Mr.ごんずいの戯言 Vol1.愛すればこそ・・・
第21〜30話


このサイトでは 『Mr.ごんずいの戯言』 のテキストのみの表示サービスを行っております。
ごんずい出版社より発行されている 『Mr.ごんずいの戯言・普及版』 では更にカラー写真を
ふんだんに使ってありますので ご期待下さい。

第21話 246科学技術省長官の休日                               1996-02

どうも!246科学技術省長官のごんずいです。私事ながら96年はスロースターターになって
しまい、この"Mr.ごんずいの戯言"も今回が96年の1発目です。96年1月は結局、日程が
合わず潜れず終いで、その間僕が何をやっていたか?というのが今回のネタ。

昨年は久し振りに水中アイテムの制作に力を入れ、水中蛍光灯"あかりちゃん"や、シビレエイ
発電確認装置"ビビるんです"等を作ったのですが、やっぱり水中アイテム制作は楽しくその後も
いろいろとやっています。

まず"あかりちゃん"(4W)の20倍の明るさを持つ"あかりちゃん.spec-2"。本当は昨年末の
X’mas大瀬でデビューする予定でしたが、大幅に遅れ先日の大瀬ツアーでようやく登場! その
結末は次回報告します。

次いで出るべくして出た!?"ビビるんです"の後継機にあたる"ビビるんです.フラッシュ"(通称:
B.B.S.F)。昨年暮に完成した世界初の試み"ビビるんです"は未だシビレエイに遭遇できて
おりませんが、そんな事はおかまいなしに作られたのがこの2代目。机上の計算ではシビレ
エイの放電で発光し、更に点滅するという驚異のアイテムなのだ。早くシビレエイに遭遇したい
ものです。

そして僕が今、最も力を注いでいるのが、蘇る絶叫マシーンこと"ごんずい2号-Type3"。今から
約5年前、初代の"ごんずい2号"(魚吸込み器)より遥かに巨大な吸引能力を備え持つ "ごんずい
2号-Type2"の制作にかかっていたのですが、事情により完成度30%で計画が凍結してしまい
ました。凍結原因はその巨大さ、精密な部品、そしてコスト高という3重苦に悩まされ更に仕事が
忙しくなってしまった為でした。今回、既にある30%の部分を流用し本体を大幅にスリムに設計
したType3の制作を開始しました。予定では5月パワーオン。益々?!休日は忙しいMr.ごんずい
です。(矢田)

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第22話 2つの"あかりちゃん"の明と暗                                 1996-02

水中蛍光灯の"あかりちゃん"はナイトダイビングでもっともーっと明るい光源があれば楽しいのに
・・・ という単純な発想から始まりました。東急ハンズ町田店でDC6V蛍光灯キットを買い、それを
ハウジングしたのが昨年春デビューした初代あかりちゃん。

蛍光灯は4Wのものだったのでこれをメインライトにしてナイトダイビングをエンジョイしようという
当初の目的からはずれてしまいましたが、幸いな事にケミカルライト代わりのいわゆる目印としては
強力である事が実践で証明され、今はタンク背面に付けるスタイルをとっています。4Wでは暗かった
ので、更にワット数を上げた2号機"あかりちゃん.Spec2"では一気に80W相当の蛍光灯を水中用に
ハウジング。本当は昨年末に完成する予定が遅れて、前回の大瀬崎ツアーでいよいよ登場。また、
初代あかりちゃんの弱点である外部スイッチを付けて、"あかりちゃん-pikodoll"として新たに登場。
はたしてこの2つのあかりちゃんの運命やいかに・・・

まず、今まで計3回のダイブ経験済の初代"あかりちゃん"は今回、外部スイッチが付いてタンクに
セッティング後、ON/OFFできる様になりました。今までは部屋で点灯させ、パッケージしてから
海に入るといった具合だったので前回は電池切れをおこしてしまい、 改良しました。結果は完璧
ガッハッハ!! その一方で初登場した"あかりちゃん.Spec2"は悲劇の終焉。

なにしろ今まで一度も水中実験はやっておらず、ぶっつけ本番。最初は順調だったのですが、エン
トリーから僅か12分後に光が消滅、その5分後に再点灯するもまた消滅。最後はヘッド部分の反射
板まで水中分解し完全な水没でした。たぶん再生不可能な状態なので、哀れかなこのままMr.ごん
ずいダイビング博物館入りになりそうです。2つのあかりちゃんが明と暗を分けた複雑なナイトダイ
ビングでした。(矢田)

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第23話 衝撃! オホーツク水族館                                            1996-02

いよいよ今年もやってきました流氷ツアー。今回はその報告第1弾!! と言っても今回は観光で
立ち寄ったオホーツク水族館の話。

実はボクは知る人ぞ知る(誰も知らない)水族館大好き人間です。魚はいっぱいいるし、たまには
掘り出し物の珍生物にも遭える・・・ だから今回のツアーでオホーツク水族館にいけると知った時は
両手離しで喜んでしまいました。

網走市のオホーツク水族館にはご存知クリオネや オオカミウオ以外に、ゴマフアザラシ、トド、と
いった北の海ならではの生物がいっぱいおりました。中でも一番衝撃的だったのがフウセンウオ。
昨年の夏、ウトロのカニ直売所の水槽にいたコンペイトウちゃんはこのフウセンウオの子供だった
らしいのです。何でもオホーツク水族館では水槽内でのフ化に成功したらしく、1〜2cmに成長した
幼魚達が水槽内をところせましと泳いでいました。腹部に吸盤のあるこやつらは水槽の中に入れ
られた木の枝にぴとっぴとっと鈴なりにくっついていて、まるでコンペイトウのなる木の様でした
(これがまた超〜っカワイイ!!)。残念な事にコンペイトウは大きくなるとカワイさは半減! 隣の水槽に
成魚もいましたが、いまいち脚光浴びてなかったし、カニ直売所の水槽にいたコンペイトウも成長
していて、半年ぶりに再開 しましたが、色は目立つオレンジ色が抜けて地味〜っな肌色になって
いました(色の変化は成長によるものか環境の変化によるものかは不明)。

話をオホーツク水族館に戻すと、フウセンウオ君以外にも特筆すべきものがありました。それは
水族館のローカルな雰囲気・・・ まるで小さな町の集会所の様に子供達の絵が飾ってあったり、
売店にいたっては他の水族館とまるで違って 商売っ気まるでなし。哀愁の漂う北の町の小さな
水族館は強烈そのものでした。(矢田)
 
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第24話 天使クリオネ 無数に舞う!!                                        1996-02

96年流氷ツアー報告第2弾。今回は流氷ダイビングの話。

昨年は3月中旬のツアーであった為もあり、肝心の流氷本体が沖合いに出てしまっていて
本来の流氷の下を潜る事ができませんでした。かろうじて港の中に残っていた残骸の流氷に
潜ったのですが、今年は昨年とうって変わり氷がびっしり! 一面が氷の海でした。当然船は
出れず、ポイントまで流氷の上を歩いて移動。

エントリー/エキジットも畳一畳程度に開けた四角い窓から・・・といった具合に完全な氷結
ダイブとなりました。ガイドロープごしに1人づつ潜行して行くと、−2℃の氷の下の世界。すっかり
有名になった流氷の天使クリオネは今年は1cm程の小ぶりなものが多いものの、うじゃうじゃと
おりました。無数のクリオネが各々に氷の下で天使の舞いを披露。近頃の加熱人気の為か、
ホテルや売店の水槽内にもいましたが、やはりフィールドで見るものは格別!!(これは見た人にしか
判らない)。現地サービスの木澤氏によれば、昨年新聞等で紹介されたクリオネの仲間イクオネ
ハダカカメガイを含む種の違うクリオネもまだまだいそうな雰囲気です。

さて、びっしりはった氷の下から見る世界はとても幻想的で、最初は怖がっていたうちの奥さんも
1本目上がった後『潜って良かった』を連発していました。一方、陸上もとても厳しい環境で天気は
快晴でも気温−10℃。今年はレギュレーター、エア2やドライの吸気ボタンが潜る前に陸上で凍結
してしまうという事態に陥ってしまいました。でもご安心! これらは全てお湯で解決してしまうのです。
凍結した所にお湯をかけほら元どうり!! まるで魔法のようでした。

ダイビングの合間に念願のマサイ族ごっこ(氷の上を大勢で飛び跳ね、氷を割る遊び)やたけし城
ごっこ(割れた氷の上を海に落ちない様にうまく渡りきる遊び)をして最高に楽しい流氷ダイビングと
なりました。(矢田)

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第25話 アフターダイブは筋肉疲労                                      1996-02

 96年流氷ツアー報告第3弾!! 今回は流氷ダイブと同じくらい楽しいアフターダイブについてです。

まず,3日目のスノーモービル。こ,これはすごいですよ!! もう最高に楽しいです。最初は広大な畑で
スノーモービルの基本操作の練習。私自身初めて乗ったのですが意外にスピードが出る事にびっくり
仰天(最高時速で130km/h出る物もあるらしい)。50km/h以上出るとかなりのスピード感で少し
恐かったくらいです。

練習を終え、ジンギスカンの食事後、いよいよ山へ。ここでは非常にタイトなコースが多くある為、
女性陣はインストラクターと2人乗り、男性陣は1人1台で臨みました。目指すは秘湯の温泉。
途中の行程は本当に山の中で、樹木の間をスノーモービルで縫う様にカッ飛ばしました。なーんて
書けばかっこいいけど、私は2回谷に落ちかけて助けてもらいました。

目的地の露天風呂では出ました!246フルチン隊!! 女性陣のひんしゅくをものともせず雪の上に
素っ裸でダーイブ(この時は縮み上がった!)。スノーモービルの最後は超広大な牧草地でのフリー
ラン。遥か国後島を見ながらの疾走は最高でした。1人22000円と、ちと高い(1日がかりの遊び
だからこんなものかな...)が次回も是非行きたいと思っています。

翌日はクロスカントリーでエンジョイ。これもまた天気は快晴でクロカンにもってこいでした。普通の
スキーと違いエッジが切ってないので思うように止まれず,往復で約2km程のコースを悪戦苦闘。
更に行きは下り,帰りは上りでもう汗だく。さすがに昨年にやっているせいか(本当は雪質の問題だと
思うが) 楽勝!!と思いきや、おもいっきり尻餅をついてクロカン後3日はずきんずきんでした。

クロカンの目的地"乙女の涙(プレペの滝)"から見るオホーツク海の流氷や知床連山はめちゃグー
でした。と、こんな具合にアフターダイブを遊びまくった訳ですが、その代償で体中筋肉疲労でボロ
ボロになった流氷ツアー。今年は最高でしたよ!! (矢田)

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第26話 今夜は素敵なサギフエナイト                                    1996-03

珍しい生物を自分より先に人に見られるのはとても悔しいものです。今まで長く潜っているのに
未だ見た事なくて,最近ダイビングを始めた人が先に見ちゃうなんて時は口では『いいなぁ』と
言っても実は腹の中じゃメラメラしてしまうのは私だけではないでしょう。今回はそんな事が話の
発端。

サギフエという魚を知っていますか? イメージ的にはヘコアユを連想してもらえばよいでしょう。
尖った口と,頭を下にして泳ぐのが特長で、普段は深場にいるらしくダイバーが出会うのは希の
ようです。確かに図鑑では昔から知っていましたが,私は今まで見たことがありませんでした。

ところが先日お店に行ったら平日ツアー組が大瀬崎の湾内で見たという話を聞き、メラメラしつつ
大瀬に乗り込んだわけです。現地サービスから『アオリイカの産卵床に4個体いる』という情報を
得てエントリー。絶対見つけてやる!と意気込んだものの,エントリー後1分で砂地にいた7〜8個体
群発見。思わず拍子抜けしました。その後も何匹か遭遇し本当に珍しいヤツなの?と疑いたくような
状況でした。

いざ水中で見ると、さほどカワイイ魚ではなく『ふぅーん』って感じ。ただおもしろいのは餌を捕食する
シーンで、長く尖った口をすうっーと一瞬砂に入れて食事をしていました。頭を下にして泳ぐルーツは
ここにあるのでしょう。それと色は図鑑で紹介されているのはどれも赤い色をしているけど、今回見た
のは(うっすらと赤い色が出ているものの)銀色。夜には横縞模様が現れていたのでかなり体色変化
するようです。

先にナイトの話になってしまいましたが,この日はサギフエばっかのサギフエナイト!! (大瀬ではよく
ハチナイト、タコナイト等がありますが・・・)。ナイトのお目当てシビレエイはいないし、あかりちゃん.
spec2はブッ壊れるし素敵なサギフエナイトだったこと! (矢田)
 
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第27話 ハナダイは深ぁーい...                                         1996-03

Mr.ごんずいですっ。今回は大好きなハナダイの仲間達のお話。

ハナダイの仲間はとても奇麗なものが多いので見ていても楽しいものです。南の海に似合う
彼らですが、伊豆にもたくさんいます。また逆に伊豆でしか見つかっていないものもたくさん
います。

一番馴染み深いのはキンギョハナダイ。ダイビングを始めた頃,キンギョハナダイの目は正面
から見た時と側面から見た時で色が違う事を発見し『すごいっ』と思って以来(貴方も確かめて
みれば?・・・) しばらくこやつの虜になりました。

次にナガハナダイ。ナガハナダイ との1stコンタクトは大瀬.突端の−40m以深のかなりの深場
でした。とにかく深かったので眼がチカチカしたのを覚えています。最近は突端右側の−25〜
35m辺りで平均的に見られるのでよくガイドします。ナガハナダイのオスは特に奇麗で、背ビレの
美しさは絶品です。

伊豆ではお馴染みのサクラダイもハナダイの仲間です。サクラダイもよく見ると美しい魚でよく
写真に納めています。結構"絵になる魚"だと思います。この間、やはり大瀬ですがスジハナダイを
見ました。こいつの特長は一本の赤い筋がくっきりとあること。この赤が(特にメス)がうっとりするほど
奇麗なのであります。水深はやはり−40m近くの深場でありました。

どうつもこいつも奇麗なものは深場にいるというやっかいなヤツらですが、いつ見てもその美しさに
心打たれてしまう奥の深ぁーい魚でもあります。この他にも未だ見たことがないキシマハナダイ、
シロオビハナダイ,そしてイトヒキハナダイなど美しいハナダイがいるみたいですが深場は充分に
気を付けなければ・・・ スポーツダイバーは−30m以深は控えましょう!!と、全然説得力のない
Mr.ごんずいでした。 (矢田)
 
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第28話 さく裂?不発? 夫婦合作の一品                                 1996-03

今回の話のネタはうちの奥さん。メモリアルダイブで記念フラッグを作ってお祝いする事は
今や当たり前のようにやっています。僕が初めて作成したフラッグは荘、高橋、浅井の3氏が
西表島で同時200本を達成したおめでた1号。

2号はフェルト生地で名前を縫い付けるという手間暇のかかるもので、これは名前を変えて
何回も使えて、今まで5〜6人のメモリアルダイブに登場しました。

さて3月のパラオツアーで関口さんが200本を迎えると聞いて、今までにない史上初の
くす玉付きフラッグを考案。取り付けたくす玉の部分は紅白のヒモで引っ張ると"ぱかっ"と
開き、中から『おめでとう』と書かれた垂れ幕が出てくるというもの。今回はうちの奥さん
(久子:ひっちゃん)との合作で2人で夜なべして作りました(関口さん涙)。

で、肝心のメモリアルダイブは僕が憧れ続けるパラオ・カヤンガル環礁だったんだとさ!!
(うらやましい...) 予定ではくす玉がさく裂するはずが不発で発砲スチロール製のくす玉
部分が浮いちまったらしい(おもりは付いていたんだけど少なすぎた...)。まあせっかくの
夫婦合作の一品だから多少失敗してもカヤンガルに連れていってもらっただけでうれしい
もの(協力者の皆さんありがとう)。

ところでうちの奥さんは今回のフラッグ作成で完全にイニシアティブをとり、関口さんの
代名詞『"246の寅次郎"って絶対入れよう』とあえて手間のかかる事を言い出すおかしな
人。冬にユザワヤでフリース生地を買ってきて自作のドライ・インナースーツを作って、自ら
君島ブランドを真似て"ひみじまブランド"で売り出そうとしています。このインナースーツ
なかなか着心地は良く、オーダーとって¥10000円位で販売も考えているとの事。誰か
気が向いたら作らせてやって下さい... と、優しい夫からの願いでした。 (矢田&ひ)
 
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第29話 その時は来た! ビビるんですは光ったか?              1996-05

世界初のシビレエイ発電確認装置"ビビるんです"が完成してはや半年。皮肉な事にこれを
作って以来、今まで頻繁に遭遇していたシビレエイにめっきり遇えなくなってしまいました。
大瀬・富戸・真鶴と、遭遇の可能性があるところではいつもBCのポケットに忍ばせていたの
ですが、まるで嫌われているかの様にこの半年は時間だけが過ぎていったのです。

この間、"ビビるんです(初代)"から放電発光時に光が点滅する"ビビるんです・フラッシュ"
(通称:B.B.F)にグレードアップし、ひたすら機会を待ったのですが遂にその時は来たので
あります。場所は最もシビレエイとの遭遇率の高い大瀬湾内のナイト。

さて運命のエントリー後15分、まずはヒラメ発見! 40〜50cmサイズでう〜ん...と悩んだけど
ウォッチのみ(自然を守る男さっ!)。そしてその3分後、遂にシビレエイ発見!! グループのみんなを
呼んでいよいよ世紀のショーの始まり。

注目の1st放電は勢い余りシビレエイの背中にB.B.Fの針が"ぷすっ"と刺さる...(笑)。自分の
指先にはビリビリと感触が・・・ しかしB.B.Fは一向に光らない・・・ 続いて2回、3回と繰り
返すが結果は同じ。たまりかねたか普段はおとなしいシビレエイが逃げ出すも追いかけ、4回目の
トライ。が、とうとうB.B.Fの発光は自分の目では確認できなかったのであります。『やっぱ、
最初はこんなもんかな・・・』と思ったのですが、浮上後に武藤さんから『最初の1発目に光った』、
そして石渡さんから『2回目に発光した様な...』という報告があり今回の実験結果は少しグレーな
ものになっちゃいました。

自分も含め"4人中2人が光ったと証言!" う〜ん、自分の目では確認できなかったけど・・・
まあいいや!! という事でこの結論は"次回の遭遇"に持ち越される事になってしまったので
ありました。(矢田&B.B.Fウォッチャーズ)

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第30話 復活! 絶叫マシーン                                                    1996-06

ごんずいの戯言も遂に今回で第30回を達成!! さて記念すべき今回の話のネタはアレ。

約5年前に登場したごんずい2号は画期的な魚吸い込み器でした。"魚を生かして捕獲"を
コンセプトにごんずいシリーズは開発されていますが、手網を改良しただけの1号に対し
2号では筒状の中をピストンが後退する事で,海水と魚を同時に吸い込むメカニカルな物に
進化しました。が、筒の容量が小さく,更に筒が開放していたので一度吸い込んだ魚が逃げ
出す等の欠点がありました。これらを一掃すべく超大型Type-2の制作にかかっていたの
ですが、完成度30%で開発は中断され約4年の月日が流れたのであります。

そして今年の2月から残り70%部分の作成にかかり,遂にごんずい2号Type−3として
蘇ったのでした。デビューは過去に数々の死闘を繰り返した思い出の伊豆山にて。周りの
ダイバーからランチャー状の巨大な筒を持つ私に刺す様な視線が・・・ いざエントリーして
目標のカクレエビを探しにいったら、あいにく留守中。すると荘先生が20cmくらいのネコ
ザメの子供を発見! ごんずい2号は小さい獲物(例:小エビ類や幼魚等)をターゲットに設計
したけど子供といってもサメの子はデカ過ぎる!! とりあえず堤君がネコザメの写真を撮り、
遂に絶叫マシーンのお披露目となりました。

ピストンをセットしてシャッターをオープン、駆動部のリールを巻きMAXパワーに・・・ ネコザメに
近づき引金を引く!『ファイヤー!!』 ずご〜ん・・・ しかしネコザメはくるりと背を向け余裕の表情。
再チャレンジしたものの彼は全く何事もなかったの如くその場にたたずんでいたのであった。
が、オレの目にはネコザメがごんずい2号にビビっていたのがはっきり判ったゼ。『ふっ! 今日は
これくらいで勘弁したろか・・・』そう捨てゼリフを残し伊豆山を後にしたMr.ごんずいであった。
(矢田)
 
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