東海自然歩道(石山寺〜紫香楽宮跡)

季節はすでに紅葉は終わりの筈なんだが、今年はどうも勝手が違う。
夏みたいな陽気が続くと思えば秋が少なく、すぐ冬に突入とはこれ如何に?地球全体が異常気象現象に侵されていたり、2000年問題で世間が右往左往する最中、そんな事ちっともかまわない人間が一人、黙々と東海自然歩道を歩いていた。
本日のルートは、東海自然歩道でも北回りにあたる石山寺から紫香楽宮跡迄の約23キロです。
以下、青反転した文字をクリックすると写真でます。
【日程】 11月27日 (土) 晴れ
【コース】石山寺〜湖南アルプス〜信楽高原〜 紫香楽宮跡
【タイム】 歩行距離約23キロ、時間:7時間30分
【メンバー】 単独

石山寺

石山寺の紅葉
(拡大写真あり)
石山寺に駐車し、紅葉も季節のズレの為まだ所々に残っていた。早朝(9時前)の為多くの観光客でごった返すとまでは行かなくても、かなりの観光客が入っており、またカメラ愛好者達もシャッターチャンスを待っている。この写真もその中に紛れ込んで撮ったので、さすがアングルが良い出来栄えになりました。これからこの方法を真似よう〜(^^ゞポリポリ

南郷洗堰。後ろの山で滋賀と京都との県境
今日は好天に恵まれ、長丁場になりそうなので歩き始めも9時過ぎにする。時間がないので石山寺の中の様子をカメラに納める暇はなし。受付のおばちゃん掃除の最中で、「兄ちゃん入る〜」と聞いてきたので、「いや、ここから写真撮るだけにするわ〜」との会話から本日のスタートと相成った。 (^^)

この石山寺から少し歩くと、京滋バイパス手前の地点で北回りのコースと南回りのコースの分岐点に差し掛かる。今日は北回りコースを選択。
間もなく南郷洗堰に到着し、瀬田川を渡ると住宅街そして大戸川沿いを歩くのだが、少しややこしい道なので標識を探しながらの進行となる。すると前方に穏やかな起伏の山脈が見えてくる。

湖南アルプス

湖南アルプスへの入り口。川は天神川です。
その山脈の主峰が太神山であり、一連の山並みは湖南アルプスと呼ばれている。標高600mにも満たないが、風化した花崗岩でなる特異な地質と景観を有し、手軽にアルプスムードをに浸れるので行楽の山として人気がある。
その湖南アルプスの入り口は田上集落の外れにあり、ここまでバスの運行もしている。丁度バスが着いており、中高年の登山客が案内板の前で、リーダーから本日のコースの説明を受けていた。

舗装道路ではあるが、黄葉した樹林の間を登りながら時折左に並行して流れる天神川の河原には、キャンプも出来る場所もあり。
時折車も通過したが、出来れば通行止めにして欲しいな〜。

不動寺(別の写真も掲載)
屋根が掛けられ、ベンチもある迎え不動を過ぎるとようやく登山ルートらしくなり、勾配も増してくる。
自然石に彫られた泣き不動が見えてくるが、この二つのお不動さんは、太神山の山頂にある不動寺の厄払いの役を担っているらしい。やがて道なりに登って行くと、二尊門に着く。と云っても門はなく二体の石像がそれに当たる。「なんじゃ〜?」と思うほど。
そこから不動寺まで結構長かった〜 (^^)
不動寺は、平安初期に開創され、円珍自作の不動明王が祭られている。室町時代に再建された本堂は、国の重要文化財で、巨岩の上に建つ典型的な舞台造りである。しかも片面が岩石に寄り添っている。
ここで昼食とっていると、あの中高年グループ約20名程と一緒になった。何とご親切にも私にカキと飴をご馳走してくれた。美味しかったな〜\(^O^)/

信楽路

三筋の滝(拡大あり)
不動寺を終え、一路信楽への道に行くまでに三筋の滝がある。時間があればゆっくり滝の下から写したいところなれど、先を急ぐのでその道すがら撮ってみた。
でも、中々迫力ある滝である。時間は2時30分、急がなくては日が暮れると思いながら後ろ髪を引かれる思いであった。
暫く車道と離れ、川沿いに出来ている自然歩道を歩く。何かホッとする気分になる。
舗装道路はとても疲れるし、マメも出来やすい。車道はもっと嫌だ。
黄葉や小さな滝が点在し、落ち葉を踏む感触も心地よい。車道と合流する最後の橋は赤く塗られ、渡る者には気分が良いが車道から振返ると全然気付かないほどの橋であった。

ここから又車道歩きが続き、田代に入ってから信楽方面への峠越えに少しの間地道がある。そしてまた舗装道路や林道が続き、些かうんざりする。
このコースは、かっては紫香楽(しがらき)宮の風情にふさわしい道であったとガイド本には書いている。でも今は奥地開発が進んでしまった結果、遺憾ともし難いつまらないコースになってしまった。南回りコースと比較すればするほどその落差が大きい。
夕闇迫る紫香楽宮にて

東京から下ってくる東海自然歩道には、これを本線と書いている。ショートカットのコースなのに!早く京都に着きたいからこれを本線扱いするのだろう。関西人には納得いかない!
本当の自然歩道は南回りだ!ここを踏破するには何日もかかるし、素晴らしい場所は幾らでもある。
等など思いながら歩いていた。時間短縮のため駆け足したいが、舗装道路によりマメができ思うようにならない。

やっとの思いで信楽町に入ると、ここは焼き物の町(信楽焼き)、民家の前にたぬきの焼き物が置かれていたり、またはその隣に釜が見える。その焼き物の空気一杯吸い込みながら黄瀬(きのせ)に着く。
時刻は4時過ぎ、間もなく日暮れになるので足早に最後の紫香楽宮に辿り着く。PM4時30分。本日の行程はここで終了〜!

石山寺までの帰りの便は、信楽高原鉄道は1時間に1本、待ち時間が有りすぎる。幸い帝産バスが石山寺まであったので、その方が早く着ける。さすが信楽だけあって夜の冷え込みは一段と寒い。一人寂しくバス停で40分程時間待ちをしたのであった。 (T_T)

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