東海自然歩道(川原越え〜養老の滝)
今回は、川原越えから養老の滝を目標に計画。ここは三重県と岐阜県を隔てる養老山地。その山間には古くから濃州通路と呼ばれる幾つかの峠越え道が開かれ、東西交通を支えてきた。北勢町北端に位置する川原越えもそんな古道のひとつであった。ただ現在では、このルートは交通アクセスが悪く、出来るだけ早く現地スタートする為に、また元の場所に戻ってくるには車とMTBを有効活用しかない。が・・しかし、この回収に思わぬ時間がかかり、何せローカル電車2本乗り換えと1時間に1本の回数のため、何と4時間費やしてしまった。事前に時刻表で確認すべきであったと反省。(^ ^ゞ ポリポリ
でも、下山後だったからゆっくり楽しみながらローカル線の雰囲気を味わってきました〜(^-^)

【山  域】 養老山系 クリックで周辺地図
【日  時】 2002年6月23日(日)
【メンバー】 単独
【コ ー ス】 自宅=西名阪=東名阪=阿下喜駅・MTBにて川原〜白滝〜
       川原越え分岐〜養老山〜三方山〜養老滝=車・MTB回収
【天  気】 晴れ 。気温20℃

【時  間】 約6時間。

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川原バス停近くに標識あり
早朝、自宅を出発し、車で近鉄北勢線の阿下喜駅に到着。AM9:10分。駅で夕方の車回収する為の時刻表を確認したがどうも1時間に1本の回数。しかも西桑名駅から1時間かかるという。しかも山越えした先から乗る養老線の時刻表がないから見当もつかない。多分同じような本数だろう?こりゃ回収にかなり時間がかかりそうだわい。しゃ〜ないか。早速近くの大きなスーパーマーケットの駐車場に車を置いて、MTBに乗りかえる。この方が後でMTB回収が楽だろうと判断する。
カシミールでダウンロードした1/25000地図を頼りに川原までMTBをこぐ。登り坂と逆風のため結構辛かった。やっとこさ40分かかり川原に到着。そこに東海自然歩道の標識があり白滝に行くルートと一緒になっていた。
Sカーブを下ると田切川に架かる橋を渡ると左に行けば東林寺と白滝がある。右に道なりに行っても自然歩道であるが、何もないから白滝に是非寄ってみよう。東林寺にMTBを置き、ここから実質的なスタートであった。AM10時。

白滝
すぐ白滝が見えてきた。古くから養老の裏滝と呼ばれて呼ばれてきた白滝が水しぶきを上げていた。中々良い眺めである。
天気も良く若葉が青々と輝いていた。たまたま東林寺の住職らしき品の良さそうな年配の人が通りかかり、東海自然歩道のルートを訪ねると、この白滝の麓から右へ溝に沿って歩けば自然歩道と合流するという。道らしき道ではないが近道との事。
すぐ合流する事ができた。そこにまた自然歩道の標識があり、地元の心配りなのか山越えする人の為に杖が置かれていた。
道は丸太の階段を登ったり沢を渡ったり、林道と交わったりしながら標高610mまで高度を上げていく。結構長く感じられる。
川原越えまで登りきれば視界が急に開け濃尾平野が一望される場所に差しかかる。
その手前の休息場所で食事をしていた4人連れがいた。挨拶を交わしどちらから歩いてきましたと尋ねると美濃からの川原越えという。しかも途中でヒルに二人もやられたとか。マムシもいるらしい。こりゃ〜大変だ。
彼らは、三河の人達だが東海自然歩道を東の高尾から月1回のペースで歩いて現在の場所まで到着したとか。西の箕面まで歩く計画らしい。「三河歩こう会」の人達であった。お互い個人の名刺を交換して別れる。私が東京まで歩くには何年かかる事やら・・・(^^;)

「マムシ・ヒル注意」この谷間を下るのだが・・
その怖〜い峠の分岐に差しかかると成る程まず目に入ったのが「山ヒル・マムシに注意」の看板。如何にも生息しそうな場所だ。笹で覆われているが、地図を見ても急な勾配の谷沿いを下り、昼なお暗き闇の世界に入りそうな雰囲気ありあり。
養老山尾根を歩き三方山に下るルートに切り替えようか。しかしそこの看板が養老山まで3.9km、160分と記載されていた。現在12時20分。一瞬躊躇した。そこでひとまず食事をしながら思案した。ヒルは経験あるがマムシはヤバイ。単独だし下りだから発見しずらい。また標識の3.9キロの160分も納得いかない。少しオーバーではないか。地図を見てもそんな急勾配の個所がない。自分の足を信じて尾根歩きにしよう!天気も良いから展望もいいだろう。
これが大正解であった。標識のタイムはことごとく間違っていた。それと、この川原越えのルートに問題あり。基本的に東海自然歩道は安全なルートが原則となっている。ところがこんな「マムシ・ヒル」注意の看板だけでは責任逃れ。下から登ってくる人はマムシには気がつくが下りは分らない。特にこの時期多繁殖期。後日知人からも同じ証言を聞いた。逆コースで美濃から登りのコースだったとか。
やはりマムシを何匹も目撃したらしい。勿論、ヒルに5人中4人やられたとか。先頭は無傷だが後続隊が次々と・・・。
だから、この時期はルート変更する看板も要ると思う。但しコースタイムは実測タイムに変更して。私の場合、3.9キロで90分だった。
濃尾平野の展望

養老の滝
養老山地の尾根歩きは快適であった。右に濃尾平野を一望しながらやや登り下りの道が続く。木曽三川、奥から木曽川、中に長良川、手前に揖斐川が並ぶ地形がハッキリ判る。遠く木曽御岳、恵那山も微かに見える。適度に休息ベンチも配備されている。三方山についたのが14:55分。ここから養老の滝まで下りが続く。ここまで道もしっかり整備されハイキングコースとなっている。養老の滝まで急勾配の下りであった。降りたところが滝のやや上部。滝に着いたのが15:54分。
ひょうたんが名物、駅のみやげ風景
暫く見学とカメラを撮りながら近鉄養老駅まで歩く。16:37分。
ありゃ〜しまった!今電車が出たばかり。何と1時間待ちと相成った(;_;)
ここから車とMTB回収に4時間費やすはめになったのだ〜・・・・(;_;)
駅で地元のおばさんと暇に任せて会話が弾む。このおばさん達は山の仕事の帰りとかで、ヒルにやられたあごを見せてくれた。
100円玉の大きさのカサブタがあり、完治するまで3〜4週間かかるとか。痒くて痒くて堪らない。男の人達はマムシを怖がりこの時期山に入りたくないと洩らしているそうな。「山が好きそうだがこの時期ここはヒル・マムシが多いから気をつけるように」と云われたよ〜(^^;)



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