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ひとりごと         2000年7〜8月分        

(8月31日)
我が家の娘達の夏休みもいよいよ終わりである。
3日前まで宿題を全然やっていないと言って騒いでいたが、自分は出張していた為、顔を合わせていないので
どうなったのかよくわからない。
ところで今日新大阪駅のホームでノートパソコンを落としてしまった。
パソコンを入れたショルダーバッグのストラップが何の拍子か判らないが突然外れてしまったのだ。
新幹線の中で恐る恐るパソコンの電源を入れてみると怪しげな文字がウインドウの隅に出てくる出てくる。
以前も似たような現象を経験していたので、SAFE MODEで立ち上げたら取り敢えず復活した。
ところで先日コンサートを聞きに行った坪川さんに感想のメールを送っていた所、丁寧な返事を頂けた。
彼女は既にスペインに戻っておりスペインからのメールだった。
彼女の説明によると先日のコンサートで一番納得の行く演奏が出来たのはブリテンのノクターナルであった由。
ちょっと意外な感じだが演奏者の感覚と聴き手の印象にはこういうギャップがあって当然なのかもしれない。
それと足台を途中で直したのはコーヒーブレイクで一端足台が片付けられ、後半のステージで再度セッテイング
された高さが最初と違っていた為、途中で止む無く足台を調節しなければならなかったというのが真相らしい。
主催者側の気配りが求められる話だ。

(8月22日)
昨夜の著作権問題についての書き込みに補足。
市販されているCD等の音楽ソースをそのままMP3にしてウェブ上で公開しているような
サイトは当然規制されてしかるべきだが、MIDIファイル、それも作者がアレンジしてMIDIを
作って公開しているようなケースについてはもう少し配慮されても良いのではないだろうか。
パコさんもHP上で書かれているが、MIDIのお陰で原作者の曲を知りCDを買った人もいるだろう。
そうしたインターネット上のMIDIファイルの持つプラス面が、どの程度正当に評価されているのか
疑問が残る。
編曲譜についても、例えば原曲はボーカル曲で、他楽器のインストロメンタル曲にアレンジされることで
新しい楽曲の魅力が発見されファン層が広がることもあるだろうし、そうしたファンが原曲のCDを購入
するキッカケになることだって十分ありうる。
とにかくJASRACは、IT革命に便乗していかに効率よく課金するかということにしか関心が無い感じで
音楽業界を今後いかにして健全に発展させていくかというビジョンみたいなものが全く見えてこない。
せっかく音楽の新しい楽しみ方みたいなものが少しずつ見えてきたところなんだからもっと寛大な
対応をして欲しい。その方が業界関係者にとっても果実が大きくなると思うんだが。
ま、(JASRACも)所詮サラリーマンのやることだから目先の利益とトップの顔色伺って結論出す訳で
仕方ないのかな。

(8月21日)
著作権問題があちこちで騒ぎになってきたみたいだけどこんなことやってたら
JASRACの思惑とは別の方向に行くような気がしてならない。
最近の若者の音楽の志向を見ていると昔と違って特定の曲に対する思い入れというのは
どんどん希薄になっている。いわゆる流行歌というのはなくなってしまった。
個人の好みの音楽をみんな思い思いに聴いているのであって、人と違う趣味を持っている
ことが他人に対して自分が個性的だというアピールにもなっている。
そんな世代がインターネットという武器を手に入れて各自が、それぞれの好みの音楽を配信
し始めたところへ、JASRACがネット上の音楽配信に課金制度を導入しようとしている。
これから一体何が起きるだろうかと色々考えてみた。
まず必ず現れるのはどうしたらこの課金システムから逃れられるかを考えて対応する人間だ。
例えば自分の場合は、没後50年以上立った作曲者の作品に絞って自分の演奏したMP3を
アップすることにした。編曲も同様の作曲者の作品に限る。後は自作なら文句をいわれる筋合いは
無い。こんな考え方をする人間が増えたらどうなるか?
昔の作品が見直される。特にクラシックはブームになるだろう。ポピュラーミュージックについては
自作自演のミュージシャンがウェブ上で今まで以上に闊歩するようになり、既成のミュージシャンの
曲は売れなくなる。JASRACは課金という一種の値上げ行為によってユーザーを失い新たに
多数のアマチュアミュージシャンというライバルの出現に慌てふためくことになる。
そうなってようやくJASRACは失敗した事を知り、後悔するのだ。
ユーザーのニーズにそっぽを向いた行動がもたらすものはどんな業界でも相場は決まっている。
既成の音楽業界は間違いなく地盤沈下し衰退していくことになるだろう。

(8月16日)
どうやら無事ソネットの「みんなのもくじ」に、本HPのリンクを張ってもらえることが出来た。(^_^)V
著作権問題への対応が一応評価されたと自己満足。
今回著作権問題について色々勉強する機会が持てた事は、それなりに有意義であったし
MP3ファイル、MIDIや楽譜について掲載継続する方法も自分なりに考えた。
要は自分のオリジナルなもので勝負すれば問題無い訳で、Web concertのMP3は、
当分著作権が切れている没後50年以上経過した作曲者の作品に絞ってアップする事にした。
但し曲の入れ替えに半年間の猶予期間を置く予定。(いきなり削除すると寂しいので)
鎌田先生とのレッスンの選曲にバロックから古典を必ず入れるようにすれば、レパートリーに
悩まなくても済むし、レッスン日記との関連が出てくるから一石二鳥にもなる。
編曲譜はギター以外の楽器のために書かれたクラシックの名曲から探していこうと考えている。
取り敢えずラフマニノフのピアノ協奏曲のテーマを使ってギターソロ用に編曲する予定。

(8月15日)
渋滞に巻き込まれないよう早朝に日光を発った。
首都高で事故による渋滞に巻き込まれたが3時間弱で帰宅。

ソネットのみんなのもくじに本HPを載せてもらおうとメールしたら編曲譜のMIDIファイルが
著作権問題に触れる為、掲載保留するという返事が返ってきた。
ソネットの返事自体は一応理解出来るが、はっきりしないのはMIDIは駄目だけど元になっている
編曲譜までは駄目と書いてなかったこと。
それに自分で演奏したMP3についてもクレームが無かった。
クラシックギター愛好家以外には知名度の無い曲ばかりだったからかもしれないが。
カラオケMIDIについては、メロディラインが無いので判断に迷うところであるが一先ず掲載保留とした。
この辺も確認する必要があるが、この著作権問題というのはなかなか厄介な代物である。
仕事の話になるが、自分の扱っている化学品の商売で製品に付随する技術サービスがタダで
実施されていてそれをユーザーも当然と思い込んでいる世界がある。こうした事例は、珍しい
ことではないのかもしれない。中には製品自体よりおまけやサービスの方が高いなんてことも
あるのだから。形の無いもの、見えないものを扱うのは難しい。ネット上での著作権問題は
今後益々フィーバーし実体経済にも影響を与えていくんだろうな。

(8月12日)
今日から盆休み。
その初日の今日、鎌田さんの第一回目のレッスンを受講した。
前回レッスン見学で初めてお会いした時より随分と元気そうな印象で
(痛風に)断酒が功を奏した様子。
帰りがけに軽く一杯引っ掛けていかないかと誘われたが車だったので残念ながら断った。
次回練習日の26日は、練習終了後、坪川真理子さんのコンサートを聞きにアンダンテに行くことに
なっているので、鎌田さんとゆっくり話が出来るのは9月以降になる。
いつかチャンスがあればパリ留学時代の話を聞かせて頂きたいと思う。
ところでレッスンでもステージでも自信がないと指が動かなくなるのは変わらない。
急に運指を変えて弾いたり、フレーズの切れ目をちょっとずらすだけで随分弾きにくくなる。
スラーを外して弾くのも結構難しい。新たな練習法として応用出来ないか検討したい。
今後の練習曲だが、自分ひとりでは譜面を読むだけで頭が痛くなったり、どうやって弾いたら良いか
楽譜だけではさっぱり判らないような特殊奏法がちりばめられた現代曲等を教えてもらおうと考えていた。
でも鎌田さんと話をしている内に流行りの現代曲を一生懸命練習するのも悪くはないが
古典派の音楽をレッスンして頂いた方が自分のレベルではプラスではないかと気持ちが変わってきた。
よくよく考えてみたらきちんとした音楽教育は中学卒業以降、まともに受けていない。
この際、古典派辺りから順にさらって見るのも悪くないかもしれない。

(8月3日)
本当に暑い。
エアコンの室外機の放出する熱のせいで大都市ほど加熱しっぱなしの
状態になっているとか太陽の活動が今年は特に活発だとか諸説紛々だが
ギターにとっては正に過ごしにくい季節である。
湿気防止の為、ギターケースにタンス用の乾燥剤を放り込んでおいたがあっというまに
水を吸ってゲル化状態になっていた。
ところで来週前半夏休みを取るが、当初の予定は家族全員で海外旅行をするつもりだった。
どうせいくならスペインと決めていたが、夏場は40から50℃になりこの時期に行くところではない
という話を聞いて秋に延期。代わりに石垣島に目的地を変更したものの今度は自分が急遽来週
水曜日大阪本社で行われる朝9時からの会議に出席しなければならなくなった。娘は娘で土曜日
水泳部の試合があるとかで出発は日曜日しか駄目と、家族全員が揃う日程がどんどん短くなってしまい
結局、伊豆下田2泊3日という当初の構想とは格段にコンパクトな旅行に落ち着いた。
来年は娘二人がそれぞれ大学、高校受験。夏休みに家族旅行など当分出来なくなるだろうな。

(8月1日)
今日メディアカームで、19世紀ギターのオリジナルを弾かせてもらった。
ラコートとパノルモどちらもレプリカではなくオリジナルで共に1800年代前半の作。
大変小ぶりな楽器で子供や手の小さい女性向きの楽器だ。
出てくる音はやっぱりというか案の定というか古風な響き(他に形容の仕様が無い)であった。
お盆明けに水原さん作ラコートのレプリカが入荷するとの事でまたその頃立ち寄ってみようと思う。
個人的には古風な音という以外これといった感興は湧かなかった。
ただどんな人がこの楽器を弾いてきたのかということが気にかかった。
古いだけあって傷だらけのギター、特に背面のひび割れが痛ましい。
(自分の)楽器は大事に弾いてやらねばと思う。

(7月28日)
ようやく金曜日。
1週間が長く感じるのは、連日の鬱陶しい暑さのせいか。
今週は始発ののぞみで大阪に出張し、その日の晩に富山県高岡市に移動、
翌日富山で仕事をして東京に戻るという長時間電車に乗らねばならない出張があった。
その出張帰り、仕事でどうにも休みが取れず参加を断念せざる得なかった現代ギター社
主宰のサマースクールが行われた越後湯沢で上越新幹線に乗りかえる為、途中下車した。
ほんの僅かな時間だったが越後湯沢は思いのほか蒸し暑かった。
おまけに夏休みのせいか行楽客らしき団体が多く切符を買うのも一仕事。
本当にこの時期の出張は嫌になる。
ところでホームページにもアップしたが念願の携帯用ギターを手に入れた。
想像していたより大きかったが、出張先でもギターの練習が出来るのは有り難い。
MIDI音源のギターみたいな音には幻滅させられたが、贅沢は言ってられない。
継続は力也、毎日練習して少しでも巧く弾けるようになりたいもんだ。

(7月21日)
会社を出た途端、空の色がおかしいのに気が付いた。
うまく表現出来ないが自分の知っているいつもの夕焼けとは違っていた。
御茶ノ水橋から四谷方向に向かって夕焼けをバックに筋上の雲が
幾重にも重なって走っている。
まるでこれから何か起きようとしているかのような気配を感じさせる赤い空だった。
自分以外にも橋からじっと夕焼けを見つめている人が何人かいた。
みんな何かいつもと違うものをこの空に感じていたのかもしれない。
そういえば今日も地震が有った。
伊豆半島から東京、茨城、栃木まで関東全域で地震が多発している。
もしかして富士山が噴火・・・な訳無いか。

(7月18日)
蒸し暑い日が続く。
今週は日曜日から出張だったのでまだ火曜日かという感じ。
でも海の日があるから後一日頑張るか。
ところで以前から見たいと思っていた映画「夏の庭」の原作(湯本香樹美著)の
紹介文が朝刊に載っていた。一昨日の日経だけど。
アサド兄弟のギターデュオが映画音楽を担当したということぐらいしか
知らなかったがストーリーは想像していたよりシリアスな内容だった。
独り暮らしの老人が死んでいく様子を見張る為に少年達が町外れにある老人の
家に通いつめるという話。死への好奇心から老人の観察を続ける小学6年生3人。
最初は一日も早い死を願っていた彼らが、老人から怒鳴られたことをきっかけに
交流が始まり老人の過去を知ることになる。老人の故郷が北海道であること。
戦争を経験し妻と生き別れたこと等。それぞれに家庭に問題を抱える
子供達が老人の生の足跡を目の当たりにして成長と遂げていく。夏休みの
終わりに彼ら3人がサッカーの合宿に行っている間に老人はあばら家で
死を迎えるというエンディング。
この映画の音楽を担当したセルジオアサドも作曲した曲(さよなら)を亡くなった
妻に捧げている。アサドらは一体どんな気持ちでこの映画を見たのだろうか。
小説も買って読んでみたくなった。

(7月15日)
朝から暑い。
今年の夏は例年に比べ特に暑く感じる。
地球温暖化の影響だろうか。
それにしても昨日の工藤はナイスピッチングだった。
川上も試合には負けこそすれピッチング内容は互角だった。
ところで今日はアルペジオの練習日。
アルペジオの練習は、来月から鎌田さんのレッスンが始まる為
今日出たらしばらくお休み。
その間に合奏の新曲のストック(編曲)を増やさなくては。
明日日曜日から九州出張というのが憂鬱。(溜息)

(7月13日)
今日仕事で関内に行った。
取引先に行くのに横浜球場の脇を通って山下公園の方へと歩いた。
上着を手に歩いたがすぐに汗でびっしょりになる。
公園出口のモニュメントの前でおじさんが雑誌だか本を碁盤状に配置し
その中央に「ちあきなおみ」の額縁入り写真を置いて立ったまま「ちあきなおみ」の唄
らしきものを歌っていた。
通りすがりのOL達が、振り返りざま暑いと変な人も出てくるとか何とかいいながら
去っていく。仕事を終え再び球場脇を通るととまだおじさんが歌詞カード片手に歌っていた。
夕方の球場からは応援団の騒々しいラッパの音が鳴り響き、気が付くと辺りには
屋台が立ち並びダフ屋が徘徊していた。
勤務中であることをすっかり忘れてしまうほど不思議な場所だった。

(7月10日)                                    
毎日更新するようなことだけは止めようと思っていたが
いざHPを作ってしまうと更新が癖になってきた。
今朝町田駅でバスを降り小田急線の改札口に向かって歩いていたら
後ろからやって来た車に左足をぶつけられた。
いつだったか忘れたが正月の年始の挨拶回りの時にも
三越前近辺で後ろから走ってきたリヤカー(正確には自転車が引くリヤカー)に
右足をぶつけられた事が有る。自分のすぐ右側を自転車が通り過ぎたので
避けたところ自転車が引くリヤカーの存在に気が付かずリヤカーにもろにぶつけられた。
この時は当てられた瞬間息が出来なくなる程の痛みでそのまま道路にしゃがみ込んでしまった。
自転車のおっさんに文句を言おうにも声が出ず昭和通り沿いの道端で悔しい思いをしたのを
思い出す。
今朝は、あたった瞬間はごつんという程度でちょっと痛いぐらい。
フロントガラス越しに運転手をにらんでそのまま小田急線の改札口に向かった。
後でなんとなく足がだるく感じてきたので外出を避け一日会社で内勤をした。
明日になったら腫れていたなんて事が無ければよいが。

(7月6日)
出張で山形県米沢市に来ている。
米沢を訪れたのは初めて。
駅からホテルまで乗ったタクシーの運転手さんがとても純朴な人で
米沢の観光スポットを教えてくれた上、タクシー料金をまけてくれた。
ホテルに着く直前でメーターが上がったが、上がる前の料金で良いという。
降りる際に今度乗るとき余計に乗って下さいと言われた。
今夜は移動だけなので部屋でテレビを見ながらゴロゴロしている。
巨人ヤクルト戦の中継ががいいところで打ち切られてしまった。
こんな時ギターがあればと何時も思う。
以前からずっと気になっていたファナが輸入している携帯用ギターを
なんとか手に入れたい。
深夜練習してもうるさくない事をPRして家内を是非共説得せねば。
もっともパソコンにMD、ザウルスに携帯用ギターまで持って移動するのは
さすがにキツイ。その場合はパソコンを置いていくしかないか。

(7月3日)
連日鬱陶しい暑さが続く。
夕立と雷には驚いた。神田駅近くのビルに落雷。
間近で聞く雷の音は、随分金属的な音だった。
ところで今度ギタリストの鎌田慶昭さんにギターを習うことになった。
鎌田さんの演奏は恥かしながらCDでしか聞いたことが無かったが
リブラソナティネのCD第一曲目クレジャンスのアラベスクの出だし数小節を
聞いただけですっかりファンになってしまった。
間近で聞いた鎌田先生のギターは、やはり凄い。
こちらも雷に似たショックで、即弟子入りを決めた。
僅かな時間だったが、鎌田さんの含蓄の深い一言一言が新鮮だった。
私のスケジュールが今月は詰まっていたため、残念ながら最初の
レッスンは8月12日までお預けとなった。
レッスンの曲を何にするかが当面の嬉しい悩みである。