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福田進一ギター・ミニ・コンサート
ゲスト 高田元太郎

 2001.1.17(水曜日)18:30 開演  

銀座山野楽器7階イベントスペース

タンゴミレニアムCD発売を記念して同CDを山野楽器銀座店で購入した人全員に招待券が配られた無料コンサートイベント。このコンサートのことはギタリスト高田さんに教えて頂き、運良く招待券を山野楽器のSさんからゲット。勿論CDは買ったし、コンサート終了後のサイン会で福田さんにサインを頂きました。実は開演前3階のクラシック・ジャズ売り場で偶然福田さんと初めて(ほんの片言)ご挨拶するチャンスにめぐり合えたのです。福田さんは黒のレザーハーフコートに黒いマフラーでズボンも黒というコーディネート。若々しく少年のような雰囲気で、間近で見た福田さんは本当にカッコいい人です。珍しく人と会って緊張した私は、すっかり揚がってしまって上手く話しが出来ませんでした。自分でも意外なくらい。まあいいか。
コンサート終了後、サインをしてもらった後で高田さんにもご挨拶。使用ギターは今井さん。福田さんと会わせたのは前日夜との事らしいがそれでもあれだけ合わせられるんだからやっぱりプロは凄い。





プログラム

恋人なんていなかった

A.バルディ作曲
飯泉昌宏編曲
エルチョクロ A.ヴィジョルド作曲
飯泉昌宏編曲
酔いどれたち
J.C.コビアン作曲
飯泉昌宏編曲
ラ・トランペーラ

A.トロイロ作曲
飯泉昌宏編曲



プログラムはわずか4曲。無料コンサートだから贅沢いえないけど4曲全てが飯泉さんがアレンジしたタンゴレパートリー。
ゲストの高田元太郎さんはフェルナンデスのお弟子さんでもあり福田さんの新作タンゴミレニアムのバートナーであるフェルナンデスの代わりを務めるのにはうってつけのギタリスト。山野楽器のイベントスペースは縦に長いホール。(実際はかなり狭い)ライブハウスのような雰囲気でPAもしっかり使用されていた。ステージ左から福田さん、高田さん登場。高田さんはステージで見ると案外背が高いんだなぁ。

福田さんの軽妙なおしゃべりで、まずはCDタイトルのタンゴミレニアムのネーミングの説明。続いて高田さんの紹介。フェルナンデスは日本の反対側のウルグアイに住んでいるのでインターネットで連絡を取り合っているがリアルタイムで二重奏の打ち合わせ等が出来ない。お弟子さんである高田さんは福田さんにとって大切な存在とのこと。

恋人なんかいなかった(女性という解説)
第一曲目から聴かせる。ステージに向かって左側に福田さん、右手に高田さんが座られた。最初はそれほど気にならなかったがマイクの音量が福田さんの方が非常に大きく聴こえバランスがちょっと悪かったのが残念。
CDで聴くよりこういう曲はライブがいい。PAもこういう曲だと使っても全然魅力を損なうことが無い。CDだと割に簡単に聴こえるフレーズが高田さんの左手を見ていたらかなり難しいアレンジだと感じた。それにしても二人が合わせている表情のなんと楽しそうなこと。うーんやはりギターには笑顔が似合う。

エルチョクロ
福田さんの解説が面白かった。エルチョクロとはストレートに日本語に訳せない言葉で「とうもろこし」の意味もあるタンゴいや単語。とうもろこしに良く似たやつと説明して自ら墓穴を掘ったという福田さんのコメントに場内も笑い。
演奏の方は当然ながら良かった。この曲は私も友人とやってみたいと思っていた曲で、生で聴けて(見れて)非常に参考になった。それにしてもこの二人の演奏はテンポがCDよりやや早めでやたら難しそうな曲に見える。事実あのスピードで弾くのは私レベルではしんどそう。でも良かった。ボキャブラリーが貧困ですみません。>にょにょさん

酔いどれたち
タイトルの酔いどれの意味はお酒に酔うという意味じゃないですよという福田さんの説明。タンゴは欲望を表現した音楽で、ある種汚い部分も表現しているという含蓄のあるコメント。その通りです。だから皆夢中になるんだろうな。

ラ・トランペーラ
高田教授のスペイン語講座みたいになってきたが、この曲のタイトルは「人をだます女」の意味だそうな。福田さんは、(スペイン語に堪能な)高田さんの言いなり・・ですと仰っておられた。出だしで珍しく二人の息が合わずひやっとしたが、ポーカーフェイスで一気に弾ききる二人。本当に初めてあわせたなんて思えない。

山野楽器の女性から花束が二人に渡されコンサートは終了。
サイン会では、福田さんに to Yasu とタンゴミレニアムのCDジャケットに書いてもらった。
演奏された曲自体は4曲と少なかったが福田さんの面白いおしゃべりが聞けてとても満足。
福田さんの前で異常に緊張してしまった自分が後から自分でも可笑しくなってしまったが、やはりスター性を感じさせる素晴らしいミュージシャンだからでしょう。高田さんも想像していたよりずーとスマートで演奏中は、福田さん以上に音楽に集中、熱いプレーを見せてくれました。又次回のデュオが期待出来ます。いつやってくれるのかな。

福田さんとフェルナンデスの二重奏コンサートが夏にあるらしい。相模大野のグリーンホールでやるというから家から近い。タンゴ組曲をやられるそうなのでこれは見逃せない。
それとチラッとおっしゃっておられたフェルナンデスとの次の企画。企業秘密だからいえないなんておっしゃってたけどものすごく気になる発言。また21世紀も期待以上に面白い演奏を聴かせてくれそうです。