【縦走大会の紹介】

   六甲全山縦走大会について紹介します。


【催しについて】    

 六甲全山縦走大会は、神戸市+市民団体をはじめ兵庫労山や各企業、
大学等いろんな団体が開催しています。
 そのうち、参加者が最も多いのが、神戸市+市民団体主催の大会で、
毎年11月の第2日曜日と23日(勤労感謝の日)に開催されます。
 
 兵庫労山の大会は、12月第1日曜日であることが多いようです。
 ただし、労山主催の大会は、途中須磨アルプスと高取山を迂回する
ルートで開催されます。
 なお、兵庫労山主催でこれまで春に開催されてきた「タイムトライアル」は、
一般登山者との接触事故の危険性が大きいため、97年から中止となった
とのことです。



【参加申し込み】

 神戸市+市民団体の大会は、例年9月1日に参加申込書(有料)の配布
があります。
 これを、購入して参加の申し込みをすることになります。最近は人気が
高く、すぐに「完売」になるようです。
 神戸市+市民団体の大会については、下記にお問い合わせください。
 〒 650 神戸市中央区加納町6−5−1  
       神戸市市民局文化振興課六甲全山縦走大会係  
          電話 078−322−5166

 兵庫労山主催の大会に関しては、下記にお問い合わせください。
 〒 650 神戸市中央区琴ノ緒町4−7−6 富岡ビル3F
       兵庫県勤労者山岳連盟  
          電話 078−222−2463


【コース紹介】
 神戸市+市民団体主催のコースについて紹介します。

1 須磨浦公園〜妙法寺:2時間10分程度




 スタートしてすぐに旗振山まで石の階段が続きますが、ここは体を慣らすた
めゆっくり過ぎるほどペースを落として登るのが一般人が完走するための「常
識」です。20分程度かけるのがベスト?です。
 旗振山から鉄拐山までは、多少アップダウンはあるものの道はほぼ平坦でハ
イキングコースらしい道になります。ただ、鉄拐山は北に巻き道があり、山頂
を極める全縦参加者は少ないと思います。ここから、しばらく平坦な道を行き、
見晴らしの良さそうなピークの手前で左(北)の方向に巻道の下り坂に入りま
す。
 下ってしまうと、高倉山のマンション街に出ます。陸橋を渡って少し行くと
商店街があり、飲料は自動販売機で手に入ります。(当日は時間が遅いと売り
切れの可能性が高いです。)
 ここを過ぎると、今度は栂尾山への400段の階段になります。渋滞してい
る可能性が強いけど、急いでも仕方ないところです。
 階段とそれに続く登りを終えると、見晴らし台があります。ここらで、出発
から1時間10分くらいでしょうか。休憩するのも良し。当日の出発時間が遅
ければ須磨アルプスでの渋滞を見越して、通過するのも一法です。
 しばらく、アップダウンを繰り返し、横尾山を通過すると、渋滞で有名な須
磨アルプスになります。最近は道がかなり整備されて、渋滞時間も短縮傾向に
あるように感じますが、30分〜1時間のロスを覚悟しておいた方が、精神的
に楽です。
 須磨アルプスを過ぎると、急な下りとなり横尾地区の住宅街に入ります。練
習でひとりで歩いていると、迷いやすい場所で、特に、高層マンションの手前
で右に入る道を見落とし、地下鉄妙法寺駅まで行くのは、よくあることです。
 ずっと工事中の高速道路と地下鉄との立体交差を過ぎると、妙法寺です。
 チェックポイントは数年前から、お寺を過ぎ信号を越えた小学校の入り口に
変更になりました。 


2 妙法寺〜菊水山:2時間20分程度


 小学校から7分ほどで、高取山の登山道に入ります。ここは、そこそこの登
りですので、あわてずじっくり登ります。30分弱で山頂。お茶屋を数軒通り
過ぎると、再び下り。
 下りきったところから、神戸電鉄鵯越駅までは丸山台の市街地の中。途中舗
装道路の急な登りが2−3ヶ所あり、全縦コースの中で一番嫌なところです。
練習で一人で歩くと地図を見ながら、かなり時間をロスするところです。ただ、
市街地ですので途中、コンビニもあり、自販機もたくさんあります。
 鵯越駅から、ハイキングコースらしい道になりますが、すぐにまた、舗装道
路をしばらく歩くことになります。
 菊水山ゴルフ場のそばにくると、いよいよ菊水山への急登が始まります。い
ままで歩いてきた調子で登ると、途中でオーバーヒートになってしまいますの
で、意識してペースを落として登ります。途中、平坦な道になり、右手に人の
高さほどの岩が見えたら、残り7−8分で山頂に着きます。ここから、階段を
2つ登り踊り場にでると、急に視界が開け、いままで辿ってきた山々を望むこ
とができます。あと少しで山頂。


3 菊水山〜鍋蓋山〜市が原〜摩耶山:2時間50分程度




 菊水山からの下りは、前方に鍋蓋山が見えて、一番精神的に嫌なところです。
「誰か橋を架けてくれ!」皆同じ気持ちではないでしょうか。
 また、急な下りが続くので、膝を痛める最初のきっかけとなる場合がありま
す。
 20分ほどで天王の吊り橋に出て、ここから再び鍋蓋山への登り返しとなり
ます。
 途中、送電線の鉄塔があり、最初の鉄塔が全体の3分の1,二つ目の鉄塔が
3分の2くらいのところに立っており、登りの目安になります。鍋蓋山から大
竜寺までは、平坦に近い下りで調子良く歩けます。大きな道にでたところに赤
い山門があり、チェックポイントです。
 大竜寺から市が原までは、舗装された下り坂。ここらから、市が原あたりま
でが紅葉が最もきれいな場所です。
 市が原は、お茶屋、トイレがあり、天狗道の登りに備えて休憩する人が多い
ところです。
 天狗道は、「10−15分登って少し下り、また登る」ことを4、5回繰り
返します。学校林道との出会いで半分ちょっと(約55%)です。ここから、
しばらく平坦な道となり、続いて最も急な岩場の登りになります。途中、振り
返ると神戸の中心街やこれまで歩いてきた山々が見渡せるので、一息つくのも
よいでしょう。ここを過ぎ最初の反射板付近で残り15分程度でしょうか。
 最後にしつこくあるアップダウンを終え、道がよく整備された石段となると、
山頂はすぐです。
 山頂では、当日はホットレモンのサービスがあります。これが、うまい。お
かわり自由、水筒にも入れてもらえます。
(昨年から摩耶ロッジ前から、摩耶山頂にサービスポイントが変更になりまし
た。)


4 摩耶山〜六甲ゴルフ場〜一軒茶屋




 摩耶ロッジ(休館中)、摩耶天上寺を過ぎるとアゴニー坂の急な下りになり
ます。下りきると、ドライブウェーをしばらく歩きます。「摩耶少年自然の家」
を過ぎてすぐ、階段の登りになります。ここは、これまでの疲れと舗装道を歩
いてきて筋肉が休んでいので、全縦のコースの中で一番「ひきつけ」を起こし
やすい場所です。登る前、準備体操して筋肉を刺激し、ゆっくり目に登ります。
 ここからの登りを終えると、再びドライブウェーにでます。丁字が辻までは、
最近歩道が整備されました。 記念碑台までは、交通量が多く排気ガスを避け
ながら歩くだけのつらい道のりです。記念碑台を過ぎると、脇道に入りますが、
アスファルトの道はやはりこたえます。しばらくいくとゴルフ場手前のチェッ
クポイント。
 ゴルフ場の真ん中をいくあたりは、大阪方面の見晴らしが最高です。
みよし観音像前からの階段も長時間歩いた影響で厳しい登りに感じてしまいま
す。これを登ると凌雲台。食堂、休憩所、トイレがあります。ここや一軒茶屋
で食べるうどんやラーメンは、「うまい」のひとことです。
 凌雲台から、坂を下ると、再びドライブウェーを歩きます。ここは、ハイキ
ング道も整備されてますが、アップダウンがあり、どうしても平坦なドライブ
ウェーを取ってしまいます。
 六甲最高峰へは結構な登り坂が待ってます。ここを迂回するとすぐ一軒茶屋
が見えて来ます。

 


5 一軒茶屋〜東六甲分岐〜大平山〜宝塚

 

 一軒茶屋から、ドライブウェーとハイキング道を交互に2、3回歩くと、東
六甲分岐点、最後のチェックポイントです。
 ここを午後4時までに通過すると、東六甲での渋滞に巻き込まれることなく、
楽に完歩できるでしょう。暗くなってからの東六甲は、追い越しは不可能で全
体に歩くスピードがかなり遅くなります。
 分岐点から船坂峠までは、かなりアップダウンがあり、急な下りも2,3ヶ
所あります。船坂峠から、大平山はほぼ平坦。大平山では、当日はNTTの電話サ
ービスが実施されてます。(96実績:無料)
 大平山からしばらく中継アンテナ管理用の道路を歩きますが、ここは大阪方
面の夜景が楽しめます。
 再び山道へはいり、棚越新道の手前の急な下りを過ぎるとしばらく単調なハ
イキング道になります。いつまで歩いても、いっこうに宝塚の灯が近づいてこ
ず、あせりさえ感じます。
 足下がまさ土(風化花崗岩)の急な下りにかかると、やっと塩尾寺の近くで
す。
 塩尾寺から、ゴールの宝塚までは、一番つらい下りです。膝の痛みを和らげ
ながら「もう少し、もう少し・・・」と励まして、感激のゴールに到着となり
ます。



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