Letter Room



●「TT」57号どうも。再び清く正しく美しいSFファンジン路線でしたね。「レタールーム」欄に載せていただいたので、その事後報告をしたいと思います。「TNG」と「ヒルストリート──」をかかさず見ようと書いたのですが、ぬ、ぬあんと4月の番組改変で二つとも消えてしましました。「ヒル──」の方は以前も半年ぐらい休んで復活したことがあったのですが、「TNG」の方はまだこれから、ボーグによるピカードの拉致、監禁、洗脳(笑)が控えているはず──。TV番組欄をぐわっとつかんで「な、なぜだ〜!」と夕陽に向かって叫んでしまいました。映画もこれから公開されるというのに、フジTVは何を考えているのでしょう。もしかしたらこれもオウムの陰謀かもしれません。それから「JM」ですが、どうみても典型的B級SF映画といった感じで、私の裏読み、深読み能力をフルに駆使しても、それ以上のものは見いだせませんでした。一体何だったんだろう。あの映画……。ついでに「マークスの山」も観ましたが、私には理解不能な世界。日本映画のファンはああいうのを喜ぶんだろうか?──という感じでした。
 さて、前号の書評で『鉄塔武蔵野線』が取り上げられていましたが、あれは元々埼玉県民の間では「郷土文学だ」などと言われていた小説であります。先日入手してカバーをはいで表紙を見ると、鉄塔の通っている地図が出ている。──とどこかで見覚えのある地名が……。なんと私が毎日バス通勤している道路をまたいで通っているのですね〜! 鉄塔の一本はモロに道沿いに立っております。そこで、私はコーフンして、その鉄塔の名前が本当に「武蔵野線」かどうか確認しようとしたのですが、走ってるバスの中から双眼鏡で見るのは至難のワザでした(人目も気になるし……)。が、いつか必ずや確認したいと思っております。では、次号も楽しみにしています。
(95/6/2・埼玉県日高市・久保田裕子)
▼いつもおたよりありがとうございます。鉄塔の名前が確認できたら教えて下さい。(W)

●さて、SFセミナーは初めての参加でしたが、期待した以上でした。伊藤典夫さんから『アインシュタイン交点』の話を聞くことができたし(帰ってから早速『フィネガンズ・ウェイク』を開いてみました)、ラファティやコンプトンの本を買い込むことができたし。あと、あんなふうに“プログレ”の話ができるとは思っておりませんでしたしね(でもちょっとは期待していたかも)。
 ですから『TT』の最近の3号を読んでいて、いきなりカンの“Future Days”が出てきたのには驚き、うれしくなりました。猫十字社の長編ファンタジー(タイトルは忘れましたが)のあとがきだか登場人物紹介だかでカンの“Sing Swan Song”(『エゲ・バミアージ』の2曲目ですね)が出てきたときには、その本を思わず取り落としてしまいましたが。世の中には物好きな人間がいるものだと(自分のことは棚に上げて)思ったことでした。カンは10年ちょっと前、ホルガー・チューカイの“Movies”の国内盤が出た前後に集中して聞き、いろんな(ヘンな)音楽を聞くきっかけになった、という意味で個人的にもとっても大事なグループなんで、他人が誉めているのを読んだり聞いたりするのはうれしいものです。
(95/6/4・新潟県西蒲原郡・岩野満夫)
▼岩野さんとはSFセミナーで初めてお会いしました。いきなり伊藤典夫さんと『アインシュタイン交点』の話をしているので、てっきりセミナー常連の方だと思っていたら初参加と聞いてびっくり。さらに話をすると、音楽の趣味が余りに似ていてまた驚きました。今後もよろしくお願いします。(W)



編集後記

●前号から4カ月。1カ月遅れてしまいましたが、「TT」最新号をお届けします。この間、麻原逮捕、SFセミナー、啓一結婚、参議院選挙など、いろいろなことがありましたが、まあ、「TT」の発行が遅れたこととは何も関係ありません。レタールームもせっかく前号で倍増したのに今回は少なくて残念。いつも読んでいるだけの人もたまにはお便りを下さい。次号は9月末締め切り、10月発行で行きたいと思います。
●何と6年ぶりにSF大会へ行くことにしました。浜松なら家から近いしね。行かれる方は、よろしくお願いします。(W)



●TORANU TあNUKI 58号(176〜179号)
●1995年7月31日発行
●発行:アンビヴァレンス
●編集:渡辺 英樹 yu4h-wtnb@asahi-net.or.jp



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