2000.03.08 玉川大学 兼子
1チーム7人を確保出来ないチームを対象とする。試合参加にはGK1人を含み4人を最低人数とする。但し、チーム人数が5人であっても7人制に参加することを否定するものではない。「新ゲーム」という考えではなく、あくまでも7人制ハンドボールを目指すことを前提とした措置で、試合方法や勝敗の決定方法などを除きビーチハンドボールのように独自のルールを設けない。
この試合方式の特徴
・人数が少なくても出来る。但し4人以上。
・最終結果を総得点でなく、獲得セット数で決定するため、1セット目に大差で負けていても、2セット目に勝ちないしは引き分ければ3セット目に持ち込め、ゲームを楽しめる。
・退場者が続出すれば、ゲームとして成り立たないことになるが、これを相手チームの得点にすることでペナルティとし、ゲームとして成り立たせる。
・CP4:4のプレイが基本となり、ハンドボールの基本的プレー修得にも役立つ。
・個人的身体能力を十分に発揮できる。
女子2部における具体的運営方法
・公式ゲームとはならないが、公式記録用紙に記録は取りクラブの活動として記録に出来る。
・チーム数が多数なら、5人制リーグを構成し、その最終順位は、次季のレギュラーリーグ(7人制)に反映させる。つまり、次季リーグでレギュラーリーグに参加できる場合は、5人制リーグの最終成績順に付け足すこととする。
・5人制希望チームが少ない場合は、レギュラーリーグに組み込み、そのチームと対戦するときは5人制で行う。
・5人制リーグとして成り立てば、レギュラーリーグの時間枠に組み込む。
・特別ルール以外は、すべてレギュラーリーグと同様に運営する。
競技規則
競技規則は基本的には現行ルールを採用する。但し、チームタイムアウトは採用しない。また、試合方法や勝敗決定方法などは以下のような独自のものを採用する。
特別ルール
★退場者が1名の場合は、CP4:3となりまだゲームとして可能であるが、2名以上出た場合は、CP4:2となり、ゲームとしての面白みが無くなる。そこで、2名以上の退場からはペナルティとして相手に得点(退場:2点、失格:4点、追放:8点)を与える。この場面になったときは、レフェリーはタイムアウトをとることが望ましい。
但し、2名目の退場者本人は2分間の退場をする。退場する際に、1名目の退場者が残り退場時間をどれだけ残そうが2名目の退場者と交代(1名目の退場者の退場時間はそこで無くなる)してコートに入りプレーをする(通常なら不正交代となるが、これを特例とする)。また、失格、追放は規定通り退場時間経過後再度プレーをすることは出来ない。従って、失格、追放でゲームに参加できるプレイヤーが3名以下になった場合は、その時点で試合は没収され、12−0で相手チームの勝ちとする。
試合方法
1セット15分、それぞれのセット間の休憩は5分、最大3セットまで。ベンチはセット毎に交代する。
勝敗の決定方法
勝敗は総得点差ではなく、基本的に獲得セット(2セット)により勝敗を決定する。
勝敗決定パターン
1.2セット連取したチームの勝ち。その場合は3セット目は行わない。
2.1又は2セット目が同点の場合は、3セット目を行い、2セット先取した方を勝ちとする。
3.2セットが両方とも同点の場合は、3セット目の勝敗で決定。
4.3セット目で決定しない場合は、新たなセットに入らず7mTCで決定する。
勝ちパターン例
・2セット先取で確定パターン(1または2の場合)
a. ○ ○ − b. ○ × ○ c. ×
○ ○ d. ○ △ ○ e. △ ○ ○
・3セット目の得点差で勝敗を確定するパターン(3の場合) a. △
△ ○
・7mTCで勝敗を確定するパターン(4の場合)
a. ○ × △ b. × ○ △ c. ○
△ △ d. × △ △ e. △ ○ △ f. △
× △ g. △ △ △
公式記録用紙記入方法
ランニングスコア欄には、第1セットを前半の欄に、第2セットを後半の欄に記入し、それぞれに線を引いて締め、合計得点を記入する。第3セットは、第1セット下から記入し、不足の場合は第2セット下に続ける。
個人集計欄の得点欄は、第1セット得点を前半に、第2セット得点を後半に、第3セットは、書き込みにくいが合計欄の左側を利用する。7mTCの得点は、第3セットに続ける。
結果欄(左上)の記入は以下参照。
各セットおよび7mTCの得点は、従来通り記入する。総得点を記入する欄には、獲得セット数を記入し、合計得点はその右にカッコ入れする。2セット獲得での決定以外は、その確定事項欄にアンダーラインを入れる。勝ったチームの合計得点欄に「○」を負けたチームに「×」入れる。