サーバー証明書を取得する

サーバー証明書を取得する方法には、独自に証明書を発行する方法と、証明機関から取得する方法の 2 つがあります。ここでは、サーバーに証明書を実装する手順について説明します。証明書の詳細については、「証明書について」を参照してください。

重要   証明書とキー ペアの安全対策は重要です。この 2 つは "必ず" ディスクにバックアップして、安全な場所に保管してください。

独自のサーバー証明書を発行するには

独自のサーバー証明書を発行するかどうかを決定する際には、次の点を考慮する必要があります。

  1. 証明書サービスを使って、証明書の発行と管理を行うカスタマイズ可能なサービスを構築します。イントラネット用にサーバー証明書を作成して、組織の中で証明書管理のポリシーを完全に制御することが可能です。詳細については、Microsoft 証明書サービスのマニュアルを参照してください。
  2. サーバー証明書ウィザードを使って、サーバー証明書の要求とインストールを行います。

 

証明機関からサーバー証明書を取得するには

現在のサーバー証明書を置き換える場合、新しい証明書の要求が完了するまで IIS は旧証明書を使用します。

  1. ビジネス ニーズに合うサービスを提供している証明機関を探し、サーバー証明書を要求します。
  2. 証明機関を選ぶ際には、次の点を考慮する必要があります。

  3. サーバー証明書ウィザードを使って、証明機関に送信する証明書要求を作成します。
  4. 証明機関に要求を送信します。証明機関は、要求を処理して証明書を発行します。
  5.   証明機関によっては、要求を処理する前または証明書を発行する前に、身元確認を要求する場合があります。

  6. サーバー証明書ウィザードを使って、取得した証明書をインストールします。
  7.   IIS スナップインでサーバー証明書ウィザードを使用してサーバーに割り当てるサーバー証明のオンライン要求を送信すると、証明機関 (CA) に割り当てられた証明書がサーバーにインストールされます。"Issued Certificates" フォルダに、サーバーに対して発行された証明書が表示されますが、その証明書は実際は CA に対して発行されています。

    この問題に対処するには、証明要求を作成しているときにオフラインにします。サーバー証明書ウィザードで、[証明書の要求を作成して後で送信する] を選択します。[オンライン証明期間に直ちに要求を送信する] は選択しないでください。

サーバー証明書とプライベート キーのバックアップ コピーを作成するには

IIS の旧バージョンでは、キー マネージャを使ってサーバー証明書をバックアップしていました。このバージョンでは、キー マネージャに代わってサーバー証明書ウィザードを使用します。IIS は Windows と密接に連動するため、証明書管理ツールを使って、サーバー証明書をエクスポートおよびバックアップすることができます。

サーバー証明書をバックアップするには
  1. 正しい証明書ストアを特定します。通常は、証明書マネージャのローカル コンピュータのストアです。
  2.    証明書マネージャが MMC にインストールされていない場合は、インストールしてください。

  3. 個人ストアで証明書を選択します。
  4. [操作] メニューの [タスク] をポイントし、[エクスポート] をクリックします。
  5. Certificate Manager Export ウィザードまたは証明書のエクスポート ウィザードで、[はい、秘密キーをエクスポートします] をクリックします。
  6. ウィザードの既定の設定をそのまま使用します。画面の指示に従って、証明書バックアップ ファイルのパスワードを入力します。
  7. 重要   [正しくエクスポートされたときは秘密キーを削除する] はクリック "しないで" ください。これを選択すると、現在使用中のサーバー証明書が使用できなくなります。

  8. ウィザードを終了すると、サーバー証明書のバックアップ コピーがエクスポートされます。
MMC に証明書マネージャを追加するには

証明書マネージャが既に MMC にインストールされている場合は、MMC に正しいローカル コンピュータの証明書ストアが示されます。

  1. MMC コンソールを開き、[ファイル] メニューの [スナップインの追加と削除] をクリックします。
  2. [追加] をクリックします。
  3. [証明書] をクリックします。
  4. [追加] をクリックします。
  5. [コンピュータの管理] をクリックします。
  6. [ローカル コンピュータ] をクリックします。
  7. [完了] をクリックします。

サーバー証明書とアップグレード

IIS 5.1 がサーバー証明書を使用する方法が変更されたため、Microsoft Windows XP にアップグレードした後にサーバー証明書の削除と再割り当てに問題が発生する場合があります。この問題に対処するには、次の Visual Basic スクリプトを使用してメタベース設定を変更し、証明書を削除します。さらに、IIS のサーバー証明書ウィザードを使用して証明書を再割り当てします。

'Set Machinename to the name of the machine or localhost
Set PathObj = GetObject("IIS://" & MachineName & "/w3svc")
PathObj.PutEx 1, "SSLCertHash", ""
PathObj.PutEx 1, "SSLStoreName", ""
PathObj.Setinfo



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