Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
夏のオホーツク海の生物

日本の最北の海であるオホーツク海に住む生物を紹介します。撮影は短い夏です。


スナエビ  <オホーツク海の代表的なエビ>

    タラバエビ科     学名: Pandalus prensor

    北海道東部 シベリア沿岸

    岩の隙間から長い触角を出してスナエビが登場。
    日頃、伊豆の海を主体に潜っている僕にはとても
    新鮮な海がオホーツク海です。その代表的な生物と
    言って良いでしょう。
 
   撮影地北海道・ウトロ  水深10m
 
 



フサギンポ  <こいつもブサイクな野郎だぜ!>

    タウエガシ科     学名: Chirolophis japonicus

    北海道全域 兵庫県以北の北部日本海 黄海 渤海

    このブサイクな風貌は愛敬たっぷりの証拠。最初に
    見た時は気持ち悪いヤツと思ったけど 回数を重ねる
    毎に何か愛らしく思えてきました。意外と体長は長く、
    40〜50センチもあります。

    撮影地:北海道・ウトロ  水深10m
 
 



 オキカズナギ  <あまり印象に残らない魚? いえいえ>

   タウエガシ科     学名: Opisthocentrus zonope
 
   青森県以北 北部日本海 岩礁域の藻場

   この手の魚はズバリ ダイバーには人気がない・・・
   あまりとらえ所がない魚だからかなぁ。伊豆の海なら
   僕もそう思うネ。でも、良く見ると体の斑点部分に妙に
   印象的なコバルト・ブルーがあって地味な海にしながら
   一瞬の美しさを魅せてくれます。

    撮影地:北海道・ウトロ   水深10m
 
 



ギスカジカ   <頭でっかちの何か旨そうな魚>

   カジカ科     学名: Myoxocephalus stelleri
 
   日本海北部 オホーツク海〜ベーリング海西部

   カジカの仲間はどいつもこいつも頭でっかちばかり。
   それで岩、石の上にじっとして獲物を狙っているん
   でしょう。いかにも貪欲な顔つき。こいつを見てると
   何だか食欲が湧いてきたのは何故だろう・・・
 
    撮影地:北海道・ウトロ  水深15m
 



エゾメバル   <バカな魚? そうですこいつはバカです>

   フサカサゴ科     学名: Sebastes taczanowskii
 
   北海道〜岩手県 沿海州 沿岸の岩礁域

   夏の知床で妙に目立って多いのが このエゾメバル。
   地味な魚です。船の上から釣りをすると必ず釣れます。
   最初は餌を 付けていたのですが、最後にはガムでも
   釣れました。
 
 
    撮影地:北海道・ウトロ
 



キタオオイボイソギンチャク   <海底に咲いた大きな花>

  ウメボシイソギンチャク科     学名: Tealia asiatica
 
   北海道東北部〜千島列島

   夏でも水温が低いオホーツク海にあって まさに海底に
   花が咲いた様に触手を伸ばして元気なのがイソギン
   チャクです。直径5cmの真っ白なボディからたくさんの
   触手が出てます。
 
 
    撮影地:北海道・ウトロ