鍋割山 - 97年の山始めは丹沢で 

 (1997/1/18、神奈川県秦野市)


(二俣へ向かう途中。丹沢の
山々が朝日を浴びて
立ち上がった・・)

鍋割山には何度か行ったがいずれも塔ノ岳からのついで(?)に歩いたいう感じでそこだけを登った事はなかった。又、山頂でのアマチュア無線運用もまだやったことがなく、97年始めの山ははここに決定。年の始めを好きな丹沢の山で飾れるとは嬉しい事だ。

堀山から二俣の登山口まで、前回、約3ケ月前に鍋割山に登る為に来た時は台風直後で倒木が激しく車では林道の通行は不可能だったが、さすがにもう大丈夫だ。林道をつめ二俣の登山訓練所の広場に駐車。

更に林道を歩きミズヒ沢を越えたところから杉の植林帯に突入する。少し湿気を感じさせる空気、ふわっとした地面・・、杉林の中は独特の雰囲気が漂う。やがて自然林の中を少し雷光型に登って後沢乗越。ここで初めて尾根の乗る。さらに登るにつれて展望がぐんぐんひろがり出す。2年前に歩いた檜岳から伊勢沢の頭が大きい。あぁ、あそこを歩いたなぁ。霜柱を踏んでの尾根道は誰もいなかった・・。下山時は林道で闇に包まれたんだ・・。懐かしく向かい側の稜線を眺める。
(残雪の尾根道を行く。)

道は思ったほど急な坂ではなく、又歩くごとに顔を出す富士山が大きくなるので励みになる。雪は少なく山頂手前から僅かに残っている程度。直下は雪解けでどろどろの道。久々の山頂は富士山が大きくて、あぁ着いた!、声をもらす。富士山の右手に南アルプスの純白の峰々が素晴らしい。冬は展望がいいので楽しみだ。

鍋割山は何度か来たが鍋割山荘に入るのは初めてだった。小屋番が自力で建てたという鍋割山荘。居心地の良さそうな小屋で、ビ−ルを買う。雑誌などでお馴染みの小屋番の草野さん。そういえば前回ここに来た時ちょうど彼がボッカで登ってきたところに出くわしたのだった。ストック2本を使い、信じられない量の荷物を背負っていたっけ・・。しかしこれだけの小屋を自力で建てたとは。草野さんを慕い、素晴らしい山の一夜を楽しみに、鍋割山荘にはファンが多いと聞く。いつか泊りに来てみたいものだ・・。

山頂でのアマチュア無線運用中にフレンド局、7K3OMS・青木さんにつながり、よかったら帰りに遊びに来ませんか、と誘われる。それでは、と、急いで帰り支度。鍋割山荘の名物、鍋焼きうどんが食べたかったのだが、それは次回の楽しみにしておこう・・。

小丸尾根から戻るつもりだったが時間を考え元来た道を下山に使う。430MHzで連絡をとりながら無事伊勢原の青木さん宅に到着、自家栽培の蘭の花をお土産に頂いた。

(終り)

(コース:二俣、登山訓練所 7:50−後沢乗越 8:37−鍋割山・アマ無線 9:57/13:27−後沢乗越 14:05−登山訓練所14:35、鍋割山・標高1272.5m)


アマチュア無線運用の記録

鍋割山 1257.5m 神奈川県秦野市
無線機: HT750+自作軽量リニア(終段M57735,20W) アンテナ:ダイポール
21局交信(50MHzSSB)、最長距離交信:岐阜県美濃加茂市 JH2HXP/2
(人気の鍋割山荘。いつか一夜を過ごしたい)

大倉尾根上部から西に派生する鍋割山稜のピーク。この稜線はこのピークを境に急激に高度を落としていく。ここからの富士山の眺めは絶品。

カヤトの山頂は広いが、ポール設営の適当な立ち木となると山頂から少し西側に寄るか、北に寄るか、となりそう。

大倉尾根がブロックしているので関東平野への電波は期待出来ないが、西方面には障害物が無い。

山頂にある鍋割山荘はそのもてなしの素晴らしさで多くの登山者の絶賛の声を聞く。一度泊まってみたい。

Copyright : 7M3LKF, 1998/3/20