プラグが白い・・・
ジェットニードル、ニードルジェット、マフラーを交換し、しばらくの期間走行した後にプラグの焼け具合をチェックしたところ、接地電極に白い堆積物があり、中心電極の色が白っぽかったため、かなりガスが薄いと思われます。ジェット類はガスを濃くする方向の変更だったため、原因はマフラー（スーパートラップＥ．Ａ．Ｒ）にあるようです。スーパートラップは、付属していたディスクをすべて（８枚）使用していたので、抜けが良すぎるようです。
そこで、①ディスクの枚数を減らす（８枚→５枚）
②ニードルのクリップ位置を下げる（上から3段目→上から４段目）ことで、ガスを濃くすることにしました。①の５枚というのは、なんの根拠もないです。とりあえず減らしてみようということです。
②のニードルクリップについては、現在慣らし走行中で、キャブの中低開度領域しか使っていない状態なので、これでガスが薄いということは、ニードルジェットが担当している範囲の問題だと考えたためです。全開と全閉以外のすべての領域でガスをちょっとだけ濃くします。
９９年仕様のジェットニードル。クリップ位置は右から２段目にする。
量産品の限界
分解の途中で気が付いたのですが、バキュームピストンを調べてみると、ピストンの縁（写真矢印）にバリらしきものがありました。指先でなぞってみるとかすかに引っかかりを感じます。量産品ということで、こんな細かいところまでのチェックは不可能なのでしょうが、CVキャブの一番肝心な部分なだけになんとかして欲しいものです。このバリのせいで、キャブの中で摺動するときにガイドとの摩擦で動きが鈍くなりそうです。これはそのまま放っては置けないでしょう！
インテークの負圧でガイドに押さえつけられるので摺動面の状態は大事
このバリを２０００番のサンドペーパーで削り、摺動面を滑らかな状態にします。サンドペーパーで削ったらピカールなどの金属磨きで鏡面状態にしておくとなおよいでしょう。（どうせやるならここまでやりましょう！）最後にブレーキクリーナーで洗浄します。
一生懸命磨きました。鏡面まではいかなかったけど、表面はぬるっとするような感じになりました。
以上の作業が終わったら、キャブを元通りに組み立てます。ピストンの向きはダイアフラムの円周上にちょっとだけ飛び出した部分があるので、それが合うようにキャブのボディに差し込めばば間違えようがありません。
結果
エンジンをかけてテスト走行してみます。ガスの濃さですが、排気音がちょっとだけマイルドになったような気がします。エンジンのトルク感は若干ですが向上しました。モンキーのキャブセッティングで散々悩んだ経験があるので、セッティング変更に伴うフィーリングの変化にはずいぶんと敏感になりました。現時点での判断では「改善」したと思われます。しばらくしてからプラグのチェックをしてさらにどうするかを考えようとおもいます。
むしろ、ニードルのセッティングよりも、ピストンのバリとりのほうが効果がてきめんにでました！吹き上がりとアクセル全閉にしたときに回転低下のレスポンスが明らかに良いです。お金もかからないし、CVタイプのキャブレターの全車両がやるべきチューニングなのではないでしょうか！そんなわけで皆さんも是非やってみてください！その後
ツーリングで高地（標高２１００ｍの峠）にいったら、エンジンが全然吹けません！スーパートラップの排気口がすすで真っ黒になってしまいました。平地では調子いいんだけどなぁ・・・あと燃費もほかの人たちに比べるとちょっと悪いみたいなんで、ちょっとだけニードルを戻すことにしました。クリップは元の位置に戻して（上から３段目）、プラスチックの部品とクリップの間に、厚さ０．３ｍｍほどの平ワッシャ-をはさむことにします。これでワッシャ-の厚み分だけガスが濃くなることになります。ほんの少しの変更でえらく感じが変わるのでキャブレターは怖い怖い。これでしばらく様子見です。
さらにその後
１０月２９日のシェルパネットワークのオフ会で、７台のシェルパと一緒に走る機会がありました。標高が高くなってくると、やっぱりスロットル半開くらいでもたつくところがあるんですよ。やっぱりまだ濃いのかなぁ。みんなで同じに給油してタンクを満タンにし、みかぼ林道と一般道、下仁田ＩＣから高坂ＳＡまで無給油で走って（距離にして１６０Ｋｍくらい）ガソリンの消費を比較したところ、最低で４．７リッター、だいたいみなさん５リッター前半なのに、わたしのシェルパは何と６．５リッターも使っていました。いくら運転が粗いとは言っても、これはいくらなんでも燃費が悪すぎます。たぶん燃料がまだ濃いのでしょう。プラグのやけ具合の見方が間違っているのかもしれません。まだまだ勉強が足りませんね。９９年車ノーマルのセッティングにもどして一から出直します。ハイ。
