旧万世橋駅遺構

2006年5月14日に、建物の老朽化等を理由に閉館する、東京・神田の交通博物館。実は、この博物館の建つ位置には、かつて「万世橋」という駅がありました。現在の交通博物館は、当時の駅舎の一部を使用しており、旧駅の遺構が残っていることが知られています。今回、閉館に際し、期間限定で旧万世橋駅の遺構が一般公開されています。
2006年3月4日、この遺構を見るために交通博物館に行って来ました。以下はその時撮影した遺構写真です。

交通博物館に入場し、遺構見学の受付をすませます(当日予約の場合、16時頃の見学となりました)。時間になるまで適当に暇をつぶし、いざ遺構へ。係員に案内され、最初に入った部屋が左の写真。待合室のようで、ここで6分間、ビデオを見ます。

ビデオを見た後は、自由に撮影できる時間となるため、おのおの好きな場所で遺構を撮影します。

ちなみに、右上の写真の上部に見える鉄骨は、上を走っている中央線の線路の橋脚です。
 

続いて、係員に案内されたのは、ホームへ行く階段です。先ほどの待合室を出て細い通路を奥へ進み、右側の小さな通用門をくぐると、上り階段が現れました。この部分は当時の駅舎部分で、ホームへ行くアプローチとなります。柱には「まんせいばし」の駅名版がついていました。

階段は、 上に上り、途中の踊り場で左方向にさらに上ります。右上の写真が最初の上り階段。左下が踊り場から左に延びるホームへ行く階段です。

明るくなっているところがホームです(ただし、外には出られません)。

ホームには出られませんが、階段を上りきるとガラス越しに当時のホームが見られます。中央線の上下線の間に出るので、ここから眺める中央線もなかなかおもしろいものです。

Ochan's World Square [March 4, 2006 photography]