タイトル 愛の戦士・レインボーマン
放映年 1972〜73年
放映話数 全52話
原作:川内康範、東宝が制作(東映に比べて特撮ものTV制作はずいぶんと少ない)主演は、水谷邦久@太陽にほえろでマカロニ(ショーケン)を殺した犯人。ひとつの番組で7人のヒーローが味わえ、お得かも。悪の軍団<死ね死ね団>のネーミングは秀逸

共演:平田昭彦、曽我町子、塩沢ときほか

怪しい…どう考えても怪しいぞ…ミスターKこと平田昭彦さん(笑)

 もしかして、この番組を知らない人に、(インドの山奥で修業して…)(ダイバダッタの魂が宿って…)(アノクタラサンミャクサンボダイ…という呪文を唱える)などと言ったら、数年前事件を起こした某教団の話と思われるかもしれない。いや、それは単なる思い過ごしで、DVDも発売されたし、タイニビッツやガシャポンも出ているらしいので、密かにブレイクしているかもしれない。渋谷の街を歩くと、若者が口ずさんでいたりして…あの主題歌を…
 この番組が放映されていたころは特撮ものがそれこそ毎日のようにあった。ミラーマンにシルバー仮面、ライオン丸、バロム1(友達とバロムクロスをした)、キカイダー、アイアンキング…数えきれないくらいヒーローがいた。レインボーマンはその中でも一風変わったテイストを持っていた。なにせキーワードは<修業>である。無我の境地に達し、解脱してヒーローになったのだから、苦しみは日常茶飯事。エネルギー補充は<ヨガの眠り>ただひたすら、5時間眠り続ける。全身が真っ白になって(無になるということか?)眠る、眠る…
 また、敵方も味がある。組織の名前が<死ね死ね団>、そのボスがミスターK(ちょっとタイガーマスクを思いだした)演じるは平田昭彦さん。妙な外人風ですでに怪しく、<戦争中日本人にひどい目にあったから、日本人を皆殺しにしちゃうもんね>という理由も凄い。時代を感じるし、今なら問題がある設定ではないか。でも、<死ね死ね団>、一度聞いたら忘れられない見事なネーミングである。「死ね死ね、死ね死ね死ね死ね」という歌も、今なら放送禁止かも…なにせ、<黄色いブタ>である(笑)何から何まで、破天荒なレインボーマン…だが、テーマは愛。実は深いのである(2002.8.30)