ヤーマチカ通信 No.34

久しぶりに読者近況特集 1998年6月20日号

(* HTML編集者注:流石に「読者近況」の本体は載せません。今回は4面中3面が読者近況報告です。従って、HTMLにするのは1面のみです。また文中伏字は、地名、人名、企業名です。見苦しくて申し訳ありません。 *)

封筒をまとめて印刷してしまったので、今回も■■■■■■のお名前をお借りした封筒のままですが、前号から久々に東京から発送しています。

2年間の私のモスクワ暮らしの間、日本での発送を引受けてくれた、■■に住む年下の女ともだち■■■さんと、それを手伝ってくれた3人の子供さん−■■くん、■■■さん、■■くん。本当にありがとう! そして、子供さんたちの受験勉強が始まり、ひとりで奮闘する■■■さんを見かねて、自分の会社へ発送作業を引取った夫君の■■■■さんと、■■■■■■のスタッフの皆様、本当に申し訳ありませんでした。お陰様で、同時進行のモスクワ情報を、読者の方々へ届けることができました。心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

さて、久々に、読者の皆さんのお声を、二回に分け、お届けします。アンケートハガキを送って下さった皆さん、会費を振り込んで下さった皆さん、バリショーエ・スパシーバ!

元気なお声だけでなく、悲鳴やうめきのようなつらさも聞こえてきます。10代から80代にわたる方々がこの通信に目を通して下さっているなんて、つくづくヤーマチカ通信の幸せを感じます。時代遅れの手書き新聞ではありますが、気軽に情報交換の場にしていただければ、そして、いろんな世代の方の吐息を共有していただけたらと存じます。


東京摂氏17度梅雨寒、モスクワ摂氏32度青空快晴

「ロシアは北国、いつも日本より寒いはず」とお思いの方が多いかも知れませんが、そうとも限らず、6月に入ってからは完全に逆転してしまいました。今年の日本の梅雨が殊に寒いせいもあるでしょうが、ロシアの真夏は、6月と7月で摂氏30度前後の日が半分くらいあり、湿度が低いので思いきり「夏」を満喫できます。モスクワ生活で助かったことの一つに、「ストッキングを買う必要がなかった」ことがあります。9月半ばからは摂氏10度くらいに冷え、4月末までの長い冬の間は、伝線する危険性があるような薄いストッキングでは寒くて用をなさず、目のつまったタイツが重宝しますし、これなら何度洗濯しても大丈夫。

逆に、カーッと照り付ける真夏の二ヶ月程は素足の方が気持がいい。だから、やわなストッキングの出番は、一年のうち、せいぜい二ヶ月なのです。それにしてもこんな梅雨寒でも、日本の電車や喫茶店では冷房を入れているのだもの!

ああ、また「寒さと闘う日本の夏」が始まるのかあ!


郵便 不安満載

ヤーマチカひとくちロシア語
почта ポーチタ 郵便

心配はしていたんですがねェ。

モスクワを引き上げてくる時、東京の自宅宛てに、船便で送った本や新聞の小包が、一ヶ月以上経ってもほとんど届いていない。まあ、二ヶ月位はかかるものと覚悟はしていたんですが、大いに不安になる根拠があるのです。

段ボール箱に入れて郵便局へ持ち込んだところ、受付けてもらえず、全部出した上で、局員が3kgづつぃに小分けして厚いワラ半紙で二重に包んでヒモをかけ、私は住所を書くだけ。手間はいらないけど、「外国へ何を送るか、当局がチェックする」という、ソ連時代のきまりが、習慣だけ残っているのか、実態もそのままなのか…。結局14個の量になり、1個3kg分44ルーブル(約7.4ドル)。そのうちの2個は予想より早く、一ヶ月以内の6月5日に着いたのですが、残り12個は、まだ影も形も現れないのです。同じ日に、同じ窓口から、同じ宛名に出し、同じ船に乗ったはずのものが、どうして一緒に着かないわけ?

ひとつかふたつなら、きっと包み紙が破れるかどうかして行方不明になったと考えられるけど(それも困るけど)、大量なのでワケがわからないのです。(しかも送れるのは紙類だけ)。ロシアで大いに困ること−郵便事情の悪さ。

<&国内郵便>&

ハガキや薄い封書なら、まず大丈夫、届く。でも基本的にロシア人は自国の郵便をまるで信用していません。なくなって困るものはまず送れないし、小包がチャンと届いたら、よほど幸運と喜ばなくては…。

それらは、手渡すか、誰か知合いに託して届けてもらうかしかないのです。時々、困るのは、日本の方から、ロシアの人へ、と気軽に託される時。手紙なら投函すればよいけど、ちょっと厚手の封書や小包は、直接届けて手渡すしかないので、結構、時間をとられます。そういえば、ユーラ母子が日本で暮らし始めた頃、「日本では、中に入っているお金の金額を表書きした「書留」なるものが、無事に郵便で相手方に届けられる!」と、奇蹟を見るように目を丸くしていましたっけ。

<&国際郵便−確実なのはEMS(国際エクスプレスメール)>&

EMSは小包でも速くて(日本ロシア間3日)確実ですが、日本からだと最低の500gまでは1500円で送れるのに、ロシアからは3倍の高額。

モスクワ滞在中、日本からのハガキや手紙のエアメール、EMSの小包、船便小包、すべてちゃんと届いていました。とても嬉しかった。すべての方にお返事を出せなくて申し訳なく思っています。(住所をラジオ局にしたのは、その方が確実だからです。個人宅宛てだと、届くとは限らない)。期間はエアメールで二週間、船便で二ヶ月でした。EMSは通常ドアまで届けられますが、国家予算が国会を通らずに年度が始まってしまう予算不足の年末年始は、危険で、取りに行かされた上、内容物の半額程を受取り人が二重払いさせられるというメチャクチャぶり。ロシアでは、「取り易い所から」口実を作って「ふんだくる」。


ヤーマチカ通信のページに戻る
ホームページに戻る
Original by Shigemi Yamanouchi, (C) 1998
Last Update : 1, Jul., 1998
by The Creative CAT, 1996-