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2001年度第5回レッスン

今日は朝から身体がだるくレッスン日だというのに今一気が入らない。出張に会議続きで疲れがたまっている上、ギターに触れる時間が少なくレッスンに持っていける新曲が用意出来なかったことが一番の原因。ということで今回は先週やったピアソラと内輪の発表会で玉砕したリブラソナチネをさらった。おまけに横尾さんのさくら変奏曲を初見だったが見て頂いた。

鎌田さんからディアンスのリブラソナチネについて大変興味深い話があった。
ディアンスは心臓病で手術をしたことがあるが、リブラソナチネは手術した年に作曲された。
楽譜出版社の目録に作曲の経緯が詳しく書かれていてそれによるとINDIAが手術前を、LARGOが手術中を、そしてFUOCOが手術後の思いを表した曲であるとのこと。そう言われてみれば、INDIAのめまぐるしく変わる曲想は、手術前の不安な心理状態を描写しているかのようだし、LARGOの一定のビートは、手術中の心電図のパルスを彷彿させる。エンディングの消えていくアルペジオの繰り返しはディアンスの意識が薄れていくイメージ。
FUOCOは当然ながら手術から生還したディアンスの喜びが爆発しているような曲で成る程とうなづいてしまった。

ブエノスアイレスの冬〜A.ピアソラ作曲 セルジオアサド編曲

先週のレッスンのアドバイスを参考に一夜漬けに近い状態。
先週よりは音楽を感じながら弾けるようになったと思うけど。mp3アップしたのでお暇な方聴いてやってください。

出だしの主題メロディーの付点音符をもう少しきかせて弾く。
MOVIDO等テンポが変わるところでは高音のメロディをもっと強くうたわせる。
32小節からのPju MOSSOは、きれいにすーっと流して弾いてしまわない。少々汚い音になってしまっても構わないので強烈なインパクトのある演奏を心がける。
65小節からの高音(1,2弦)の和音のリズムは付点を楽譜どおり伸ばさずきってタンゴのリズムを強調する。ピアソラはバンドネオンでここを演奏。
88から1、2弦メロディーをもっと力強く

リブラソナチネよりINDIAとFUOCO〜ディアンス作曲

冒頭の鎌田さんのリブラソナチネのバックグラウンドをイメージしながらINDIAとFUOCOをやや遅めのテンポを心がけ演奏。
INDIAについては、何回も出てくるアルペジオの音形のビート感を1弦、2弦を強調することでしっかり刻むこと。
MENO MOSSOの低音のリズムを一部譜面とリズムがずれるので矯正。でも難しい。

FUOCOについてはエンディングのパーカッション部の最後の4分の6拍子の小節の一部が抜けて暗譜してしまっていたのを直して頂く。
終わりから2小節目の4分の1拍子のタイミング確認。
後はディアンスが要求しているテンポまでスピードを正確に上げる訓練が必要。

さくら変奏曲〜横尾幸次郎作曲

全くの初見だったが、近くの民謡の先生のリクエストにこたえてギターを弾く時のレパートリーとして楽譜を買っておいたもの。ジョンの演奏を聞いて結構良いアレンジだと思いいつか弾こうと思っていた。

この曲は日本の曲なので基本的に楽譜通り弾くというより日本的な旋律、リズム(多分日本人なら感覚適に身についているはず)を大事にして自由に弾いてくださいとのアドバイス。
この曲は琴をイメージしているので音質は固めで。
主旋律にビブラートはかけない。ピチカートも一部を除きかけない。鎌田さんは琴にはピチカート奏法が無いのでピチカートせずに弾かれている由。好みの問題とのこと。
第V変奏について この曲には3つの楽譜が存在しており、一番最初の版をジョンはレコーディングしようとして横尾さんに電話でその意を伝えたところ、横尾さんはジョンがレコーディングするならということで内容を第3変奏部を追加するだけでなく
全面的に手を入れられた。ジョンは結局最初の版に第3変奏を加えたものを最終的に演奏し、私が手に入れた楽譜もその3番目の楽譜である。
第3変奏終わりから2小節目の最初の和音の連続する部分の運指(左手)を1弦の変わりに2弦を使って左手のポジション移動を楽にする方法を教えていただいた。7フレットセーハだけで弾く。

横尾さんは大変お酒の好きな方で、鎌田さんもクラシカルギターコンクールで横尾先生にお会いになり、鎌田さんの水割りに日本酒を注がれた思い出がある由。