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2001年度第1回レッスン

今日は2001年度第一回目のレッスン。以前からチャレンジしようと思っていたリブラソナチネを選曲した。暮れから練習始め家内の実家(日光)に帰省した時も練習・暗譜したが、さすがに手強い難曲。
今日は私のHPを見て鎌田さんのレッスンを見学に来られた中嶋さんにお会いした。いつものように大井さんのレッスン中にお邪魔。

 リブラソナチネ〜ディアンス作曲

ディアンスという人は、作品のイメージとは大分違ってとてもクールな演奏をされる方で、以前心臓かどこか身体の具合を悪くされたことが有るらしい。ギターの音量も小さくマイクをステージで使うこともあるとの事。また自分で作曲した作品を絶対に他人にレッスンしないことでも有名で、演奏法は全て楽譜に書いてあるからというのがその理由らしい。なかなか面白い人物のようだ。
INDIA
この曲は、タイトル通り音階と和音の響きがインドの雰囲気を醸し出しており、演奏の際も和音の響きを出来るだけ残すよう気をつける。
出だしの和音の繰り返しのフレーズでは2弦ド#と1弦ファ#の音と低音ソとラ♭の音をしっかり響かせる。
3、4小節のアルペジオ風の旋律をよく音を伸ばす。
7小節目から固めの音に切り替え8小節はハードで、9小節で今度は柔らかい音に。
9小節目の最後の3連符は右手を人差し指iだけで弾く。(2弦、3弦とiで弾き最後はスラー)
12小節rit,pocoに注意。
13小節でテンポ戻る。ここの16分音符の弾き方は9小節の3連符と同様。
15小節後半から16小節のritとrit.moltに注意。17小節でffとattaquezをしっかり雰囲気を出し続く18小節で弛緩する感じ。
19小節でa tempo。20〜21小節クレッシェンドポコアポコ。
22小節からタンゴのリズム。
28小節からのMeno mossoは低音を右手の親指の腹で弾く。爪をかけない。
32小節最後の3連符の低音リズム注意。
33小節からの低音のメロディー〜右手親指は指の腹だけでなく爪も使用。
39小節glissの弾き方はディアンスの音楽の特徴でずっとグリッサンドを続ける。(こいつは上手く表現出来ないな)
40、41小節目、付点の次のミはビブラート、最後の付点8分音符のミはチョーキング。
42、43小節最後のミはチョーキング。
44から47小節一回目の繰り返しはmf、二回目はp。
48小節目の最後のファ#はチョーキングで、しかもファ#以外の音を完全に消音。
52小節のソドレ繰り返しはソフトからハードへ音色変化。右手の位置をブリッジ寄りに移動しながら弾く(楽譜の指示)
58小節はダンスのように。
86小節から87小節〜右手の位置をブリッジ寄りに移動。
88小節は最初はブリッジ寄りで弾き(楽譜の指示では右手mで演奏〜複弦トレモロ)最後の和音で音色をソフトに変化。
89小節で夢からさめたような雰囲気で。ppから入る。
108小節からエンディングまで右手の位置をブリッジ寄りから左手に近づける。ディミュニエンドしながら。
要はディアンス本人が言う通り楽譜に書かれている通りに弾けばよいのだが目まぐるしく演奏に対する指示が変わりこれが結構難しい。

LARGO

冒頭は紙を引き裂くようなイメージで、INDIAのエンディングの静寂を破るかの如く ffで入る。
低音はコントラバスのように。
5小節目最初の6連符はソフトからハードに音色変化。その後直ぐソフトに戻す。
17小節目2部音符でフレーズ切れ目。続く8分音符はrit.に注意。
18小節から違う世界に入ったように。
22小節目3拍目のドシドが濁らないように。2,3弦で弾くなら後でシをきちんと消音する。
コーダの最後のarp.lentoはトリルではなくアルペジオ自体を繰り返す。デクレッシェンド。

FUOCO

まずメトロノームできちんと一定のリズムで弾けるように練習する。16ビートで刻みながら出だし、2小節目の和音をアクセントを聞かせて弾く。4分音符=132で。最初は120ぐらいから始める。これでも結構早い。
2小節目の低音ミの音の長さに注意(譜面通り伸ばし、切らない)。
19小節目和音のミレファ#シのファ#をソと間違えない。
27小節から30小節にかけてクレッシェンドとソフトからハードへの音色変化を同時につける。
37小節目出だしの16分音符は3連符に入るまではスラーで弾かない。
38小節ファ#は普通に弾くのとチョーキングのファ#を交互に。39小節最後のファ#チョーキングはすぐに戻す。
44小節からのアルペジオは絶対にビブラートをかけない。
56小節の最後のグリッサンドに注意。ディアンス特有のグリッサンド奏法。前回の時と同様。グリッサンドは継続しながらラをテンポ通り弾く。
57小節のミレのスラーのミはアポヤンド。
58小節のリズムとアルペジオの音形に注意。
78小節目のglissは最初はかけずテンポを崩さず綺麗な音で弾く。このglissはディアンス流のグリッサンドであることに注意。
エンディングのパーカッション部は低音側を表面板フレット下部、高音側を側番で弾く。右利きの人と左利きの人では叩くのに使う腕も変えた方が合理的。楽譜通りにする必要は無い。たたき易い方の腕を使って叩く。
とにかくFUOCOを弾く際、気をつけなければいけないのはテンポを崩さないこと。エンディングで走ったり、あるいは遅くなったりしては駄目。鎌田さんもロベルトアウセルのレッスンでこの点何度も言われた由。

ディアンスの作品はフランス語で細かい演奏表現の指示が沢山書かれている。
フランス語の勉強の必要性を痛感した次第。