渡良瀬遊水地から栃木市へのラン 

 2016年3月26日 栃木県佐野市、栃木市他 


20歳代の頃オートバイのツーリングで行った事のある渡良瀬遊水地、バイク雑誌に紹介されていたので行ったのだと思う。広大な遊水地の中を走るバイクのショットが素敵だったと記憶する。それで訪れたのだが実際に広く、同は知ったかの記憶は定かではなかった。ただ、悠々と広かったあの場所を自転車で走ってみたいと言う想いが大きかった。

JR東北本線の古河駅で輪行袋を解いた。ここから渡良瀬遊水地は近い。15分も走ると堤防になり一角に登り上げる。この遊水地は広大で、以前バイクではその中を走った記憶があるが、今回は行程も長いので余り中までは入る事もせずその外周を走ろうと決めた。暫く走ると左手からいく筋の煙が上がっていることに気がついた。山火事ならぬ遊水地の火事だろうか?土手に上がる消防車が停まっている箇所があり、とヨシ焼き中なので気をつけるように、といわれる。そう、これはヨシを焼き払う、渡良瀬遊水地の春の行事と言うことであった。

幾重にも登る背を後に遊水地を後にして、佐野方面へ走る。佐野は安蘇の山歩きの際には必ず立ち寄る町で、もちろんラーメンが目当てなのだが、今回もお約束どおり佐野の市街地に出てラーメンを頂く。この街のラーメン屋はいろいろ行っているが何処も自分の好みで美味しい。

ハンドルを東に向け東北道をくぐると岩舟山が見えてきた。岩舟山(海抜172m)は低山ではあるが山中にある原はテレビの特撮シーン撮影の場所としてお馴染みである。ヒーロー戦隊ものの爆発シーン、戦闘シーンと言えばここでの撮影が多いと言う。岩舟山の登山道を歩き始めて暫くすると左手に大きな原が現れ、そこで今まさに戦隊モノの撮影が行われていた。ヒーローの着ぐるみ姿に加え、照明等のスタッフがかなり多いのには驚いた。カメラを向けたら下から「撮影禁止!」と声が届いた。岩舟山山頂でアマチュア無線運用。430メガでCQを出すと群馬県藤岡市から呼ばれる。

此処から先はゴールの栃木市までのランとなる。両毛線の懐かしい湘南塗装の115系と並走するのは嬉しい気分。左手に広がるのは大平山から一等三角点峰の晃石山の山並みだ。まだ小さかった子供達をつれて歩いたことのあるあの稜線が懐かしい。栃木市の市内に出て、旧い家並みを見てから栃木駅で愛車を輪行袋につめた。

春を感じた栃木のサイクリングだった。


渡良瀬遊水地に春を告げるヨシ焼きの煙 遊水地は広く、半周するのも時間がかかる 岩舟山。山中の原では戦隊モノの撮影をしていた
両毛線を走るは懐かしの115系湘南色。
東海道線ではいつしか見なくなってしまった

そういえば自分のランドナーも湘南色だ
晃石山・大平山の稜線を見ながらのランだった 蔵の町栃木市。旧い家並みが残っていた

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