デジタルメータをELバックライト仕様に改造する(後半)


電源を接続し、点灯してみたところ

EL板を液晶パネルとアクリル板との間にはさみ(発光面はもちろん液晶に接する方)基盤を元通りに組み立てます。ドライブモジュールにリードを接続し、電源(006P電池)も正しく接続してちゃんと発光するかどうかチェックしてみます。メーター基盤に電源をつないでいないため、文字が表示されません。したがって文字のコントラスト等は判らないですが、とりあえず良い感じで光っているのでひと安心。チェックがすんだらメーターケースにネジ止め(2本)します。

水抜きの穴(?)から、配線を引き出す

白いメーターケースの底に空いている小さな穴をドリルで揉んで丸穴にして、底から配線を引っ張り出します。3本の線のうち、2本はEL板の端子につながっており、残りの黒いリード線は基板裏の適当なグランドパターンにはんだ付けします。。この黒いリードは、ドライブモジュールのコモン(GND)に接続するためのものです。別に、基盤裏のパターンから引っ張り出さなくても、車体の金属部分ならどこでも良いのだけれど、こうしたほうが配線がすっきりまとめられそうだったのでそうしたのです。

メーターにつながるハーネスのテープをむいて電線を露出する

ELを光らせるための電源をハーネスの途中から取り出しましょう。キーONで12Vが印加されている電線ならなんでもよいのだけれど、(カワサキのバイクの場合、茶色の電線であることがほとんど)メーター照明電球の電線(/)から取り出すことにします。これなら万一切断などのトラブルにあっても、走行などには差し支えありませんので良いでしょう。

取出しには、おなじみの電線を噛みこんでとりだすコレ(エレクトロタップ)を使用しました。簡単お手軽で大変結構ですね。適当な長さのリード線をはさみこんでプライヤなどで締め込みます。あとはハーネステープを元通りに巻いておきます。

ドライブモジュール取り付け位置

ドライブモジュールは、本当はメーターケースの中にいれてしまいたかったのですが、残念ながらスペースがありませんでした。仕方が無いので、ケースの外に取り付ける事にします。モジュールにつないだリード線は熱収縮チューブで絶縁処理し、全体をハーネステープで巻いて防水します。取り付ける場所は写真のようにメーター行きのハーネスにタイラップで固定することにしました。赤いリード線は先ほど取り出したメーター照明電源のリード線に繋がってます。再びメーター周りをばらすときのことを考えて、接続にはギボシを使い、簡単に切り離せるようにしておくと良いでしょう。ギボシをつなぐ前に、キーをONにしてちゃんと12Vが来ているかどうか、念のためテスターで確認します。

完成! 夜間の視認性と美しさは大幅アップ!

各部を元通りに組み立てて、メインスイッチを入れてみます。キーをONにしてELが点灯し、文字が表示されれば無事完成です。以前に比べてメーター照明の明るさ、均一性が大幅に改善されました。夜間にまぶしさを感じることもなく、視認性は格段にアップしています。

なお、メーターを分解すると時計がリセットされてしまうので、時刻を合わせ直してください。トリップメータもリセットされますが、オドメータはワンチップマイコンのEEPROM領域に書き込まれているらしくリセットされることはありません。メーター戻しは簡単にはできないメーターです。

ELバックライトにしてから気がついたのですが、液晶パネルの左端には、燃料マークとバーグラフ用のパターンがうっすらと見えます。燃料残量表示も用意されている液晶パネルのようですが、シェルパのタンクには残量センサーがついていないので残念ながら簡単には残量表示はできそうにないです。できれば、簡易タコメータ表示にでもすると良いかもしれませんね。レッドゾーンがわかる程度の表示しかできそうにないですが・・・

ご注意:これを読んだ方が同様の改造をされる場合は、くれぐれも御自分の責任でお願いいたします。(この改造が原因でバイクが壊れたり、事故を起こしたとしても、直接間接に関わらず、当方は一切の責任を持ちません。