4つの高原ルート・草津温泉と旧軽井沢
今年のGWに家族旅行として、両親と我々夫婦の4人だけで一泊二日の国内旅行に行ってきました。
息子達は、夫々予定があるので参加せず。
と言うのが、当初両親が中国の北京・蘇州の旅を予約していたが、その少し前(2月)私が北京に行ったとき、現地ガイドさんがGWの時は中国も同じく連休で、大勢の人でごった返すから出来るだけ避けた方が良いという話を聞いていた。
その事を両親に話すと、こりゃ〜疲れに行くだけだったら中止する、とあっさりキャンセル。幸い1ヶ月前だったので予約金は全額返金にしてくれた。その代わり、という訳でもないが、女房が「旅の本」からこのルートを見つけてきたという次第。

電車で名古屋まで行き、それからバスで当地に観光巡りをして、また名古屋から電車で帰ってくるという内容。GW交通渋滞も一部のみで比較的楽に行けるのが魅力的である。数年前のGWに同じパターンで上高地散策コースで行った事があった。

平成13年5月3〜4日

一日目
(曇りのち晴れ)
:近鉄難波<アーバンライナー>
名古屋<中央・上信越道>〜信州中野〜
<志賀草津高原ルート>〜白根山〜草津温泉(泊)

二日目(晴れ)
:草津温泉〜白糸の滝〜旧軽井沢
(自由散策)〜<信濃鉄道>〜御代田〜佐久〜名古屋
<アーバンライナー>難波
*下記の 青太文字をクリックするとその内容をリンクしています。

アーバンライナーで名古屋まで2時間、交通渋滞も無く快適に名古屋に到着。そこから観光バスに乗り換え、中央道に入る。
春日井ICから少し渋滞はしていたが、それも10キロ程度で一旦内津PAで休憩。当初駒ヶ岳SAで昼食と予定されていたが、急遽変更で昼食をこのPAで摂る事になる。かなり混雑していた。ラーメンを買い求めたがここの列が他に比べれば一番多かった。
しかも列が乱れ、特に割り込みオバハンのずうずうしい態度に少し苛立つ。品のないオバハンは顔まで品がない<▼▼〆>
雪の壁に挟まれた白根山の駐車場
少し気を持ち直して腹ごしらえを済ませる。犬を連れた家族連れも多かった。その後、渋滞も殆どなくスムーズに中央道を走行。岡谷を過ぎ長野自動車道に入ってくると、車外に見える景色に桜が未だ咲いているのがチラホラ見えた。この辺りは桜が今なんだな〜。しかも色はピンクで関西の種類と少し違う。別名「烏城」と言われる松本城が遠くチラリと見える。高速道路も信州中野で降りるとR292号線に入り白根山の山越えコースにと入っていく。
白根山は群馬と長野の県境にあり、本白根山(2176m)と白根山(2160m)の双子火山である。山頂には神秘的なエメラルドグリーンの湯釜をはじめ3つの火山湖がある。あいにく山頂付近はガスがかかり全く視界ゼロ。それもその筈、前日5月に入っての降雪で、真っ白な世界が展開していた。ご存知のように、この付近はスキー場の宝庫で、今尚スキー可能である。大勢の春スキーヤーの車がホテルに停車していた。気温ゼロ、少し外に出たが、皆ブルブル震えバスに戻ってくる(^^)
白い雪の壁が道路の脇にうずたかく積まれており、更に昨夜の降雪に一層冬山へ逆戻りした感じがするほどだ。

湯煙たなびく湯畑
この山は今尚活火山である。山全体的に硫黄の匂いがする。小さな湖が散在するが、凍結しないらしい。地熱が高いのだろう。あちらこちらで小さな噴煙が湧き上がっていた。R292も山頂を過ぎると下り坂になり、もう間もなく草津温泉が近づいてくる。
この草津温泉が、かの日本三大名湯(有馬、下呂、草津)の一つである。本日我々の宿泊の場所がこの草津温泉であった。
旅館の食事の時間まで少し余裕があったので、歩いて15分のところにある湯畑に女房と二人で行くことにした。成る程周囲500m程の池みたいな柵がされており、湯煙がもうもうと上がっている。その中は沢山の枡が並べられていた。そしてそこから溢れる涌き出る源泉がとうとうと流れ落ちている。ガイドさんの話によれば、摂氏58℃の温度があり、水を入れると温泉の効能が薄くなるので、1日2回湯もみが行われている。所謂湯冷ましだ。そしてこれが「草津良いとこ〜一度はおいで・・♪」と唄われる。
草津温泉は、PH2.0〜PH2.2 の強酸性泉で病原性大腸菌やレジオネラ菌、その他の病原菌を3分以内にその痕跡すら残さず死滅させると書かれている。旅館の温泉に入ったが、肌の弱い私は(^_-)少し顔がピリピリするような感じなので、洗い湯で流して出た。

ホテルから見た白根山
雪帽子を被った浅間山
翌日は、浅間火山ルート・鬼押や白糸の滝、及び旧軽井沢へと少し強行軍であった。一昨日の雪で、浅間山はすっかり雪帽子を被っていた。5月としては極めて珍しい。山頂からは、噴煙がモクモク。桜も満開、天気も快晴。素晴らしい被写体の景色が随所に展開すれど、バスツアーなので途中下車は出来ない。実に惜しいシャッターチャンスを逃した気分であった。(;_;)
白糸の滝も新緑に包まれ、四方から湧き出た水が白糸のように落ちている。
白糸の滝
次は、旧軽井沢での散策だ。昔社会人となった時、ここで研修が行われた事があった。早朝マラソンに起こされ、この周辺を走らされた記憶が少しあるが、今は昔の面影全然なく、別物という町に変身していた。人通りも多く、沢山の商店が軒を並べていた。銀座並の人ごみだ。ここを散策したのち軽井沢駅まで歩いて行くのが本日の予定であった。

ここで大変な予想外の事が発生!
添乗員は、商店街の外れから駅まで僅か10分で行けると説明。そこから電車に乗り高原列車で三つ目の駅でバスが待っているとの事。全員その心づもりで自由行動に入る。散々歩き回った後、時間が来たので駅まで10分の道のりを歩く。途中から私は写真を撮りたいので一人で行動していた。女房と両親はユックリ店を覗きながら歩いていたらしい。だが一向に駅らしきものがない。あれ〜オカシイな〜?道を間違えたのかな。店の人に確認したが、合っている。歩いて20分未だ着かない。かなり急ぎ足で歩いたつもりだ。両親の事が不安になり、女房に携帯かけようと思った瞬間、携帯に呼び出し音がなる。女房からだ。
旧軽井沢の商店街
「今何処〜?」「こちらこそ聞きたいくらいだ」現在地をお互い説明すると、何時の間にか私が追い抜かしていたのだ
結婚式が行われていた
画像クリックで別の写真
。しかもかなり疲労感が両親にあると思われる。

何せいくら元気でも80歳を超えている年寄りには少々きつ過ぎる。駅まで私の足で25分。両親は35分かかった。駅に到着した両親は倒れ込みそうなくらい疲労困憊していた。電車の時間に乗り遅れると皆に迷惑かけてはいけないとの思いで必死に歩いたとの事。添乗員もこの距離感をわかっていなかったのだ。自分で確かめもせず適当な時間を言ったのが大きな間違いだったのだ。彼女も事の事態に大慌てで顔を真っ赤にし汗をふきふき「すみません〜」と平謝り。
一体何を考えているのだ、と怒鳴りたい気持ちであったが、全員無事何とか遅れず着いたので、注意のみにしておいた。
最近、若い人(男性女性問わず)に確認作業を怠っている人が目立つ。特に旅先でのトラブル回避の為に、注意すべき事だ。

かくして、これ以外はトラブルは無く順調に帰路の旅に入る事ができた。どこも渋滞も無く極めてスムーズに大阪まで着く。
短かった観光旅行であったが、またこうして両親と元気で旅行できる日を楽しみにしている。(^^)


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