ETC割引について                 2008.10.20作成 

高速道路の大口向け割引が批判され、原油高やガソリン諸税の問題、道路行政に関する議論などを背景として、この9月、10月からETC車を対象とした様々な割引制度が追加された。NEXCOの説明はわかりにくいので、以下まとめ。

[全国100km以内、大都市近郊を除く]
 □ 休日昼間割引
   土日祝日 9時〜17時  50%割引
   普通車、軽自動車のみ。1日2回まで。
 □ 通勤割引 
   6時〜9時、17時〜20時  50%割引
   午前午後それぞれ最初の一回のみ適用。
[大都市近郊 100km以内]
 □ 早朝夜間割引 大都市近郊の100km以内の区間。
   深夜 22時〜24時  50%
   早朝  4時〜6時  50% 

[全国 距離関係なく] 10/14〜割引率拡大
 □ 深夜割引  0時〜4時  50%(H21年9月末まで)
    ただし、休日の0時〜4時の深夜割引50%はH21年1月末まで。以降30%引き)
    平日の22時〜24時 30%(H21年9月末まで)
   注) この時間帯を含んでETCでICを出入りしたすべての車に適用される。休日とは土日祝日。

 その他社会実験として、区間を定めた平日昼間の割引等があり複雑であるが、路線を決めれば道路各社のウェブ参照。
 ETC総合情報ポータルサイト(割引情報)

[参考] 
 □ 町田〜八ヶ岳、蓼科、松本方面。
  100km以内の場合、祝日6時〜20時 50%割引。平日6〜9,17〜20時50%引き。
  深夜0時〜4時は50%、22時〜24時は30%引き
  豊科(長野自動車道)〜深谷JCT 平日9時〜17時 30%割引
  [100km区間]→中央八王子IC〜韮崎/相模湖〜長坂/上野原〜小淵沢/韮崎〜長野道豊科

 □ 大阪(名古屋)〜八が岳、蓼科、松本方面
  100km以内の場合、祝日6時〜20時 50%割引。平日6〜9,17〜20時50%引き。
  深夜0時〜4時は50%、22時〜24時は30%引き
  深谷JCT〜中津川IC 平日15時〜17時 30%割引
  亀山PAスマートIC〜松坂IC 15時〜17時 30%割引
  米原IC〜大津IC 平日15時〜17時 30%割引
  三重川越〜亀山IC 深夜22時〜24時  30%割引
 [100km区間]→諏訪〜長野/諏訪〜飯田山本/飯田山本〜春日井(小牧)/土岐南多治見〜桑名


ETCについて                           2005.7.17作成

ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路の料金所で、ゲートに設置した路側アンテナと自動車に装着した車載器を介したICカードとの間で、無線通信で料金情報をやりとりし、自動的に料金の支払いを行う仕組み。ETCを利用すると料金ゲートをノンストップで通過することが可能になる。ETCシステムを利用するためにはETC対応ICカードと車載器が必要。

ETCシステムを利用することのメリット
1.ETC車載器を搭載した車はETC対応料金所ゲートの通過が早くなる。料金所でしばしば発生する渋滞が緩和される。公団側からみるとコスト削減効果が生じる。
2.利用者側の通行料金割引制度
2-1 前払い割引サービス(ETCプラザホームページhttp://www.etc-plaza.jp/)携帯電話ではインターネット接続して「JHハイウェイナビ」で申し込める。
  事前にインターネットや電話により道路3公団の運営するETCプラザへ前払い割引サービスを登録して前払い金を支払うと、1万円の申し込みだと10,500円、5万円で58,000円分の利用が可能となる。なお、マイレージとは併用できないことと同じ割引率であるから、前払い割引サービスは申し込む必要がない。なお道路公団以外はマイレッジが付与されないから別途検討を要する。
2-2 マイレージサービス(インターネットまたは郵送で申し込み)
 高速道路では通行料金50円につき1ポイント。一般有料道路では100円につき1ポイントが、利用月の翌月20日に付与される。ただし前払い割引やポイント還元による通行料金の支払いには付与されない。ポイントは下記のように還元される。ポイントの有効期間は翌年度末まで。1,000ポイントになれば還元額8,000円に自動交換されるが、1,000ポイント未満で交換する場合にはWebや電話によって申し込むことができる。通行料金の支払いは還元額かrの支払い、前払いからの支払い、クレジット払いの順に優先される。
 なお、阪神高速道路、本州四国連絡橋公団等ではポイントは付かないが還元額は利用できる。

ポイントの交換単位 還元額(無料通行分)
100ポイント 200円分
200ポイント 500円分
600ポイント 2500円分
1,000ポイント 8,000円分

2-3 深夜割引
 ETCのある入り口料金所をETC無線通信により走行し、午前0時から午前4時の間に高速道路を走行すれば3割引。一般有料道路や首都高速等は割引対象外。
2-4 早朝夜間割引
 ETCのある入り口料金所をETC無線通信により走行し、午後10時〜翌午前6時までの間に入口または出口料金所を通過、大都市近郊区間を含む走行で総走行距離100km以内であれば5割引。
2-4 通勤割引
 ETCのある入り口料金所をETC無線通信により走行し、午前6時から9時もしくは午後5時〜8時までの間に入り口またh出口音料金所を通過し、総走行距離100km以内であれば5割引。
2-5 東京湾アクアライン
 ETC利用者全車両が23%引き。
2-6 首都高
 etc利用者全車両が夏頃まで5%引き。その他特定料金区間あり。深夜帯はさらに割引あり。
2-7 阪神高速
 ETC利用者全車両が5%引き。
2-8 ETCコーポレートカード(大口割引)略
3.ETC車載器
 現在8,800円から14,000ぐらいでカー用品店またはディーラーで購入する。
 セットアップ料金2,500円から3,150円ぐらい。取り付け料金3,150円〜5,000円ぐらい。あわせて6,300円〜8,000円ぐらい。
 ETC車載器には、アンテナ一体型と分離型とがあり、一体型は本体そのものをダッシュボードセンターに設置する。分離型はアンテナのみセンターに設置し本体は置き場所を問わない。ETCカードの盗難が考えられるため見えない場所に設置するケースも多い。電源配線が必要である。
4.ETCカード
 クレジットカード各社から発行されており発行料は無料。
5.試算
 町田イエローハットで、車載器(分離型)8,900円、取り付けおよびセットアップ料金各3,150円。以上初期投資が15,200円。一方年に2回大阪を往復(42,000円)し内1往復は深夜割引が適用されるとすると、1年あたり深夜割引が6,300円。マイレッジが714ポイントついて2,500円割引。ということで、2年で元が取れる。
6.その他(ETC利用分の証明書について)
 有料道路の有人料金所で一時停止してETCスルーカードを手渡ししてその場で証明書を受領する。ETCの無線走行時の証明書が必要な場合は、道路公団提供の「ETC利用紹介サービス」でインターネット上で無料で証明書をプリントアウトできる。
/以上