各Web サイト、つまり仮想サーバーには、サイトの内容がわかる名前と共に、1 つまたは複数のホスト ヘッダー名を設定できます。ホスト ヘッダー名を使うと、1 つのコンピュータ上で複数のドメイン名を運用できるようになります。ホスト ヘッダー名をサポートしていないブラウザもあります。Internet Explorer 3.0 以降、および Netscape Navigator 2.0 以降では、ホスト ヘッダー名をサポートしていますが、どちらのブラウザも、それ以前のバージョンではホスト ヘッダー名をサポートしていません。
ホスト ヘッダーをサポートしていない旧バージョンのブラウザで利用者がサイトにアクセスした場合、既定のサイトが有効になっていれば、その IP アドレスの既定の Web サイトが利用者に提供されます。このサイトは、利用者が要求したサイトと異なる場合があります。また、どのようなブラウザからの要求であっても、要求したサイトが停止している場合は、代わりに既定の Web サイトが提供されます。したがって、既定の Web サイトの内容は、慎重に検討する必要があります。一般に ISP では、顧客の Web サイトではなく、ISP 自体のホーム ページを既定サイトとして提供し、停止中のサイトへの要求が、間違ったサイトに届かないようにします。さらに既定のサイトには、旧バージョンのブラウザでホスト ヘッダー名を使用できるようにするスクリプトを置くことができます。
Web サイトに名前を付けるには注 ホスト ヘッダーは暗号化クライアント要求に含まれているため、SSL (Secure Sockets Layer) を使用した場合、ホスト ヘッダーは機能しません。ただし、サーバーごとに複数のサーバー証明書、複数の IP アドレス、および複数の SSL ポートを設定することができます。