一般的な栽培、管理方法


はじめに..........................................................................
  東洋蘭は気根植物であり、基本的にはどの蘭も同様な栽培方法で良いのですが、種類に
  より性質が幾分異なることから、この点を区分け、参考に成れば幸いです。

潅水について................................................................
   
栽培上一番大切な部類で、昔より水掛3年と言われていますが、基本的には乾いたら充分
  水を掛ける。・・・・が栽培してみると加減が分からない?どのタイミング?
 ・水掛のタイミング・・・・鉢の重量を量り、10%以上軽くなった時。
           
長年掛かり考え出した数値化した重量法!!!
              (誰でも作が安定しますよ?やってみて下さい


 ・掛ける時間帯  ・・・・夏は涼しくなる夕方。
(蒸れによる根痛み防止。)
             
冬は暖い日の午前中。(寒さ傷害、凍結防止。)
                   
 栽培の場所について..................................
  東洋蘭は基本的には適度の遮光日の下で、凍結しない、蒸れない、通風の良い場所で
  あればどの種類も良く出来ます。

 ・棚の高さ(通風の為)・・・・・どの品種も50〜70a(写真参照)

   金稜辺    恵蘭細葉系  恵蘭広葉系
 遮  光      50%   55〜65%    70%
 夏 置き場   屋外    屋 外  屋外&屋内 
 冬 置き場   屋 外
 (東京以南)
  屋 内  屋 内
(凍結地方は加温)

  ※どの品種も消毒1回/月の条件下・・・・・夏は屋外栽培が良い。

 肥料について
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   東洋蘭は肥料を余り必要としませんが、良い作にする為には、コツを得た与え方が必要
  です。(蘭は可愛がり過ぎて、水や肥料を与え過ぎ根を傷め易い。)
  
 金 稜 辺
恵蘭細葉系  恵蘭広葉系 
 元  肥   マグアンプ
   (4cc)
 マグアンプ
   (2cc)
 マグアンプ
   (2cc)
 追 肥、1    IB化成
 (3個/4号鉢)
 バイオゴールド
 (2個/4号鉢)
 バイオゴールド
 (2個/4号鉢)
 追 肥、2   市販玉肥
 (2個/4号鉢)
 頻  度   玉肥・・6月
 化成・・3月・10月
   3月と6月    3月と6月

※液肥の場合は2000倍液・・・・・頻度1回/2週(3〜6月間が無難)

 殺菌・殺虫消毒について...........................
  病害虫の被害に遭われる前に、予防的に下記基準で実施されることをお勧めします。
  
  ・殺虫剤  ・・・・・スプラサイトの1000倍希釈液。(混合可能。)

  ・殺菌剤  ・・・・・トップジンMの1000倍希釈液。(   〃   )
 
  ・頻度    ・・・・・冬場を除き、予防も含め1回/月実施する。 

植え替え方法について...........................................
   植え替え時に1年間の成果・作柄が良く分かる瞬間です。努力した甲斐があったか?
   未だに未熟であったか?蘭は正直に教えてくれます。
(蘭は根が命、悪い根に明日は無い。)
  
 ・植え替え期・・・・・成長期、厳寒期を除く時期。(彼岸〜彼岸まで)
          
・加温設備のない方は3月〜5月の植え替えが無難です。

 ・株分け方法・・・・・基本は3条(3本)以上となる様(小割は厳禁)
          
・バルブを持ち、捻る様に引き裂く。(刃は病気防止で不可)
           
・根を傷つけ無い様ばらし、悪い根は取り、水洗いをする。
           
・良く出来た株は毎年、最低1回/2年は植え替えを実施。

 ・植え方   ・・・・・底は大粒・中間は中粒・上部は小粒石とする。
           
・バルブが鉢の縁と水平になる様に、深、浅植え厳禁。
            
・根を広げ、隙間に棒で傷つけない様に丁寧に入れ込む。
           ・恵蘭は極乾防止として鉢上に水苔を置くと良く出来る。

 ・培用土   ・・・・・さつま土と硬質鹿沼土(3割)の混合土が基準
           
・どんな石でも良いが必ず弱酸性にする(PH5,5〜6間)

 ・培養鉢   ・・・・・プラスチック蘭鉢が主流・鑑賞兼鉢は楽焼き鉢
           
・金稜辺・・・・・屋外栽培の為、乾き難い丸形蘭鉢が良い。
           
・恵蘭類・・・・・屋内栽培の為、乾き易い穴明き鉢が良い。
 

 ・後の管理  ・・・・・水を多量に掛け、微塵粉を洗い流し除去する
          
・当初は日陰に置き、徐々に日を強く2週間で元に戻す。
           
・その後は肥料等の追肥も再開する(春の植え替えのみ)


 
年間の栽培、管理ポイント.............................










            季節別チエックポイント
     春 ・3月〜5月間は植え替えの最時期、金稜辺は蜂の捕獲に使用した後に行う。
・3月〜6月間は追肥は本格実施、液肥と併用しても良いが薄目とする。
・毎月1回以上殺菌、殺虫消毒は行う、特に被害の出る時期だけに注意する。
・4月始めに屋内栽培の金稜辺は屋外栽培へ切り替え、外に出す。
・5月始めに恵蘭類も屋外栽培に切り替えの為、外に出す。
     夏 ・追肥はしないのが無難、液肥は春基準の半分以下に薄めること。
・全て屋外栽培の為、消毒は毎月一回以上必ず行う(昔は雨は厳禁であった、忘れるな)
・強力な日照りもあり、遮光10〜20%更に実施する、特に西日を注意する。
・何より大事なのは暑さ対策、更に風通しを良くし、水掛は涼しくなる夕方とする。
     秋 ・追肥、液肥は春の半分程度を実施する、葉芸品は葉が伸びる為、やらないのが無難。
・この季節も消毒は重要、毎月1回は実施することをお勧めします。
・10月下旬には恵蘭類は屋内へ入れ込む、屋内の換気は充分行い変化を無くす。
・金稜辺の葉芸品は11月上旬には屋内へ入れ込む。
     冬 ・屋外は寒気が当たらない様に更にサイドを強化、屋内はビニールの二重被服をする。
・水掛は暖かい日の午前中に行い、寒さによる痛みを防止する。
・肥料と消毒は不要、成長はしないので、水も辛めとする。
・昼の換気は充分行う、夜は可能な限り暖かくする工夫をする。寒冷地では加温を。

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