今回は久し振りのKishima-prjからの報告。深場の魅惑の、いや魔性のハナダイを目的に
したこのプロジェクト、紀伊大島で安定してキシマハナダイが見れていると知った以上は黙って
おれんでしょう。という訳で初めて紀伊大島に上陸。と言ってもここは串本町。串本エリアから
車で10分程度しか離れていないのです。今回は元シーマンズの岡崎さんに世話してもらい、
ナギザキというポイントに住みついているキシマ・ファミリーにチャレンジです。
キシマハナダイと言えば深場のハナダイの代表格。図鑑やらでは水深50mという冒険的な
水深が書かれていて、このプロジェクトの名前にも抜擢されている魚。それが水深35m前後に
いるというから嬉しいですね。で、1本目からいきなり一気に36mへ潜行すると… そこには
長年追い求めた、輝けるハナダイのお姿が!まさしくキシマハナダイ。
目を奪われるオス、そして取り囲むメス。素晴しい!これぞダイビングの醍醐味じゃ。でも
実際は後でこうやって書いているからここまで書けるんだよね。水深36mならさすがにちと
暗いし明るい色も吸収されているので、撮った写真を見て改めて感動するのです、その見事な
色彩に。深いので長くは滞在出来ず、しかも写真を撮る前に見とれてしまったので、2本目も
キシマ狙い。今まで追い求めていただけにオレの執着心もちょっと強く、ここぞとばかりに
バシバシとシャッター押しまくりました。出来上がった写真で見ると、やはりヒレが奇麗ですね。
パープルとイエローが絶妙です。
で、このナギザキというポイントは実に面白くて、アンカーからキシマ・ポイントまでも近いし、
アカオビハナダイも見れちゃうのです。ちょい前まではマダラハナダイも見れたそうで、ハナダイ
マニアにはたまりません。串本では殆ど見れないサクラダイなんかもいます。まさに伊豆チックな
感じです。2本目にはオキノスジエビですよ、マジで…。浅瀬に移動すると子供のマアジの群れ
なんかもいて今度は食卓チックだったりします。今回初めて紀伊大島に来たけど捨て難いね、
ここ。もう日帰りなんか嫌になっちゃいます。泊りで来て大島、串本と潜るのが最高なんだろう
なぁ。(矢田)