名古屋エレキング倶楽部 by 渡辺 啓一



 えろうお久しぶりです。本誌登場は1年ぶり、エレキング倶楽部としては1年半ぶりであります。ここまでサボるとほんと心苦しい。今回はたっぷりいかせてもらいます。
 で、ここんとこ1年何があったかというと、実にさまざまなことが起こったのですね、これが。まず、わたくし結婚させていただきました。と同時に一児の父となりました。はあ。今現在、二人目が進行中であります。というわけで、生活環境は著しく変化したわけなのよね。前連載のMUSIC LIFE IN SHINJUKUの発祥地であります名東区新宿を離れ、天白区植田に居を構えておるわけで、実はこの年末には更に緑区黒沢台に移住が決定しておったりするわけです。まあ、結婚した感想をいいますと、特にないです。
 それはさておき、電脳環境の方は、以前とはこれまた随分変わった。新生活を始めるとともに、ショップブランドの当時最新のPentium90を導入、同時にモデムも購入し、通信環境が整ってしまったのですね。ええまあ、通信自体は4〜5年やっておったのですが、自宅に通信環境がなかったので、会社でぼつぼつとNiftyを回る程度で、フリーウェアおたくにはなりかけましたが、それほどハマることなく過ごしておったわけですが、事態はこれで急展開したわけです。やっぱ電話線一本で、ぱそこんライフというのは相当充実しますな。とゆーか、局面が変わるというか。とりあえず、毎日電源を入れるようにはなるわけです。前の98は、ほとんど触らなかったもの。会社でさんざん触っておるわけで、家へ帰ってまで、ゲームにしろ、パソコンでなんかやる気にはならなかったわけですな。それが通信のおかげでNifをざっと巡回するだけにせよ、毎日触るようになる。これでこそ買った甲斐があるというものです、まったく。
 そうこうするうちに、アンビ関係者の方々の電脳環境も各々整ってきて、まず、野球の集まりの方からNiftyでホームパーティーでもという事になり、電脳野球の方の情報が毎日のように交換され始め、さらに夏には、中野君主催で、名大SF研OB連と関係者を中心にした「ミルキーネット」というホームパーティが開設されたのですね。この存在は大きいすよ。これまでこのエレキング倶楽部でも、アンビを中心とした名古屋ファンダムっつうか名大ファンダムが、各自の就職・結婚等によって四散していった様子を報告してきたわけですが、これで盛り返した。長らく会っていない人々の近況が、これで結構つかめたりしたのですね。まさにネットワークといった感じであります。中野君によれば、参加自由とのことであるので、IDとパスワードを公開しときます。ま、アンビのHPというわけではないけども、アンビ公認(多分)ということで、T.T.読者で興味のある方は、是非一度覗きに来て、なんか書きこんでいってね。

ID:VYG04125
パスワード:SF0001

 そいで次はというか、いよいよいんたーねっとである。アンビでの進出は既報の通り大矢さんが最も早かったわけで、T.T.に大矢さんの連載が載り、夏の例会で大矢さんに会って話を聴いたその次の日に、私としましては手っとり早いASAHI-NETに入会申請を出し、いんたーねっとな日々に突入したわけであります。これはハマらざるを得ない。3ヵ月の修行期間の後、rim-netに移行し、11月中旬にはとりあえず自分のホームページを突貫工事で立ちあげさせていただきました。いまだに突貫工事状態という話もありますが、URLは以下の通り。

http://www.na.rim.or.jp/~eleking

 ということで、いんたーねっと版「名古屋エレキング倶楽部」もよろしく。適当に更新しております。日本版Yahoo!には「古屋エレキング倶楽部」と登録されていてびっくりだ。大体がわけわからんタイトルなのに、ますます意味不明ではないか。
 ま、やってることは相も変わらずの日記であります。他の企画もあるんだけどイマイチ準備不足。wwwってのは、同人誌作りに比べればとっても気軽に出来てオレ向きなんだけど、そいでも生来の怠け癖はどーにもならんものよね。T.T.連載陣では他に、大矢氏をはじめとして、磯氏、蛸井さんのホームページが立ち上がっております。飯尾君のページはもう一般的にも有名だしね。谷山・中野のご両人も開設の意志ありと聴きましたが、どーなってるかな。
 あと最近あったことと云えば、2月半ばにおこなわれた浜田氏の結婚式でありましょうか。この顛末の前半は、僕のホームページの日記にも書いたのだけど、今回はそれを加筆増補して紹介しときましょう。
 10時半に名駅近鉄改札前集合である。ちょっと遅刻気味で滑り込む。途中走り込みつつ地下街の本屋で「龍臥亭事件」の下巻を購入。上巻はまだ少し読み残してる。かさばるぞこれは。旅行向きじゃないね。
 英樹氏、早川さん、山田氏と名古屋からの出席メンバーが集まったところで、近鉄・アーバンライナーで、一路なんばへ。早川氏と京極の話などをしつつ、途中から「龍臥亭」の続き読む。なんば着で、休憩する間もなく地下鉄に乗り換え、さらにニュートラムなるものに乗り換え、フェリーターミナルへ。ニュートラムってなんだ。知らんかったぞ誰もそんなもの。高校教師である英樹氏に聞くと、
「むー、新しいトラム…ってやつだな」
「……トラムってなんすか」
「……」
聞かなきゃよかったが、無人運転のモノレール的なものでありますなこれは。乗ってみて判明。
 さらに休む間もなく、出航直前のフェリーに滑り込む。昼飯も食う余裕がない。いやあ、いいね、フェリーって。酔うかと心配していたのだが、凪いでいたせいもあり、ほとんど揺れず。そこら辺に寝ころがって過ごせるのもGood。既に2時を回っていたが、とりあえず売店に行き、うどんで昼飯。他の人が注文しているのを見ていると、うどんを給食のパック袋みたいのから取り出しているので、僕だけ、どん兵衛に急遽変更する。ちゃんと湯も用意されている。どん兵衛の方がちゃんと味判ってるからな。正解だったようだ。  飯のあと、ゲームコーナーで英樹氏はバーチャファイターとかに目もくれず、「クレヨンしんちゃん」のクイズに挑む。ジャンル選択が出来るポイントでは、「アニメ・マンガ」を選び、高正解率をキープ。1500円ほどつぎ込んでゴールに達する。早川さんが、UFOキャッチャーで、ミニーマウスをGETするのを見て、我が娘のことが思い浮かび、僕もとばかり参入するが、2000円近くつぎ込んで取れたのは、のび太みたいな人形ひとつ。いらんぞそんなもん。しかしのび太にしてはおかしい。変な頭のくせ毛もあるし、メガネもかけていない様子だ。討議の結果「ドラえもん評論家」山田先生のジャッジで、スネ夫であることが判明。安物のぬいぐるみのせいか、口がとんがっていないので、なかなか判別できなかったようだ。我が子は喜ぶまい。
 よい天気だったので、甲板にも出て、海を満喫する。そのあと客室に戻り、ごろごろしてるうちに1時間ほど熟睡。起こされると既に徳島港であった。
 下船すると既に6時。徳島駅行きのバスに乗りこむが、いつまで経っても誰も乗ってこず、なかなか出発しない。心配になってきたが、程なく我々のみを乗せて出発。薄闇の外の景色を見つめるが、全然徳島人の姿を見かけない。一瞬異空間に迷い込んだ気持ちになるが、市街地に近づくと車や人影も現れてほっとする。15分程で、徳島駅着。今晩泊まるホテルであり、明日の披露宴会場である「徳島クレメントホテル」はJR駅に直結している。途中、ホテルの名を忘れ、「ハル…」の掛け声で「あ、クレメント」と思い出す我々は、やはりしがないSFファンか。「ホテル入ると異常な重力で…」云々と、当然そこから演繹されるべきギャグをのたまわってしまうのも、悲しいSFファンの性であろう。
 チェックインすると、既に中野君、谷山氏、辻君の関東勢は到着済み。山本君待ちで、7時に飯を食いにいくことにする。
 場所は、駅近くの飲み屋。久々の歓談。乾杯の前に、中野君より明日の役割配置発表。中野君は披露宴司会。早川さんは式の立会人+披露宴の友人代表祝辞。英樹氏は式の友人代表+中野くん持参のデジタルカメラで、「浜田氏結婚記念ホームページ」用写真撮影。辻君、山本君は披露宴の受付。となると、谷山親方は、式から披露宴の会場への出席者を送迎するタクシーの配車担当。僕はその補助と、ビデオカメラ撮影。昔ながらの役割配置が決定する。
「モニターは運ばんでいいのかな」と俺。
「良かったな、けーいち。車出せって言われなくて。仲人の送り迎えとかしなきゃなんない」
 ネタは当然のように、ここへ帰結する。ダイナコンの亡霊はどこまでつきまとうのか。
 ローソンに寄ってそれぞれの買い物を済ませ、おとなしくホテルに戻る。部屋に入っても特にすることがない。BSで「秀吉」とか見てしまっても、まだ10時だ。電話をかけにいくついでに、ひとりで夜の徳島に繰り出す。といっても、駅周辺をうろうろするのみ。ラーメンでも食おうと思ってもどこも開いていないので、しかたなく再びローソンによってカップラーメンなどを買って部屋に戻る。別にそんなに腹が空いていたわけでもないのだが、勢いなので仕方有るまい。風呂へ入って、「龍臥亭」を読みつつ寝る。
 起きて、バイキングの朝食を済ませると、既に予定時間を過ぎている。しかし、結婚式会場の教会へは徒歩で行けるということなので、ぶらぶらと出発する。途中、海野十三の記念碑に立ち寄り、一同記念写真。
 結婚式はつつがなく進行した。合唱が縁の結婚だけあって、新婦姉の賛美歌斉唱とかプロである。大変感動する。浜田氏も緊張のあまり「天皇陛下万歳!」とか叫び出すこともなく、早川、英樹両氏も役目を無事果たす。開始前に谷山氏が新婦の父親代わりの方を評し、「ホンジャマカの石塚に似ている」などとのたまわったため、式中笑いをこらえるのに苦労した以外は。悪いオヤジである。失礼しました。
 式が終わり、谷山氏と僕は披露宴会場へのタクシー配送の陣頭指揮をとり、最後にホテルへ。会場では、受付をしている辻君山本君をよそに、一息つく。やがて始まった披露宴も、中野君のフォーマルタイプを意識した名司会のもと、合唱あり、子供の唄あり、親父の演歌ありでなかなか盛況であった。改めましておめでとうございます。
 宴が終わり、ロビーの喫茶店でゆっくり落ち着く間もなく、我々名古屋勢は帰路につかねばならない。皆に分かれを告げ、タクシーで港へ。帰りは高速艇である。これには参った。フェリーよりも酔うのだ。ま、疲れもあるせいか2時間あまり、冷や汗たらたらでぐっすり眠る事も出来ぬまま過ごす。ふと横を見ると「海の男」山田先生も青い顔をしている。船慣れをしているとばかり思っていたが、駄目なようだ。英樹氏早川氏は平気な顔。
 やっとの思いで大阪に着いて、梅田地下街で夕食の弁当を慌てて買い込み、アーバンライナーの最終で名古屋に向かう。
 一夜開けて朝、磯氏担当の記念ホームページを覗くと、早々と中野君のデジタルカメラによって撮影された昨日の様子が掲載されている。さすが素早い対応。深夜東京に帰った中野君からデジタルカメラを受け取った磯氏が、夜中に作り上げたものである。
 というわけで、浜田氏の結婚式の様子は僕や磯氏のホームページから行ける「浜田氏結婚記念ページ」で覗けます。期間限定の筈でありましたが、工事の遅れなどもあり、しばし延長致します。急いでチェックだ。



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