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Los Angeles Guitar Quartet

豊中市立アクア文化ホール

 
2004.6.16(水曜日)19:00 開演
  





プログラム
  

ジェロニモ・ヒメネス・ルイス=アロンソの舞踏会

   
ぺぺ・ロメロ編曲

平均律クラヴィーア曲集より
第一番前奏曲
小フーガト短調BWV578
ブランデンブルク協奏曲第3番より第3楽章

J.S.Bach

ウアレケナ

セルジオ・アサド

組曲「くるみ割り人形」全曲

チャイコフスキー
休憩
マット・デューン:ジプシーフラワー

ジャンゴ・ラインハルト

イカルス

ラルフ・タウナー

レター・フロム・ホーム

パット・メセニー

ブルー・オーシャン・エコー
カントリー・ジェントルマン


チェットアトキンス
アランフェスの風の便り
ロドリーゴ/ヨーク
スペイン

チック・コリア
ハンガリー狂詩曲第2番
リスト/カネンガイザー編曲

アンコール

曲名思い出せず・・ヨーク作曲
A列車で行こう カウントベイシー





平日のコンサート、しかも場所は初めて、淀屋橋から梅田に出て阪急で曽根駅へ・・。何番線から乗ったらいいのか分からず、駅員に聞いて電車に飛び乗る。曽根駅が近づくと電車の窓からホールが見えた。やれやれ・・
ホールに入場すると前の方の席はほとんど一杯、諦めかけていたら上手い具合に4列目が1席空いていた。
ステージに4人が登場・・・・第一曲目から彼らの世界に引き込まれる。しばし現実を忘れて音の世界に・・(^^♪

大阪は、コンサートホールが東京みたいに馬鹿でかくないからギターの音を聴くのにはむしろ環境に恵まれていると思う。僕はLAGQを東京オペラシティで初めて聞いたのだが、オペラシティのタケミツメモリアルホールはギターを聴くには大き過ぎて遠くからマイクを通した音しか聞こえてこなかった。演奏している姿もほとんど見えず余り楽しめなかったのだ。今回はステージ左端に位置するヨークのほぼ正面、サウンドホールの高さが僕の頭と同じぐらいの席で・・マイクなしの美しい音を十二分に堪能出来た。アクアホールは残響も豊かでとてもギターに向いているホールだと思う。視覚的にも前から4列目だったので全員のテクニックをしっかり観察出来て最高に満足した。
LAGQのメンバーはいずれもすごく個性豊かで素晴らしいギタリストばかりなのだが、何より感心するのは4つのギターの調弦がはじめから最後までばっちりあっていたこと。曲毎に調弦を変えても4人のギターはいつも綺麗に溶け合っていた。きっと彼らの耳が良いからなんだろうけどギターのコンサートで調弦に不満を感じないコンサートに出会えることって案外多くない。
個人的にはカネンガイザーの音が僕は一番好きである。テナントの指は良く回って小気味良いけど音の質が軽い感じ。楽器のせいもあるかもしれないが、低音もかなりしっかり弾いていたのにその割りに前に出てこなかった。良い音なんだけど・・おまけにあの体形で・不思議だ。ギターレストを使って演奏するテナントを見ていたら大きな体のせいかギターがとてもちっちゃく見えた。ヨークはアンサンブルをしていてもソロを弾いているような雰囲気で、コンチェルトのソリストかオケのコンサートマスターのよう。ディアマンはギター弾いている時と弾いていないときで雰囲気ががらりと変わる・・演奏中はそれだけ集中しているのか・・。それから面白いのが彼らの並び方、低音を担当するディアマンがヨークの隣というのはちょっと不思議な気がするが、二組のギターデュオがステージで一緒に弾いていると考えればそれはそれで理にかなっているのかも・・とにかく間近で彼らの魔法みたいな演奏に触れられてとても幸せな気分に浸ることが出来た。前半のバッハで早くも涙腺がウルウル・・・ギターで奏でる「くるみ割り人形」、何度聴いても素晴らしい名曲、名演。

会場ではSaboriちゃんに初めて会えたし、Sルさんご夫婦には車で江坂駅まで送っていただきました。感謝<m(__)m>
とにかくこの日のコンサートは本当に楽しかった。選曲もクラシックの名曲とジャズのスタンダードナンバーがほどよく組み合わされていてとても良いプログラム。LAGQのメンバーは昨夜が福岡、今日大阪で明日は札幌、そして週末が東京と超過密スケジュールだそうな。本当にタフな連中です。