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第5回レッスン

今日は生憎の雨で、道路が渋滞。自宅(町田)から池尻大橋まで1時間50分かかってしまった。いつものように車を実家(池尻大橋)に預け表参道に向かったが、レッスンを始める前から早くもバテ気味で眠いし肩はこるし。

(私の前の生徒さん)大井さんの基礎練習〜右手のアルアイレによるスケール練習での鎌田先生のアドバイス。
アルアイレの練習はアポヤンドにも役立つが、アポヤンドの練習はアルアイレ奏法には殆ど役立たない!
理由はアポヤンドは、弾いた後、次の弦にもたれかかって、そこで死に指(死に体)になってしまうが、アルアイレは弾いた後、すぐに元の位置に指を返す為。アルアイレでしっかり音を出せるようにするのはかなり効果的な練習法だし、演奏上も役に立つ。右手指先のタッチはアポヤンドもアルアイレも基本的に一緒。どちらの奏法でもタッチを変えずに弾けるようにしなければならない。この辺はGG社から出版されるカルバレーロ奏法のテキストに詳しい由。

いよいよ私の順番。この所いつも私の前のレッスンを受けられている大井さん、後藤君が残ってくれているので賑やかでリラックスした雰囲気でレッスンを受けている。

指鳴らしにビラロボスのエチュード1番を弾く。中盤後半の下降スラーに入る手前の上昇するアルペジオ部の1、2弦開放弦の音をしっかり出すようにとのアドバイス頂く。
鎌田先生は今回Yahooのオークションで手に入れられたという今井ギターを使用されていたが、がっしりした左右の指からつむぎだされるアルペジオの素晴らしい音に感心。それにしても鎌田先生のギターの音は、不思議なことにレッスンが進むに連れて大きくなって行く。やはりギター上達には体力も必要なのかな。
ついでにビラロボスのエチュード10番のスラーの奏法も質問。先生は16部音符4つを全てスラーで弾かれたが、16部音符の最初の3つをスラーで4つ目を弾く方法でも構わないか質問したが問題無いとの事であった。
江間常夫氏のギターリサイタル(11月3日)のチケットを購入。場所は駒場エミナース。江間さんの演奏を聴くのは初めてだがテデスコのソナタがプログラムにある。これまた楽しみが増えた。ROBAさんの紹介。

ヘンデルの主題による変奏とフーガ〜アルバートハリス作曲

前回レッスンしたが、新曲で弾きこみ不足の為、復習。鎌田先生の他、生徒さん(大井さん、後藤君〜大学1年生、HP見て下さって有難う)二人のギャラリーを前に弾くのは毎度の事ながら緊張する。今回も全曲通したら背中が汗でびっしょりになった。
主題(アンダンティーノグラジオーソ)
・重くならないよう、リズミカルに演奏する。テンポも今より早めに弾く。こればっかりは練習しかないけど。
・小節中3拍目にアクセントをつけ過ぎない。
・左手押さえが難しい和音が音量が大きくなりがちなので注意する。
・8小節3拍目、16小節3拍目の和音の6弦で抑えるラ#は、しっかり弾く。
変奏1
・1から6小節にかけてのアルペジオに含まれる旋律を浮き上らせて弾くよう前回レッスンで指摘されたが、メロディーラインを先生の捕らえ方とは異なっていたことが判明。
この変奏は明らかにクーランテであり、3小節目後半の16部音符3個(ミラミ)、5小節目の後半部16部音符3個(ドミファ)をメロディとして弾くべき。確かにこの方が旋律が歌い易くなる。
変奏2(シチリアーノ)
・シチリアーニのリズムは前回より良くなったとお褒めの言葉を頂戴した。
・今日のレッスンで一番の収穫は、ここで指摘されたビブラートのかけ方。
・自分のビブラートのかけ方は全体的に早過ぎる。
・音を出した瞬間から早いビブラートをかけていると聴き手にビブラートの効果が伝わりにくい。
・ビブラートはまず音を出してから余韻を延ばす為に掛けるようすべき。
・その為にはまず最初に出た音を良く聴きそれからビブラートをかける意識が重要。
・ビブラートのかけ方でもう一つ重要なのは楽器によってビブラートをかけるツボが異なる点。
・悪戯に左手に力を入れても駄目で、ビブラートが懸かりやすいツボを掴むことが大切。
ビブラートは一種の習慣(癖)でもある為、よく自分の音を聴きながらかける訓練が必要
・曲に応じてビブラートのかけ方を(早くしたり遅くしたり)コントロール出来ると演奏表現の幅が拡がる。
変奏3(メヌエット)
・3拍子のリズムをしっかり出す。メヌエットの特徴である第一拍目と第3拍目のアクセントを意識し過ぎリズムに乗れなかった。練習要。
・出だしのアウフタクトは、3拍目に当たる為、アクセントをつけて弾いて構わない。
変奏4(Andante tranquillo con sentimento)
 ビブラートの練習に格好の素材。
・14小節の4拍目の和音の5、3弦の開放音をハーモニックスと勘違い。
変奏5(アレグロスケルツアンド)
・36小節から38小節に掛けて4分音符〜8分音符の繰り返しリズムを強調するのであれば、21小節から25小節にかけての通奏低音(2弦のシ)も同様のリズムで弾いた方が良い。
変奏6(バルカローレ)
・前回同様1と2、3と4、5と6・・・小節の対比を意識して演奏するよう重ねてアドバイス。
変奏7(フーガ)
・11小節の最初の16部音符のラ#よりそのすぐ後の8分音符のラ#の方を音を大きく弾く。

ジョンゴ〜ベリナティ作曲

・21小節から36小節にかけて5、6弦の低音のベースラインは全て右手親指で弾く。クラシックの場合、先のヘンデルの主題と変奏中のシチリアーノの時のようにリズムの歯切れをよくするためpiで低音を処理する場合もあるが、この曲のようなブラジル音楽の場合は、全て低音はpで弾く。ロックの16ビートを刻むベースと一緒でオルタネート奏法は使わずに弾く感じと一緒。
・9ページの1小節目から15小節目まで低音は、二重奏の1st譜(5弦ラの連続)と異なり、5、6弦開放音(ラ、ミ)を交互に弾かなければならないのを譜面を見落とし二重奏版の1st譜通り暗譜していた。生徒さんの後藤君から指摘された。彼はベリナティのCDでジョンゴのソロ演奏を聴いている由。
・ジョンゴのタイトル上にベリナティが友人Dean Kamei氏に捧ぐと書かれているが、このKamei氏とは日本人で楽譜出版社であるGSPの社長さんとの事。想像するにおそらくジョンゴの二重奏が良かったのでKamei氏からベリナティがソロ版の楽譜を依頼され出版したのではないかと。(あくまで推測の話)

おまけ

サンバーストの中間部のスラーの連続部の運指を質問した。
鎌田先生は、スラー主体で弾かれていた。左手の運指は自分で考えていた運指と基本的に一緒だった。自分は最初に6弦を左手スラーした指を6弦上に残していたが、これは次に来る同様のスラーのパッセージで左指が残せないことから浮かして統一した方が良いと指摘された。
・出だしのグリッサンド後の音を弾いていたが譜面通りだと右手で弾かない点を指摘され初めて気が付く。
・最初のテーマの後半に出て来る和音(ソシド#)を左手を4(ソ)3(シ)2(ド#)弦の運指で押さえる。
自分の運指は4(ソ)3(ド#)2(シ)弦の運指で弾いていた為、どうしても固い音が出しにくかった。単純な運指なのに今まで気がつかなかった。
・ヨークは、楽譜に結構注釈を入れており楽譜の指示どおり演奏することの重要性を指摘される。
雑談ネタ アレクサンドルラゴヤはエジプト人で、フランスに移り住むときに事情があって年齢を10歳若く偽っていたらしい。ラゴヤは、またギターを弾く時に発生する弦が擦れる音を殆ど完全に消す事に成功していた。ラゴヤの弟子の話によると、彼は弦をヤスリのようなもので削ってノイズが出なくなるように工夫していたとの事。
今週土曜日レッスン後ひょっとしたら来日中のR氏に逢えるかもしれないというホットな情報!!本当に実現したら嬉しいけど。


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