WebDAV について

WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning) は、HTTP/1.1 の拡張機能であり、これによりクライアントは Web のリソースを発行、ロック、管理することができます。WebDAV を IIS に統合することにより、クライアントは以下のことができるようになりました。

WebDAV 発行ディレクトリのサーバーへのセットアップは、IIS スナップインによる仮想ディレクトリのセットアップと同じように簡単です。発行ディレクトリをセットアップすると、アクセス権のあるユーザーは、サーバーに対するドキュメントの発行、またディレクトリ内のファイルの操作を行えるようになります。WebDAV ディレクトリのセットアップを行う場合、Windows XP Professional をインストールしておく必要があります。

WebDAV クライアント

次の Microsoft 製品のいずれか、あるいは業界標準 WebDAV プロトコルをサポートするクライアントを通して WebDAV 発行ディレクトリにアクセスすることができます。

WebDAV での検索

WebDAV ディレクトリに接続すると、ディレクトリ内のファイルのコンテンツおよびプロパティをすばやく検索することができます。たとえば、"テーブル" という言葉のあるファイル、あるいは "フレッド" という人物によって書かれたファイルを検索することができます。

統合セキュリティ

WebDAV は、Windows XP と IIS に統合されているため、この両方のセキュリティ機能を取り入れています。この機能の中には、IIS スナップインの IIS アクセス権と NTFS ファイル システムの随意アクセス制御リスト (DACL) があります。IIS のセキュリティについては、「セキュリティ」を参照してください。

アクセス権を持つクライアントによる、WebDAV ディレクトリに対する書き込みなどがあるため、アクセスできるユーザーをいつでも制御できるようにすることは重要です。アクセスを制御するために、IIS には、Kerberos 5 認証プロトコルをサポートし強化された、統合 Windows 認証があります。統合 Windows 認証を選択することにより、アクセス権を持つクライアントのみが、イントラネット上の WebDAV ディレクトリにアクセスし、書き込みを行えるようにすることができます。Kerberos 5 認証プロトコルがどのように IIS 統合 Windows 認証と共に機能するかについての詳細は、「統合 Windows 認証」を参照してください。Kerberos プロトコルの一般的な機能については、Microsoft Windows XP Server のマニュアルの「Kerberos v5 認証」を参照してください。

また、IIS ではダイジェスト認証および高度ダイジェスト認証をサポートしています。ダイジェストおよび高度ダイジェスト認証は、Windows ドメイン サーバーのために作られたもので、パスワードおよびインターネット上の情報の伝送に関して、より強固なセキュリティを提供します。ダイジェスト認証については、「ダイジェスト認証」と「ダイジェスト認証を構成する」を参照してください。高度ダイジェスト認証については、「高度ダイジェスト認証」と「高度ダイジェスト認証を構成する」を参照してください。


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