金稜辺の栽培、管理方法 (写真を参考にして下さい。)


  金稜辺は丈夫な蘭ですので、適度の遮光下で通風の良い場所で有れば良く出来ます。
 下記の要領を参考に、
過度の過保護は厳禁です。 (水の掛け過ぎ、肥料のやり過ぎ等)

1.蘭の置き場所。。。。。。。。。。。。。。。。

      ・場所  ・・・春〜秋迄は屋外で栽培するのが良い。
           
(厳寒の無い東京以南なら年中屋外でも可能です。) 
           冬は縁側叉はベランダ等暖かい所が良い。
               

      
・明るさ ・・・遮光率約50%のダイオネット下が良い。
                  
      ・通風  ・・・鉢を地上30〜50aの架台上に置くのが良い。
         
(通風の悪い床面に置かないこと。コンクリ上は特に悪い。)

2.水掛け要領。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
      

      ・頻度  ・・・総重量が10〜15%軽くなったら水を充分やる。

      ・時間帯 ・・・夏は涼しくなる夕方。(蒸れによる根腐れ防止。)

              冬は暖かい日の午前中。(寒さ、凍結防止。) 

3.肥料の置き方
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

      ・元肥  ・・・植え替え時、マグアンプを小さじ半分置く。 

      ・追肥  ・・・IB化成の大粒を3〜4個、叉は玉肥を2個置く。 

      ・頻度  ・・・4月と6月 計2回が無難。 (夏はやらないこと。)
          
(出来の良い株は9月に、量は半分実施する。)

4.消毒の散布。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

      ・薬品名 ・・・殺菌剤
(カッパーシン)・殺虫剤(スプラサイト)が無難。

      ・濃度  ・・・農薬メーカーの説明書を参照。(1,000培を目安に)

      ・頻度  ・・・予防の為に1回/月程度。 (冬は不要)
           
(曇りの日か、夕方が効果あり。日中は避けた方が無難。)

5.植え替え方法。。。。。。。。。。。。。。。。。。

      ・時期  ・・・基本は3〜5月間。(誘引に使用した蘭はその後)

      ・鉢    ・・・基本は4号プラ黒鉢。(小さ目のサイズが良い。)

      ・株分け ・・・基本は3本立ち。(小割にし過ぎると花が着き難い)
            
(必ず新木が付くか?確認後、株元をしっかり握り分ける)

      ・砂利  ・・・軽石類に必ず硬質鹿沼土を30%以上混ぜること。
            
(下〜上に大粒、中粒、小粒を使用。表面には水苔等を置く)

      ・管理  ・・・微塵粉を洗い流す様に水を多量に掛ける。。
              最初は日陰に置き、2週間位掛けて元に戻す。


      
       お困り相談 コーナー

 メール&電話等で、問い合わせの多い相談と、対応策を列記しましたので参考にして下さい。

1.花芽が着かない?
    ・作が悪い株は花芽が着き難い。  ・・・原点に返り、マニアルを参考に普通以上の作に
                             なる様に工夫、叉はアドバイスを受ける。

    ・日が弱過ぎると花芽は着き難い。 ・・・日の遮光率50%のダイオネット下が理想、
                              日が強めだとバルブが大きくなり着き易く成る。

    ・過保護ですと花芽は着き難い。   ・・・屋内(ハウス、温室)栽培では着き難いので
                             屋外栽培に切り変える。
                             初霜に当てると花芽が着き易い。
(ショック療法)

2.根の傷みが多い?
    ・時期によって水掛けが多過ぎた。  ・・・成長期(春〜夏)には多量であっても問題ないが
                             それ以外は辛めとする。(重量10〜15%減時)

    ・用土が蘭に適していなかった。   ・・・アルカリ土は不適(PH5,5〜6,5土が理想)よって
                             鹿沼土を30%以上混ぜる。
                             植え方は水はけの良い様に粒を選別する。

                                (底ー大粒。中ー中粒、上ー小粒)


    ・肥料の置く時期と量が悪かった。  ・・・追肥の時期は3月と6月の2回が無難。
                              量はIB化成の大粒3〜4個、叉は玉肥2個。

3.開花時期が遅い?早い? 
    ・気温が分蜂と合わなかった。    ・・・早く咲かせるには暖かい明るい所に置く。
                             遅く咲かせるには涼しい暗い所に置く。
                             (この方法で約1ヶ月は調整可能です。)

    ・金稜辺の品種選定が悪かった。  ・・・品種により開花時期が異なる(金稜辺P参照)
                             早咲き種〜遅咲き種では約1ヶ月の違いあり。
    
4.花の寿命が短い?
    ・巣箱の横に直接金稜辺を置いた。 ・・・花が蜂により交配されると寿命が短くなるので
                              直接花に蜂が触れない様に網を被せる。

    ・巣箱に蜂が入るまで置いた。     ・・・分蜂は暖かい、無風、10時〜15時間にあり。
                             これ以外には涼しい暗めの所に置く。
                             直射日光と強風が当たらない場所を選んで
                             捕獲用巣箱を置く。(セット位置の工夫)

5.ナメクジに花をなめられる?
    ・花芽が伸びる頃ナメクジが多い。  ・・・玉肥の有機肥料を避け、IB化成に換える。
                             市販のナメトール?等を播く。
                                 

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