IGNITION TIMING ADJUSTMENT

点火時期調整


 ST165の点火時期調整の方法について書きます。
 「ST165の…」といっても他の車でも同じでしょうから参考にして下さい。


用意するもの
 12mmレンチ(インタークーラーリザーバータンク固定ボルト用)
 14mmレンチ(ディストリビューター固定ボルト用:エクステンション必要)
 ジャンパー線(チェックコネクタ短絡用)
 タイミングライト(工具専門店で売っています)

点検方法

1.

チェックコネクタのTとE1端子をジャンパー線でつなぐ。

2.

タイミングライトを1番のスパークプラグコードにつなぐ。
(つなぐといってもクリップを挟むだけなのでスパークプラグコードを傷つけることはありません)

3.

エンジンを始動してアイドリングが安定するまで待つ。
(タイミングライト本体やコードなどがエンジンの回転体など危険なところに接触しないように注意しましょう)

4.

アイドリングが安定したら(750±30rpm)、クランクシャフトプーリーのタイミングマークにタイミングライトをあてて点火時期を測定します。
(タイミングライト本体やコードなどがエンジンの回転体など危険なところに接触しないように注意しましょう)
BTDC(Before Top Dead Center)の基準値は10±2度です。

 BTDCがずれている場合は調整しましょう。

調整方法(点検方法からのつづき)

1.

エンジンを停止します。

2.

ボルト(12mm)1個でとまっているインタークーラーリザーバータンクを外す。
(これを外すとディストリビューターを固定しているボルトが見やすくなります。「外さなくてもできる!」という人はこの項は飛ばして下さい。)

3.

ディストリビューターを固定しているボルト(14mm)2個を緩める。
(外すと戻すのが面倒なことになるので緩めるだけにしましょう)
結構見にくいところにあります。右の図を参考に一生懸命さがしましょう。
また工具が届きにくいところにあるため、結構緩めにくいです。私の場合、CRC5-56を吹いて6ポイントで1/2sqの大きいソケットレンチを使ってやっと緩みました。

4.

エンジンを始動してアイドリングが安定するまで待つ。
(タイミングライト本体やコードなどがエンジンの回転体など危険なところに接触しないように注意しましょう)

5.

アイドリングが安定したら(750±30rpm)クランクシャフトプーリーのタイミングマークにタイミングライトをあてて点火時期を測定しながら、ディストリビューター本体をエンジン前方側または後方側のどちらかに回転させてBTDC=10±2度になるように調整します。

(タイミングライト本体やコードなどがエンジンの回転体など危険なところに接触しないように注意しましょう)

エンジン前方側にまわすと遅くなり(タイミングマークの0度の方に行く)、後方側にまわすと早くなります(タイミングマークの10度の方に行く)。


6.

調整できたらディストリビューターを固定しているボルト(14mm)2個を締めます(締付けトルク=4kg・m)。

7.

確認のためもう一度点火時期を測定します。合っていなければ上記の手順を繰り返します。

8.

点火時期が合っていればエンジンを停止し、チェックコネクタを短絡しているジャンパー線を外し、インタークーラーリザーバータンクを取り付けて終了です。