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課題本 2013年度

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書名 著者名 出版者 コメント
『はなぼん』 花井 裕一郎 文屋  演出家だから、空間を演出するのは得意。それで良質の本を市民に手渡せるようなら万歳だ。でも、いい仕組みができても維持するのは大変なこと。気仙沼の図書館だって、北海道のクジラのモチーフがある図書館だって、自治体のトップが変われば状況がかわる。小布施市は新館長を募集しているそうだが、果たしてどうなるだろう?
マネジメントについては勉強になった。いかに良く働いてもらうか、本当に難しくそして怖いことだ。こんな図書館が欲しいけれど、花井さんにしても平坦な道ではなかったわけだから、よっぽどパワーがいる。横浜中央図書館もついに委託となったようだ。
『デンマークのにぎやかな公共図書館』 吉田右子 新評論  図書館先進国のデンマークでさえ、会館時間の短縮や分館の閉館がある。日本だって実は先進国なんじゃないかと思う。北欧は本が高いから図書館がよく利用されるっていうのが「俗説」なんだとわかった。物価が高いので他の物に比べて高くもないそうだ。図書館で借りる本もあれば、本屋で買うこともあると。
『雨あがりのメデジン』 アルフレッド ゴメス=セルダ 鈴木出版  イラストが好みじゃなかった。図書館のあり方は地域によって違うと思う。後書きにあるように、日本ではマールさんのした事はとんでもないことだろう。実際このように盗みをしなくなる子はどれだけいるのだろうか。
インド暮らしをした人が、メイドが小銭を盗むのは「税金と思う」と言っていた。ところ変わればだ。
『ロス きみを送る旅』 キース・グレイ 徳間書店  意外と時間がかかった。白いところが少ないのと字が小さいからか?スタンドバイミーだ。
結果、ロスは自殺だったというのが「残念」という感じ。あと書きを読むとこれがメインテーマなので、それが最後の最後まで出てこなかったのも納得できなかった。
『ヘムロック山のくま』 アリスデルグレーシュ 福音館書店  ガースウイリアムの絵のようだ。人物はちょっと印象が合わない感じだけれど。よく昔のまま復刻したと思う。決断したのは福音館ということか。
『大草原の小さな家』を思い出した。くまもステーキになるので良かった。読み聞かせにして本当にちょうどいいリズム感だ。絵本から字だけの本に移行する時に良いと思う。子どもに手渡せるよう、大人が手にとってほしい。
『お父さん、牛になる』 晴居彗星 福音館書店  久しぶりにはっちゃけた話を読んだなぁと思いました。 矢玉四郎さんを思い出しました。カフカとは全然違います。 事は一緒だと思うのですが、所々笑ってしまうところがあって楽しかったです。
 そういえば、新しいシリーズが出たのに「はれぶた」を読んでいません。 もう、この年齢ではこの手の荒唐無稽な話は楽しめないのかと思っていたのですが、 いやいやどうして、おもしろかったです。 そして身につまされました。最近仕事ばかりで、家ではオヤジ化している私・・・。 時々宮城に帰って食っちゃ寝して来るから、まだ人間でいられるのかも。
『庭師の娘』 ジークリート・ラウベ 岩波書店  ヨーロッパ貴族の世界は馴染みがないものでした。 ドラキュラ伯爵の頃ならなんとか付いていけるのですが、 時代的には近いのでしょうか?
 話が飛ぶせいか、テーマが多すぎるのか、なかなか集中できませんでした。 モーツアルトとマリーは「理解されない才能」という共通点があるのに、 なんだかそれぞれ、というかおのおのという感じで、共感するまでいきません。 マリーは比較的小さい頃から助けてくれる人に恵まれ、うらやましいと思いました。 訳のせいでしょうか、モールアルトは幼すぎる気がしました。