Mr.ごんずいの戯言 Vol2.君のために・・・
第31〜40話


このサイトでは 『Mr.ごんずいの戯言』 のテキストのみの表示サービスを行っております。
ごんずい出版社より発行されている 『Mr.ごんずいの戯言・普及版』 では更にカラー写真を
ふんだんに使ってありますので ご期待下さい。

第31話 ごんずいクラゲを語る(1)                                        1996-07

今回はあまり人気があるとは言えないクラゲのお話。ひとえにクラゲといってもすごくたくさん
種類がいて、そして自分にとっては非常に興味のある存在なのです。

今までいろいろなクラゲと水中で遭遇してきましたが、伊豆で潜っていて一番お馴染みなのが
ミズクラゲ。こいつははっきり言って珍しくもない普通のクラゲですが,たまに異常発生する年が
あり、以前伊豆山で辺り一面がミズクラゲだらけの幻想的な海に潜った事があります。大きな
声では言えませんがナイフでスパッスパッ切れるので『十文字斬り!』と殺陣の真似事もできます
(良い子はマネしないでネ)。

珍しいという点ではこれも伊豆山で1回だけ見た事があるハナガサクラゲ。花笠という名の如く
奇麗な笠と,先っちょが紫の触手が特長。この触手がとても奇麗で思わず見とれてしまいます。
ある雑誌によればとても珍しいとのコメントがありました。

見ていて迫力があるのがエビクラゲ。このクラゲもとても美しく、紫色の20cmにも及ぶ巨大な
笠が特長。笠の頂上のイボイボを見ているとツンツンと触ってみたくなります。よく見ると小魚が
住処代わりに寄生していたりしますので見かけたらじっくり観察してみて下さい。さほど遭遇率は
高くないので見つけると嬉しいクラゲです。

さてクラゲもいろいろいますが,一番気に入っているのはカブトクラゲやツノクラゲ等のいわゆる
電飾クラゲ。こやつらは体内でキラキラとサインランプを点滅させています。自ら付けたニック
ネームは『トラック野郎』。この電飾サインは何度見ても不思議で飽きる事がありません。決して
高等とは言えない生物のこんな不思議な生態には驚かされます。

そしてクラゲで忘れてならないのがあのカツオノエボシ。このクラゲには他ならぬ深い怨みがある
ごんずいなのです。(矢田)
 
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第32話 んずいクラゲを語る(2)                                      1996-07

前回からの話の続きで、あの恐ろしい電気クラゲことカツオノエボシの事。

こいつにはダイビングを始めて間もない頃の通算4ダイブ目でひどい目に遇わされました(と言うより
むしろ自分の技量の問題だったのですが...)。八丈島で初のファンダイブだったのですが、水面移動
中に波間に漂うカツオノエボシに絡んでしまい、なんと手首(グローブとスーツの隙間)に触手がぐる
ぐる巻き付いてしまい、電気が流れる様なしびれが私を襲ったのです。手首には八丈流人の様な
ミミズ腫れの跡が残ってしまい,とても苦い痛い想いをしちまいました (つくづく乳首でなくてよかった...)。
幸い怪我は治りましたが、こいつの触手には刺胞という袋があり危険です。冷静に見ると本当は
美しいクラゲでもあるのですが、近寄らない方が無難です。

さてクラゲの話のトリは北の海のクラゲ達。厳しい海にもクラゲは立派に生きています。と言うよりは
むしろ北の海には意外とクラゲが多いのでびっくり!  流氷の海ではクラゲは天使クリオネの次くらいに
目立っていて、他の生物が少ない為か,フウセンクラゲの触手の赤い色がとても奇麗で新鮮だったのを
覚えてます。氷の下で見るクラゲはとても不思議な神秘性を感じます。

夏のオホーツクでもいろいろクラゲを見ましたが.海の中がカラフルでない分,クラゲの笠や触手の色が
やけに目立って見えました。北の海ではクラゲは脇役ではなく立派に主役になりうるのです。

魚だけではなく、たまにはこういったクラゲ類にも目を向けてはいかがですか?  意外や意外、非常に
奥が深い事に気付くでしょう。クラゲと似ていてサルパという生物がいます。こいつもお気に入りなの
ですが,また後日という事でごんずいのクラゲ話おしまい。(矢田)
 
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第33話 ごんずいのバースデー                                                1996-08

ごんずいです。96年も夏真っ盛りですが、毎年この時期になると私はつくづく幸せなダイバーで
あると実感しています。それは私のバースデーがお盆である8月13日なので他の人に比べて
バースデーダイブになる確立が非常に高いという生まれつきの境遇によるものなのです(母に感謝)。

子供の頃は自分の誕生日はいつも夏休みなので、学校の友達からお祝いしてもらう事は少な
かったのですが、よくよく考えてみれば必ず休みという恵まれた時期でもありました。社会人に
なってもこの時期は会社も休みで、しかもお盆という事でビッグツアーに参加できるというラッキー
ぶり。昨年も沖縄.西表島でお祝いしてもらったし、今年もケラマでバースデー...のはずが恨めしや
台風12号!! ツアーは中止になり(夏の沖縄では初めての中止)、とても悔しい想いをしてしまいました。

今年で32才にもなっちまった私ですが、プレゼントを貰うとさすがに嬉しいものです。ケラマツアーが
中止になり神子元ツアーに参加したのですが,おぢさん(H.K)からプレゼントあげるヨと珍しく優しい
言葉を言われ『ラッキー』と思ったら何と天然近海物のイセエビでした。さすが昨今の経済事情....
(昔はポロシャツとかくれたのだが...)

さて,この日のバースデーダイブはやはり台風12号の影響でうねりがあり,ベストの条件とは言え
ませんでしたが、下げ潮に入った2DIV目には透視も良くなりカンパチがぐるぐる回ってくれる...という
いい想いができました。

でも一番嬉しかったのはツアーに参加していたコギャル予備軍である草間さんの愛娘:まなみ
(愛海)ちゃんからエンゼルパイのプレゼントを貰った事! やっぱ子供は女の子がいいなぁとつくづく
感じたりしたごんずいでした。(矢田)
 
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第34話 長官の次なる魔の手                                            1996-08

246科学技術省長官のごんずいです。魚吸い込み器"ごんずい2号-type3"の制作を終え
水中アイテム作りも一段落した今日この頃ですが,実は我が家では次のアイテム作成が進行
しているのです(フッフッフッ)。

まず1つ目は"ビビるんです"の第3世代機。2代目のB.B.F(ビビるんです.フラッシュ)は遂に
シビレエイと遭遇し,4人中2人が光ったと証言してくれたのですが、肝心の私自身がシビレ
エイの放電による発光を確認できませんでした。で,考えたのがもっと容易に発光を確認できる
新タイプの作成。低電圧でも光る為,シビレエイが本気をだしたら球がブッ飛ぶ危険性もあるの
ですが... 名付けてビビるんです.すぐつくフラッシュ(B.B.S.F)。これは既に作成が完了して
おり,秋のベストシーズンが今から楽しみです。

そしてもう1つ今作成中のアイテムはクリオネ(流氷の天使)型-水中ロボット、名付けて"オネクリ"
来年の流氷ツアーに向け作成を開始しました。クリオネのあのカワイイ動きを自作のロボットが
どこまで表現できるかが問題です。またロボットの防水等の問題も残ったままですが、骨組み
部分はかなり作業が進んでいます。大自然のクリオネと,人間の英知の集結オネクリが共に
流氷に舞うシーンを現実とする為に最大限の努力をしたいと思います。

で、最近みんなからよく言われるのが『もっと役に立つ物を作れ!!』という言葉。しかしながら、
ごんずいはあえてこの言葉に逆行し、これからもくだらない物を作っていくつもりです(役に立つ
物はもっと頭のいい人か,企業にまかせるのが一番)。昨年,水中蛍光灯あかりちゃんを作りました。
が、こいつは非常に役立っていて ある意味で失敗作と言えるでしょう。なにしろ私のアイテムの
開発コンセプトは"世の中の役に立たない物"なのだから... かなり変人の域に入っているごん
ずいでした。(矢田)
 
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第35話 執念のゴーストパイプ撮影                                         1996-09

今回は久し振りに 生物のお話。カミソリウオ科の魚で,"ニシキフウライウオ"という魚は最近
和名が付けられたばかりで、以前はゴーストパイプフィッシュと呼ばれていました。いわゆる
フウライウオの一種なのですが、全身から木の枝の様に皮弁が伸びていて全く魚に見えない
スゴイやつです。

私は今まで90年の11月に伊豆山で一度だけ見た事があって、今回はそれ以来の遭遇でした。
大瀬.はまゆうマリンサービスから"8月中頃から門下ポイントに2匹ペアでいる"という情報を聞き
早速エントリー。ところが、教えられた場所に行ったものの発見できず、,帰途についたら前方に
人だかりが... 案の定ニシキフウライウオでした(移動していやがった!)。今回はフォトコンという事で
是が非でも撮りたかったのですが,前に撮ってるヤツらが全然どかず、エアーも少なくなった我々は
やむなく浮上したのでした。

このままぢゃ終われない! いや終わっちゃいけない! 日中は人が多いので狙うは早朝!と気合を
入れたフォトコンチームは翌日の早朝6:45にはサービスを出発し、6:55には門下ポイントに到着して
セッティングを完了しました。そして7:02エントリー(7:00からでないと入れない)。

心配だったのは同じ事を考えているヤツがいないか? という事。不思議と門下には人がおらず
何故かその手前の一本松跡に人だかりが...もしや移動しているのでは?.. と不安に思いながら
昨日の場所まで到達しました。最初、姿が見えず焦りましたが無事発見。4人(計カメラ5台:
草間さん2台)でゴーストパイプを誰にも邪魔されず撮りまくったのでした。早起きは三文の得とは
この事ですネ。 (矢田withフォトコンチーム)
 
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第36話 スジハナダイは恋の色                                               1996-10

Mr.ごんずいです。今回は最近好評の246大瀬崎フォトコンテストからの話。

近年のダイバーの傾向として急速にカメラ派が増えました。理由の1つに器材の充実が挙げられ
ます。スタンダードなニコノスから最新一眼レフのハウジング物まで多種多様なカメラが登場し、
大瀬崎などは今やカメラ派のメッカ。昔は大瀬といえば初心者講習のイメージが強かったのに
時代は変わるもの。我が246でも自分も含めカメラ派が増えてきました。そこで新たに企画した
イベントがフォトコン大会。

第1回は9月/初にやはり大瀬崎にて開催し,ゴーストパイプィッシュ(ニシキフウライウオ)の撮影など
大好評でありました。そして今回第2回フオトコン大会として再び246フォトコンチームが大瀬に
乗り込んだ訳であります。

前回のニシキフウライウオは先の台風の後にいなくなった模様でちょっと残念。しかし、今回も
珍しい生物に遭遇できました。特筆すべきはスジハナダイ。ハナダイの仲間の話を以前に書き
ましたが、どのハナダイも比較的深場にいるのが難点。前にスジハナダイを見た時 水深は40m
近かったのですが、今回は柵下にて28mで何匹かを発見!! 『ラッキー』と思いつつカメラを構えると
1匹変な色をしたスジハナダイらしき魚が混じっていたのです。

そう、スジハナダイの婚姻色verというやつ。『おおーっ』と感動し、カメラを向けたのですが素早しっ
こいのなんの... 一眼オートフォーカスで撮ろうとすると被写体の動きについていかず,フォーカスは
キュワキュワキュワと唸りっぱなしの状態でやっとこ数枚を撮りました(60mmマクロレンズを草間
さんから借りたのだかマニュアル撮影用ギアがなくオートのみの撮影だった)。

いろいろ聞くとスジハナダイの婚姻色は珍しいみたいでラッキーでした。ハナダイの仲間はオス、
メス、メス→オス(性転換:オカマ)、,そして婚姻色verといろいろ楽しめる魚なのです。(矢田)
 
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第37話 オネクリ完成までの永い道のり                                1996-10

 この秋にボクが最大限の力をかけているのがクリオネ型-水中ロボット:オネクリの制作。はや
2ケ月近く作業をしているのですが,なかなかこれが悪戦苦闘しているのです。

流氷の下を舞うクリオネを見て『よし!人間の手でこいつのロボットを作ってやろう』と思い、来年の
流氷ツアーで自然の神秘と人間の英知?が共に舞うシーンを夢見ておるのであります。いざ制作を
開始すると様々な問題が浮上しました。

まずはその大きさ。オネクリはモーターで動きますが普通のプラモ用モーターを使うと非常に大きく
なってしまいます。現実オネクリM(モデル)−1では10cm以上にもなってしまい、本物のクリオネ
(せいぜい3cm位)との差は歴然。悩んだあげく高価な小型モーターを購入し,M−2の制作に入り
ました。M−1では電池も単5電池を使っていましたが、小型化の為にはこれも変更する必要が
あります。M−2はカメラ用ボタン電池を使い全長5cmまで縮小に成功しました。

さて次はいよいよパッケージ。M−2を薄いゴムでパッケージしようとしたのですが、パッケージが
オネクリにとって大きな負荷となり羽根が動かない・・・ M−2の羽根の可動部はどうしてもうまく
パッケージできずこのままだと浸水してしまいます。思い切ってM−1から使っていた羽根の可動部を
改良し、M−3を制作しました。

今度こそはうまくいくだろうと思ったM−3も動力を羽根に伝える事ができず制作を断念、更に可動
部に改良を加えたM−4も続いて失敗し、いよいよ泥沼化してきました。諦めの境地に入った頃、
ふとした思い付きで画期的な防水を発明し、M−5で遂に羽根の部分の防水に成功したのであり
ました。

そして今はオネクリ全体の防水作業に入ったところ。96年末までにはいよいよ伊豆の海で実験
できそうです。しかしここまでトラブり続けたオネクリですから最終的な完成まで永い永い道のりが
まだ続きそうです。(矢田)
 
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第38話 統計的LOGの実力                                                   1996-10

ごんずいです。今回は少しかたい話。246スタッフインストラクターとして活動中の私ですが、
本職はコンピューターメーカー(某F社としておきます)に勤務する一技術者です。仕事の内容は
一言で言えば半導体LSIチップの設計関連の仕事です。オフィスでは当然パソコン(以後PCと
略)を使った仕事も多く、今やネコやサル、うちの近所で異常発生してるカメムシですら一度は
聞いた事があるウインドウズ(Windows)環境下で主に作業しています。

最近のPCは非常に性能UPし、大きなデータが短時間で処理できる様になってきました。PCで
できる事は限りなくありますがその中で表計算ソフトというものがあり、これを使うといろんな
データの統計処理ができます。過去の潜水データをこれで処理するとおもしろい事が判って
きました(仕事時間中にやっている訳ではない!)。

先ず水温と透視度の変化。表計算ソフト(EXCEL)で東伊豆と西伊豆の月別平均をグラフ化した
結果、水温は6月までは20℃以下で低く、7〜11月では20℃以上になり、やはりドライスーツは
7月からである事が、そして透視は11〜12月が安定して良く(15m位)、 3〜5月はいわゆる
春の潮で透視が10m以下になるのが判ります。

一番気にいっている大瀬データベースは今までの200Div以上のデータ統計をとったものなの
ですが、これによるとヒラメ:10〜3月、キアンコウ:12〜3月に集中して遭遇しています。宿命の
ライバル:シビレエイは年中遭遇していますが、季節依存性があり冬場、特に3月の遭遇が極端に
多い事が判ってきました。これらは自分のLOGの統計なので実際とは違う部分もあるとは思います。
が、こういった統計がとれるのも10年間ログをつけ続けたからでつくづくよかったと思います。

気になるデータもあります。それは4〜5年周期に潜水本数が減る年がある事。これによると来年
(97年)その年にあたるのですが・・・心配なごんずいでした。(矢田)
 
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第39話 時には水族館で1DIV                                                1996-11

水族館愛好ダイバーのMr.ごんずいです。日本人は本当に水族館好きで日本中至る所に水族
館があります。ダイバーの立場からはもちろんフィールドでお魚ウォッチングするのがベストなの
ですが、時には気分を変え水族館で1DIVしてみるのも良いでしょう!というのが今回の話。

何らかの理由で海から遠ざかってしまった時、水族館でのリハビリが有効です。また魚の勉強や
海に興味のない人をダイビングに引き付けるきっかけとするのも良いでしょう。僕が今までに
巡った水族館の中で特に印象的だったのは福岡のマリンワールド海の中道と網走のオホーツク
水族館です。マリンワールド海の中道ではなんと!ロウニンアジの群れが水槽に入っており、これ
にはさすがにびっくりしました(最大で70cmくらいのものだけど)。 (オホーツク水族館の話は以前
書いたので省略)

ところで僕の勤務するコンピュータ・メーカー某F社には秋になると従業員園遊会というのがあり、
無料で1日読売ランドに入れるという特典があります。ここにも小さな水族館があって、前に誰か
から『結構おもしろいよ!』という話を聞いていたのですが 今まで一度も行った事がありませんでした
(これには僕と読売との深ぁぁぁ〜い確執がある・・・)。

実際に行ってみるとこれがなかなか素晴らしく、久々に水族館で感動しました。まず、アケボノハゼ。
少なくとも2個体はいます。なんとニチリンダテハゼもおります。そしてフタイロハナダイとアカホシ
ハナダイ。これらのハナダイは今まで他の水族館では見た記憶がありません。最も驚いたのは
ニシキテグリ。で、更に近似種のピクチャードラゴネットではないか?と思われる2個体も確認。ここは
かなりマクロ派向きのご馳走が溢れる水族館でした。約1時間の1DIVですっかり熱くなってしまった
ごんずいは充分満足して帰ったのでありましたとさ。(矢田)
 
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第40話 悪魔オネクリ 大瀬に舞う!!                                         1996-11

クリオネ型-水中ロボットオネクリ。開発開始から約3ケ月、何回も試作を繰り返しては失敗し
続けたオネクリなのですが、M(モデル)−5で技術的Fixが見えたっ!と思った矢先、パッケージ
したらボタン電池ではパワー不足で動かないという問題が発覚!!... 仕方なく最初に使ってた
単5アルカリ電池に電源を変えサイズは多少大きくなってしまったものの遂にM−6で一応の
完成を見たのです。

早速,我が家のお風呂場で実験!! 結果は完璧で,くるくる旋回しながらオネクリは元気に舞った
のでした。そしていよいよ海でデビューという事になったのですが,またもトラブル発生。なんと
海に行く前日 オネクリを見ると、先のお風呂場の実験で若干の浸水があったらしく、赤く点滅
するはずの発光ダイオードが光らなくなっちまったのです。なんとか羽根だけは動きそうだった
ので水没覚悟で強引に大瀬に連れて行く事にしました。

やはりオネクリのデビューは水深の浅い所が良いと思い、穏やかな湾内へ。落ち込みの所で
スイッチオン! ブィーン...動いたっ!! オネクリは激しく大瀬の海に舞ったのでありました。但し
重量が重く、中性浮力のとれないオネクリは沈み気味で、砂地の上でもがいていたのでした。
いずれにせよ若干浸水があるので一度分解して作り直す必要がありますが,、その時に今より
浮力を付けてやる必要がありそうです。

さて、予想以上に勢いよく舞うオネクリでしたが、なんとキタマクラとカワハギが餌だと思ったのか
近づいてきて小さな口でツンツンしたのには思わず笑っちまいました(オネクリ海の洗礼を浴びる)。
実験後、水深20mまで持っていきましたが,なんとか最小限の水没ですんだみたいで再生でき
そうです。さあ次はいよいよ本番の流氷ダイブ!! 北の海に "天使" ならぬ "悪魔オネクリ"が
舞う日は近い! (矢田)
 
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