Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
流氷下の世界 −2−

水温−3℃の厳しい流氷の世界に生きる生物を集めてみました。


キタユウレイクラゲ  <流氷下の巨大クラゲ>

    ユウレイクラゲ科     学名: Cyanea capillata

    北海道〜青森

    流氷の下の世界ではある意味クラゲが主役と言っても
    過言でないけれど、このキタユウレイクラゲは傘の直径
    30センチを超える大物クラゲなのです。意外と動きは
    早いみたいで、エントリーした時には姿も見えなかった
    のに突如として姿を現しました。
 
   撮影地北海道・ウトロ  水深4m
 
 
 
 
 
 

    ← キタユウレイクラゲを横から見るとこんな感じ。
        非常に多くの触手(糸状)を出しています。
        クラゲと言えば刺される危険性を想像しますが、
        図鑑によれば危険な部類に入っているみたい
        です。
 
        撮影地北海道・ウトロ  水深4m
 
 

 



ムスジガジ  <イメージはドジョウかな?>

    タウエガジ科     学名: Emogrammus hexagrammus

    九州〜北部日本海、千島列島南部

    このムスジガジという聞きなれない名前の魚は水温
    −2℃の海でも立派に生きています。海底の石ころを
    どけると、じぃ〜としていました。まるでドジョウが寒い
    冬を越冬している様なイメージを持った次第です。

    撮影地:北海道・ウトロ  水深8m
 
 
 
 



 シモフリカジカ  <子供の頃から頭でっかち>

   カジカ科     学名: Myoxocephalus brandti
 
   北海道

   カジカの仲間はオホーツク海には多いのですが、
   どれも頭が非常に大きいのが特徴。このシモフリ
   カジカは未だ子供で、体長4センチ程度の個体。
   それでも成魚の特徴は備えていて、頭でっかち
   なのがちょっと愛くるしいです。

    撮影地:北海道・ウトロ  水深5m
 
 



正体不詳   <何じゃこれ?情報募集中です>

   xxx科     学名: xxxxxxxx
 
   xxxxxxxxxxxxxxxxx

   流氷の下ではイメージ的に生物は少ない様にも思える
   のですが、実際にはこの写真の様な正体がなかなか
   識別できないのもいます。エビの幼生なのか、虫の
   一種なのか・・・ もしかするとクラゲノミってヤツ?・・・
   ごんずい的には正体不詳です。情報お待ちしてます。
 
    撮影地:北海道・ウトロ  水深3m
 
 
 



ヨツハモガニ   <カムフラージュが得意らしい>

   クモガニ科     学名: Pugettia quadridens
 
   北海道以南、韓国

   海底で石をひっくり返したら一緒にひっくり返ってました。
   ヨツハモガニというカムフラージュの得意なカニだそうな。
   写真撮った時はとにかく右手が−1℃の水温で完全に
   痺れていて、生物の事より何より、シャッター切るのが
   一苦労だったのを覚えています。
 
    撮影地:北海道・ウトロ  水深8m
 
 
 



 ツリガネクラゲ   <スケスケの丸見え>

   イチメガサクラゲ科     学名: Aglantha digitale
 
   北海道〜青森沿岸

   おじさんにはたまらん!スケスケの丸見えじゃん、これ。
   名前の如く釣り鐘の形をしたこやつ、北の海を好むクラゲ
   らしいです。白濁の細長い8本の管は生殖線なんだと。
   触手は100本近くもあるらしい。う〜ん・・・、流氷の下は
   本当にクラゲ天国じゃ。
 
    撮影地:北海道・ウトロ  水深3m