いつも言ってるよね、最初は徹底的に簡単に描こうって。みんないっしょにスタートラインだよ。
そうしたら、こーんな形になるよね。
それじゃあ紙にこの絵を描いてみよう。まだ服のシワは描いたらだめだよ。頭の中はまだ真っ白にしておいてね。毎日の生活で悩んだり疲れたりいろいろなこといっぱい考えて頭の中はパンク状態なの?じゃあ、丁度いいや、頭の中を綺麗にしようね、まっしろにしてお茶飲んで音楽流して大好きなお絵描きしたらしあわせしあわせ・・・。

今度は広げた腕を下に降ろすよ・・・あれ、うまく降りないね。どうしてかな? 肩が離れてるね? どうしたらいいかな?みんな考えてる、あ、もうラーメンが食べたくなってきてるな。だめだめよーくかんがえてみようね。
答えは簡単、左の絵を見てみよう。肩から胴にかけてアルファベットのY字のようにしたら、腕が上手く納まるよ。肩のラインを少しなで肩を意識して描くと上手く見えるんだ。

立体にするとこうゆう考え方だよ。書き写さなくてもいいよ。今は服を着ている人物を簡略化したらどのような形になるか頭の中で理解しようね。
上手く納まったらズボンと会わせて全身を描き写してみよう。ズボンは簡単でしょ、真直ぐ線を降ろして靴描くだけだよ。
ね、正面の絵が簡単に描けてそれでいてなんとなく上手く見えるね。これで手を広げた人と降ろした人が描けるようになったでしょ。

服にシワを入れる。
簡単だよ、下の絵を参考に今自分が描いた腕を上げ下げした人物に緩やかな曲線で
「シワの流れ」を描いてみよう。この段階ではシワの段差を無死して身体をどのように動かすとどんなシワの流れができるか覚えてしまおう。服のシワの流れは一定の法則がありよ、同じ動きをした人物には同じシワの流れができる。
さあ、鉛筆持って人物を動かしてシワを書き込んでみよう。できるだけ単純なポーズを描いて難しいシワの段差は無視して実践してみよう。そして各ポーズで大きな核になるシワを覚えよう。その大きな目立つシワを覚えておくととても強い武器になります。各パーツに一つずつ大きなシワを一本描くだけでその絵は上手く見えるはずです。
立体になっても大丈夫!
左右の絵を見たらどうかな? 簡単でしょ。服を着ているからって何も複雑に考えなくてもいいよ。最初は箱や筒で捉えておおまかにデッサンする。そして核になる大きなシワをピンポイントに描いていく。最初はシワの段差は描かないでシワの流れを知ろうね。