詰中将棋・今後の課題

 


詰中将棋を普及するにあたって、今後解決していくべきことを、私が思うままに挙げてみます。

  1. ルール的な課題その1・無駄な移動合(※1)
    (私自身は、持ち駒のない詰中将棋では、とにかく最長手数になるように逃げるようにすべき(※2)と 思っております。当サイトの作品では無駄な移動合も手数にカウントしています。 が、本当にそれでよいのか、議論が必要となるでしょう。いずれ正式なルールを明文化すべきと 思いますが、誰が集まってどういうふうに決めるのかというところからの議論になると思います。)
  2. ルール的な課題その2・酔象が太子に成った後その太子で王手するとき
    (これは、普通詰将棋と違って、詰中将棋の場合は、成ると王と同等の駒が出現してしまう、という 特徴があるのでややこしいのです。 例えば、攻方:2一竜王(成飛)、2五酔象、玉方:1三玉将 のとき。 2四酔象成 とやると太子が相手の玉将の効き筋に入ってしまうので禁じ手になるのか? ひょっとしたら、2四酔象不成が正解になるのか?こうしたこともルールをしっかりまとめる 必要があります。私は今のところ、2四酔象成は認められると思いますが、こういうケースでは攻方の 王将をどこかに配置するようにします。)
  3. 詰中将棋を発表できる場所がない
    (詰パラのような詰将棋専門誌で取り扱いが不可能であるなら、詰中将棋専門誌を立ち上げるしか ないが、採算が取れそうもないか?)
  4. 詰中将棋の解図ソフトがない
    (誰か作ってくれないかな、というレベル。今まで普通詰将棋の解図ソフトを作られた方に 頼んでみるしかないが、果たして作ってくれそうな方はいるか?)
などです。

やはり、面白い作品を沢山つくって(但し上記のような際どいルールのものは避け)、詰中将棋の 魅力をより多くの人に知ってもらう、というところが第一歩ですね。そうしないと何も始まらない気がします。


※1 当サイト第7図の4手目、14手目のような取られる駒をわざと取らせて手数を稼ぐのは普通詰将棋でも 認められているので可。第12図の292手目は無論有効合(絶妙手)で可。ここでは第10図の収束4手などを 問題にしている。

※2 そもそも詰将棋における無駄合とは、合駒をしてもその駒が、玉方の持駒から攻方の持駒になるだけで 明らかに損な局面になるようなものを言っているのではないか?持駒というのはいかなる場合でも多ければ 多いほどよいものだから。玉方の置駒が攻方の持駒になる、あるいは消滅するというのは、明らかに損な局面 になるとは言い難い

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