東海自然歩道(関ヶ原〜垂井〜瑞岩寺)
今年もまた自然歩道の再開。場所も段々大阪から離れてくるので、出来るだけ無駄のないよう事前のコースと足の確保に綿密な計画が必要になってきた。
予め計画した案をストックし、後は実行するチャンスを待つのみ。
いよいよそのチャンスがやってきました。この場所は桜の名所が多いので、この時期を逃してなるものか。
やはり噂に違わず桜、桜のオンパレードであった!
おりしもご当地の桜祭りに彩られた素晴らしい景観に、1日を十二分に堪能する事が出来ました\(^O^)/
【山  域】 関ヶ原・垂井町・池田町 ←周辺地図

【日  時】 2004年4月3日(土)
【メンバー】 単独
【コ ー ス】 自宅=名神・関ヶ原=関ヶ原古戦場前のコンビニに駐車
〜垂井町〜池田町〜瑞岩寺〜MBにてデポ地まで戻る=帰宅
【天  気】 晴れのち曇り 。気温12℃
【時  間】 所要約9時間。

歩いた軌跡      画像クリックで拡大

早朝早く自宅を出発し一路名神高速で関ヶ原ICまで。何処に車を駐車するか未定であったが、取敢えず関ヶ原古戦場近くのコンビニで弁当を購入するため立ち寄る。この時、「あっ!ここだ!」と思い付く。大きな駐車場に大型トラックも数台並んでいた。場所もここを起点にすれば何かと好都合。目の前が関ヶ原の古戦場。弁当と飲み物を買ったとき、店の人に頼んでみた。「はいはい!どうぞどうぞ!気をつけて楽しんで来て下さい」と快い返事を頂戴する。
MTBを車から降ろし、いざ出〜発!9時ジャストだった。天気も良い。風が少し肌寒かった。GPSをセットし、東海自然歩道のナビが起動しはじめる。まず以前に訪ねた古戦場から関ヶ原の田園風景を眺める。この付近の桜は満開であった。多分今日一日桜漬けになること間違いないと予感する。
自然歩道は暫く里山コースが続く。長閑な集落の間を桜と春の花々を眺めながら進んでいくとやがて伊富岐(いぶき)神社が現れる。境内は桜が満開。次に現れるのがあの豊臣の家臣で知恵袋と名をはせた「軍師」竹中半兵衛陣屋跡。今は門、石垣、堀が残っている。しだいに山間に入っていく美濃路を歩いていくと竹中氏の菩提寺の禅幢寺がある。ここを過ぎると東海自然歩道は大石、大滝、敷原、梅谷の順でひなびた山里が続く。夫々の集落に趣の異なる寺社が存在するから立ち寄りながら進むと退屈しない。
関ヶ原古戦場跡 伊富岐(いぶき)神社 竹中半兵衛陣屋跡
やがて自然歩道は南下して平尾池の湖畔を廻るコースに入る。静かな畔であるが、この日はボーイスカウトの野外活動が行われていて賑っていた。
次に訪れるべき西濃屈指の古刹であり縁起を伝える資料も多いといわれる円興寺。やがてその標識あり。ここを左に駐車場と書かれていたので正門は正面と思いそのまま直進。だが寺は全然現れず。大きな寺と勘違いしていた。そのまま直進しているうちに野外活動センターに入る。あれ?なんだこりゃ??地図を確認すると、何と円興寺は先程の標識のところだったのか。引き返すのも時間も勿体無いし少し腹も減った。時間も11時45分だし、ここで飯にするか。まだまだ先は時間を要するので残念だが円興寺はパスとしよう。
平尾池の湖畔 長閑な田園風景に自然歩道が続く 円興寺に向かって山間部に入っていく

食後、山間の奥地へ登り坂をMTBを押しながら歩いて行くとトンネルが現れる。左の登山道に「本線」と書かれていたがどうも急な山道で峠越えするみたいだ。右のトンネルを潜ればすぐ池田町。迷わずトンネル越え(^-^)
トンネルを越えると下り坂が続き正面に大きな看板と建物が見えてきた。ここが池田温泉。大勢の人と車がいっぱいであった。昭和61年4月に「全国池田町サミット」を開いた事で山村なのに知名度が高い。
温泉に入らず(^_-)先を急ぐ。次の期待は霞間ガ渓(かまがたに)の桜。国の名勝・天然記念物に指定されている。
自然歩道を兼ねる山麓の道沿いは桜並木となっている。大勢の車と人でごった返していた。今日、明日と桜祭りになっている。しかし今まで桜が満開の状態で歩いてきたから感激も少なかった。ただ人が多いのに少し閉口。
ここで、急遽池田山越えルート(旧ルート)をチャレンジしたくなった。桜並木の間に出来た左の沢沿いの道を登っていくと数人の登山者とも出会う。どんどん登っていくとやがて道も荒れているが何とか登れそうな道が続く。約30〜40分登ったところで道が切れ沢に下りる気配。滑りそうな傾斜をMTBも一緒に降ろしまた登る。何かおかしい?
取敢えずMTBをその場に置きその先を調査。完全に道がない。ここで再度GPSと地図で確認。こりゃ間違っている。
沢を挟んで向こう側に登山道があったのだ。もっと前に確認すべきだったな〜。(^ ^ゞ ポリポリ
また引き返すにも沢を越えるのが一苦労。MTBを担いだが滑りやすい地形だけにバランスを崩して落ちたら大変だ。どうするか思案した結果、安全策を取る。ザックを置き、MTBの前車輪を持ち上げずりあげる方法だった。
何とか無事に元の登山道に戻る。下山する途中で再度地図を確認し正規の登山道への道を発見。よし!ロスタイムもあったがもう一度チャレンジだ。急斜面をジグザク登っていると雨がパラパラと降ってきた。こりゃヤバイ。
再度地図で確認すると未だ全体の5分の1。こりゃ〜もう無理せず諦めよう!時間も14時だから。
池田サクラまつり@「霞間ガ渓」 池田サクラまつりA「霞間ガ渓」 沢沿いの道を池田山に登っていくが・・・


雑踏の霞間ガ渓を過ぎると静かな山麓沿いの道々に一面の桜並木が続いていた。ここの方が良かった位。
特に大津谷の桜とその景観が実に素晴らしかった!
静かな山麓 サクラ並木の道 大津谷、後方に池田山
やがて粕川に出会う。ここで橋を渡らず手前の川沿いの左が東海自然歩道なのだ。だが、事前に準備したGPSのルート設定を誤り、川を渡りすぐ左に設定していたのでその通り進んだ。この間違いを後で判明。でも体制に大きな影響はなかった。寧ろ今回の場合、その川を挟んで両岸から見た桜の景観の方が値打ちがあった位だ。

時間があれば次回予定の六合まで行きたかったが、瑞岩寺に寄りたかったのでその手前の日東あられの会社の見える市場橋を左に渡る。瑞岩寺まですぐだ。1300年の昔、行基菩薩をこの地に安置した頃よりはじまり、その後時を経て土岐氏が守護大名としてから現在に至るまで奉られているとか。ひなびた古寺の雰囲気そのものが旅の終りを癒してくれるのに充分であった。そのほん近くに、目の前に聳える(池田山)山麓の岩間から湧き出でる清水が「二条関白蘇生の泉」として地元の人達が涌き水をポリ缶に汲んでいた。立て看板に「二条関白がこの地を通る時ご病気になったおりその冷水を飲んで元気になられた」と。そして地元ではそれ以来名水として伝えられ、今でも涌き水を汲みに結構人気があるようだ。
粕川の市場橋から。次回はこの先だ〜! 瑞岩寺 二条関白、蘇生の泉

帰りの帰路は出来るだけ平坦な道をMTBで走りたかったので、少し遠回りになったが国道417号、21号バイパスを走る。それでも関ヶ原の駐車場まで2時間弱かかる。着いた時はPM6時ジャスト。往復路約50キロの旅だった。しかし今日は遠くまで行ったもんだな〜・・・・・。


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