花しょうぶ展


大船の県立フラワーセンターでは
花しょうぶ展が開かれていました。

色合いが見事で,花の姿もあでやかです。

どの花もまるで生きているかのようで,
見れば見るほど僕に話しかけてくるような気がするのです。

感動しました。





これだけの花を育てるには,さぞご苦労がおありと思います。


日本花菖蒲協会と植物園が一緒に力を入れた展示会でした。

楽しませていただいてありがとうございました。

2002.6.11










艶扇






雪女王






内裏雛






淡路島






美典






萩の調






創世記






夢の羽衣






都雅






イの壱号








花しょうぶの系統

 花しょうぶは大きく分けて3つの系統があります。
 どの系統も,元はのはなしょうぶですから基本的には同じですが,育成の過程で変化したものです。

1.江戸系(東京系)
 約470年前,堀切村で奥州安積沼ののはなしょうぶを取って来て栽培し始めたものが元で,江戸時代に改良が進められました。
 江戸系は庭園用として改良されたため弁質は強く,横に広がるものが多くなっています。
 屋外用ですから少々の風や雨にも比較的強く,庭園の水辺に植えやや小高いところから斜めに見下ろすのに良いように改良されています。
 また集団栽培して美しさを発揮するものです。

2.肥後系(熊本系)
 今から140年ほど前熊本の人が,江戸系のはなしょうぶを熊本に持ち帰ったものが基となって熊本で発達した系統です。
 熊本では鉢植えにし,室内で観賞するように改良されました。



 このことは人が座った高さとほぼ同じ高さになり花を真横から眺めることを意味しています。
 そのためには江戸系と比べ,弁がたれ下がり,中央の旗弁は立ち上がり 横から眺めるのに適しており,1花で十分観賞に耐えられるよう立派な花に改良されました。
  しかし,室内観賞用の改良のため弁質に対する注意が少なかったためか,風雨に弱いという欠点もあります。

3.伊勢系
 伊勢系は他の系統とは無関係にのはなしょうぶから改良されたもので坪庭や茶庭向きに改良され,花弁は肩が張らずやわらかく垂れ,細かなチリメンじわのあるやさしい形をした花で,色彩も中間系の優美な色をしています。
 弁室は弱く,風雨で傷み易い花です。

4.大船系
 当園の半分以上を占めているのは大正〜昭和初期にかけて改良され,大船系と呼ばれているものですが,その親が江戸系であったため,○○系の一つの系統とされています。                                                                                                                                                                                                                               



展示室にあった説明文を写させていただきました。


あやめ,しょうぶ,はなしょうぶ,
かきつばたの区別


 あやめ,しょうぶ,はなしょうぶ,かきつばたの区別など混同している方を多く見受けます。

 この中であやめ型の花を咲かせるのはあやめ,はなしょうぶ,かきつばたで,しょうぶはあの様な花は咲きません。

 しょうぶは5月の節句のはうぶ湯に入れるものでさといも科の植物です。
 区別は葉をむしって香りを嗅いでみればわかります。

 花の咲く順は,かきつばた,あやめ,はなしょうぶの順で,かきつばたははなしょうぶの約1ケ月前に咲きます。

 はなしょうぶの葉の中央には太い葉脈が目立ちますが,かきつばたとあやめにはほとんど目立ちません。

 あやめの花の基の方には紫色の文目(あやめ)模様がありますが,かきつばたやはなしょうぶにはありません。

     かきつばたは     水中 〜 水辺
     はなしょうぶは    水辺 〜 陸上
     あやめは       陸上に生えます。

文責:小生