LCID

LCID プロパティは、日付、時刻および通貨の書式を指定します。LCID は、各地域のロケールによって異なります。ロケールによっては、日付が YY-MM-DD 形式になったり、MM-DD-YYYY 形式になったりします。LCID プロパティには、読み取り/書き込みが許可されます。

構文

Session.LCID(= LocaleID)

 

パラメータ
LocaleID
各地域のロケールを表す整数です。ロケールを表す整数については、MSDN Library を参照してください。
解説

Session.LCID を明示的に設定すると、セッション内のすべての応答に適用されます。

ページ内で Session.LCID を明示的に設定しない場合、AspLCID メタベース プロパティによって暗黙的に設定されます。AspLCID メタベース プロパティが設定されていないか、0 に設定されている場合、既定のシステム ロケールによって Session.LCID が設定されます。

Session.LCID は、1 つの Web ページ内で複数回設定し、データを書式設定するたびに使用できます。一部のロケールでは、文字を適切に表示するために対応するコードページを設定する必要があります。たとえば、あるページで複数のロケールに基づいて日付と時刻を表示する場合、すべての文字を表示するためにコードページを UTF-8 (65001) に設定します。

Response.LCID または Session.LCID を明示的に設定する場合は、書式付き出力を表示する前に行います。Session.LCID を設定すると、ASP アプリケーションとスクリプト エンジンの両方に関してロケールが変更されます。 VBScript 関数 setLocale() を使用すれば、スクリプト エンジンのロケールのみが変更されます。

Web ページのロケールが Web クライアントにおけるシステムの既定値と一致する場合、Web ページでのロケール設定は必須ではありませんが、設定することをお勧めします。

ページ内でロケールが設定されており、文字を適切に表示するためのコードページが設定されている場合、Response.Charset も設定する必要があります。コードページの値は、応答を作成する段階で、データのエンコード方式を IIS に指定します。Charset の値は、応答を表示する段階で、データのデコード方式をブラウザに指定します。Response.Charset の CharsetName は、コードページの値と一致していることが必要です。一致していない場合、ブラウザで表示する文字が統一されません。CharsetNames と対応するコードページの値の一覧については、MSDN Web Workshop の Preferred Charset Label および FamilyCodePage の各列を参照してください。

複数言語対応の Web サイトなどで、各種のロケール、コードページ、および文字セットを使用する Web ページを作成し、テストする場合、テストを実施するクライアント コンピュータには、表示したい各言語の言語パックをインストールしておく必要があります。言語パックは、[コントロール パネル] の [地域のオプション] からインストールします。

次の例は、ロケールをイギリス英語に設定し、VBScript FormatCurrency メソッドを使用して、値 125 を通貨として £ 記号を付けて表示します。

<%

  Session.LCID = 2057

  Dim curNumb

  curNumb = FormatCurrency(125)

  Response.Write (curNumb)

%>



対象

Session オブジェクト

関連項目

CharsetCodePageインターナショナル クライアントに適応させる


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