〜シェルパの前下がりのシートを調整してみました〜


久しぶりのシェルパモディファイになってしまいました。先日、プラグキャップ廻りの清掃、プラグ交換、キャブの完全オーバーホールをしてみたところ、大変調子がよくなりました。「新車のときはこんなにパワーがあったんだ」と思うくらい調子がよくなりました。これで勢いがついて、前々から考えていたシートの調整をやる気になったのであります。

シェルパのシートはかなりの前下がりの傾斜がついており、足つきは良好な反面、長時間乗っているとお尻が前の方にずれてきてしまいます。このときお尻の肉がよじれてしまって、だんだん痛くなってくるのは皆さん経験されていることだと思います。。専門のショップにやってもらおうかとも思いましたが、とりあえず最初は自分でやってみようということで、シートの調整にチャレンジしてみました。

使った道具と材料です。1cm厚のウレタンスポンジ、接着剤、タッカー、金鋸の刃、カッター、ラジオペンチ(タッカーはずし用)。さらに小型のベルトサンダー(エアーツール)でもあれば最高なのですが(わたしは持ってません)。

シートの一部を切り取り、そこにウレタンスポンジをはめ込むように接着しました。細かい調整は、金鋸の刃を立てたり寝かしたりうまくつかって、スポンジを削ります。形を整えるのが結構むずかしかったです。(あんまりキレイな出来ではないですねぇ)シート上で、なるべく水平な面が広くなるようにしました。

灰色の薄いスポンジが挟まっていますが、シートを削りすぎてしまったので調整のためにいれてあります。スポンジを切ったり削ったりするときには、やりすぎに注意です。

シート皮を被せて、タッカーで留めます。タッカーは、打つ場所のウラに固いモノを当てて打たないと、ちゃんと針がシートに刺さってくれません。ちょっとしわが寄っていますが、上からみるとそれほど気にはなりません。以前に比べると水平面が広くなりました。

走ってみたところ、おしりの収まり具合が大分よくなりました。まだすこし前下がりの感じはありますが、以前に比べればずいぶんと改善されたように思います。お手軽にやるなら、スポンジを張るのではなく、厚手の布を重ねたものをシート最下点部分のシート皮とスポンジの間にはさむ(接着もしない)ようにしてもよいかと思います。やってみて気にいらなければすぐにもとにもどすこともできますし。

仕上がりからいえば、プロには足元にも及びませんが、目的は達しているので良しとします。あんまり参考にはならなかったかもしれませんが、気が付いた点を挙げます。

カッターは、できるだけ刃のながいものが使いやすいです。
金鋸の刃をつかってスポンジをちょっとずつ削るのがポイントです。出来れば、荒めと細めを使い分けたいところです。
曲面の仕上げは、荒めのサンドペーパーをベルト状に細長く切ったものを使うとさらに良いとおもいます。
シートの水平は乗車状態でチェックします。

2002/10/20