ではまず例によって豆腐百珍を見てみましょう。
58番目です。わずか2行ですね。ちょっと読んでみましょう。
玲瓏(こほり)豆腐 干凝菜(かんてん)を煮ぬき其の湯にて豆腐を烹(たき)
しめさましつかう調味このみ随(しだ)い
実に簡単です。簡単過ぎてこれも訳わかりませんね。でもやっぱり負けちゃいけません。料理はセンスです。要は豆腐を寒天で固めろということです。後は好きにしろと言うことです。何とかしましょう。
・材料、道具
・豆腐一丁(絹、木綿の指定はないが舌触りから考えて絹が良い)
・寒天1本(棒のやつでなくても粉でも可)
・バット(親を殴ったり粉砕したりするほうではなくて、平たい容器のことです)
1)豆腐は1丁を水平に3等分くらいの薄さに切る。
2)それを3角形になるように4つに切る(別に三角でなくても良いが見栄えのため)。
3)バットに少し間隔を空けて敷く。
4)寒天一本を500ccの水で煮溶かす。
5)溶かした寒天の粗熱が取れたら、バットに流す。
6)冷やして固まったら豆腐の輪郭に合わせて切る。
はい、出来上がりです。写真ではからしを添えてみましたが、他に酢醤油や山葵も良いです。いろいろ試しましたが、山葵が一番合うようでした。デザート代わりに黒蜜で食べるのもなかなかおつです。
暑い夏の一品にどうぞ。