- 役者の個人技を存分に楽しませてくれる芝居。二人交互に、「ふっふっふ。ここじゃあ、悪魔大王は、ここじゃー」と変化しあうシーンは笑えるし、華のある二人は見ていて飽きない。例え内容がどんなに貧弱な物語であったとしても(;_;)
でもね、二人にはもっと別の物語を見せてほしいのよ。限られた世界で精いっぱい生き抜こうとする西牟田恵や、物語の中にたゆたいながら、舞台と客席の間を揺れ動き、役と役者の悲しみをないまぜにして問いかけてくる手塚とおるがみたいのよ。おしゃれな時間なんていらない。本当の二人の演技が見たい。
時かけ