三年越しに山頂に立つ、月山スキー行 

 (2016年5月1日‐3日 山形県上山市、鶴岡市)


蔵王・熊野岳山頂。
お釜に生理的な危機感を感じた

先ほどSさん(JI1TLL局)とともに山形から戻りました。山形の月山から一気に横浜まで、ロングドライブ450kmの走行は流石に疲れてボーっとしてい ます。

5月1日は移動のみ、少しゆっくり目に横浜を出て山形まで。天童市で予約していたビジネスホテルは自動車免許の合宿教習所の宿泊設備で、そのお陰か食事の量が半端ありません

翌5月2日は天気予報を見て、不安要素の少ない蔵王へ。ロープウェーを使い地蔵岳、そこから雪田を踏んで熊野岳(最高峰)へツボ足。 火山活動で入山禁止のはずの刈田岳からのコースで登ってくる 人が多くで驚きました。お釜を覗きに縁まで歩きます。エメラルドグリーンの火山湖にはその余りにも深遠な色合いに生理的な危機感を感じました。無線は144FMで小パイルを 浴びました。

5月3日は月山へ山スキーにて登頂。流石に天気予報を見て後回しに下だけあり絶好の天候です。月山インターを下りてすぐに、これからその山頂を目指す月山を完璧な姿で仰ぐことが出来ました。大きく、優美な姿です。

月山は3年前のGWにも山スキーで山頂を狙いましたが、ガスで登頂断念。このときは手前の姥ケ岳から石跳沢を滑りました。これは快適で満足度の高いルートではありましたが、やはり本峰を逃した悔しさは忘れられませんでした。今回こそ、2度目のアタックです。

月山スキー場トップまではゲレンデスキーのリフト利用。そこからはスキーにシールを貼って登頂。広大な一面はまさに雪の砂漠とも言え、あまりの白さに距離感を失うほどです。牛首のコルの先で山頂直下の急斜面と なりたまらずスキーをデポ。そこからの標高差200mのツボはきつかった!滑落しそうな急斜面を残雪にキックステップで一歩一歩。テレマークのプラブーツには辛い登りです。一部凍っており12本爪アイゼンでも欲しい場所もあります。しかも南からの強風にあおられ歩みが進まず。雪が途切れて岩稜になるとほっとします。そこまで上がると山頂は指呼の間、神社の屋根まで雪がたまっておりそこを踏んで山頂。3年越しの山頂(海抜1979m)に経つことが出来て万感の想いです。アマチュア無線は144メガFMで鶴岡の局とつながります。Sさんも144FMで、こちらはパイルです。

下山は難儀した雪壁を注意して下ってデポ地まで。さあスキー板のシールを剥がすと後はお楽しみ。大斜面に下手糞なテレマークターンを描きます。 もっともターンを描こうとあまり下りすぎると登り返しがあるので、適当に切り上げてあとはトラーバース気味に大斜面を横切ってゲレンデトップまで戻ってきました。

下山後は湯。天童温泉、蔵王温泉、志津温泉と、3日間とも山形の温泉を満喫。

もうかれこれ5年はGWになると東北の山スキーで様々なピークを踏ん できましたが、今年もまた登頂を続けることが出来ました。2度目にしてようやく踏むことが出来た月山の山頂、それに蔵王も山頂を踏むことが出来て、大満足のGWの山でした。Sさん、ありがとうございました。

月山インターから見る月山(右)
今回こそ登れる。ついにこの機会が来た!
姥ケ岳からの稜線を月山目指して登る 山頂までは雪の砂漠の様な中をひたすら登る

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