雨の中を登った足利の山 石尊山、深高山 

 2017年7月29日 栃木県足利市


雨の中を歩いた一日。下山するといつしか雨も
止み、今日の稜線を振り返ることが出来た

昨年の10月に登り損ねた矢板市の高原山に登ろうと早起きして東北道を走らせた。天気予報は曇り時々雨という必ずしも良くは無い予報であったが、果たして矢板インターにつくころに雨がかなり激しくなってきた。登山口へ向けて標高を上げるとますます雨は厳しくなってきた。これではとても長い行程の高原山は無理だろう。そう考え、登山口へ登る車道を回れ右して下界へ降りる。折角栃木まで来たので、どこかいけないか。頭の中で地図を広げる。矢板からはやや遠くになるが足利の石尊山(486m)と深高山(506m)であればさほど長いルートでもなく、兼ねてから登りたいと思っていた事もあり丁度いいだろう、と東北道を南下した。

平地では雨は本降りではないがそれでも傘が不要と言う事も無い。途中のコンビニでやや大きめの折りたたみ傘を仕入れる。松田ダムへの方向から猪子トンネルを抜けるとここが深高山からの下山ルートになるのだが、更に車を走らせ白葉という集落の南側まで行くと、山麓に寺がありその近くに車を停めることができた。

雨の中、傘を差しゆっくりと上って行く。普通であれば雨の日の山には登らないのだが、来月に予定している南アルプス・光岳への山行に向けての足慣らし、それに、多少の雨でも構わずに歩く経験をつけたい事もあった。傘が大きめなのでゴアのレインウェアは羽織ることもせずに傘だけで登る。石尊山へは尾根をほぼ忠実に登って行く。ほぼ稜線を上がりきったところに神社がありその軒下で少し雨をよける。ガスは多少薄くなり、この調子であれば雨も間もなく止むかもしれない。地図を見ると山頂まではあと少しか。

石尊山の山頂。木々に囲まれ展望は無い。430メガFMでCQを出すと太田市や熊谷市などの北関東の局からコールがあった。稜線を進み地味に標高を上げて行くと深高山。ここでのアマチュア無線運用は145メガFMとする。CQ一発でさいたま市から呼ばれたので閉局して、ここから尾根に忠実に下りると林道にぶつかり、そのまま猪子トンネルまで歩くことが出来た。

ほぼほぼ雨は止んでいた。傘を閉じてゆっくりと車を停めた場所まで戻る。左手に薄曇の中を先ほどあるいた石尊山から深高山への稜線、あぁ今日の山だと振り返り、しばらく見ていた。


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